妊娠中はマグロの食べすぎ注意!メチル水銀がもたらす胎児への悪影響

2016年11月28日(月)東北大チームの疫学調査によって、メチル水銀を多く含むマグロなどを妊娠中の女性が食べ過ぎると、胎児に運動機能や知能の発達に影響が出る危険性があることが明らかとなりました。

メチル水銀と言えば水俣病の原因となった物質ですが、一般的に食される魚に含まれる量でも過剰摂取によっては悪影響を与えるとのことです。

今回はメチル水銀の影響、含む魚や、メチル水銀以外に注意すべき有毒成分を持つ魚介類を医師に解説していただきました。

メチル水銀とは

自然の環境において無機水銀が変化してできるもので、人間の消化管内でアミノ酸の1つであるシステインと結合して体内に吸収されます。

体内で人間の脳に影響を与えたり、妊娠中の場合は発育途中の赤ちゃんの脳・神経系に影響を与えることがあります。

適性な摂取量


日本では妊婦さんの場合、体重1kg当たり100万分の2gが1週間当たりの摂取許容量とされています。

メチル水銀摂取を特に注意するタイプ

メチル水銀の摂取は、特に妊娠中のお母さんにおいてその量に十分な注意を払う必要があります。

母乳中には比較的分泌されにくいとされており、生まれた赤ちゃんの通常量の魚の摂取に関しても妊婦さんに対するほど神経質になる必要はないといわれますが、やはり体が小さいため種類や量には十分な注意が必要です。



メチル水銀の摂取過剰による疾患や症状
■小脳失調

■感覚障害

■聴力障害

■視野狭窄

また、妊婦さんがメチル水銀をとりすぎた場合は、胎児に 精神運動発達遅滞脳性麻痺などが起こることがあります。

メチル水銀を多く含む魚介類や哺乳類

魚介類


・マグロ
・カジキ
・キンメダイ
・オコゼ

哺乳類


・クジラ
・イルカ

メチル水銀摂取過剰した場合の治療法
水銀の中毒を起こした場合、多くはキレーション治療が行われます。

キレーション治療


キレート剤となる物質を点滴し、体内にたまった有害物質をキレート剤ではさみ、体外へ排出するという治療で、水銀に対してはDSMAやDMPSといったキレート剤が用いられることが多いです。

その他にもある魚介の有毒成分

大量のビタミンA


■毒を含む魚介類
・イシナギの肝臓

■症状
・頭痛
・発熱
・嘔吐

ワックスエステル


■毒を含む魚介類
・アブラソコムツ
・バラムツ

■症状
・下痢
・腹痛

パリトキシン様毒


■毒を含む魚介類
・アオブダイ

■症状
12~24時間の潜伏期間を経て、以下の症状を引き起こす。

・筋肉痛
・ミオグロビン尿
・けいれん

シガテラ


■毒を含む魚介類
・バラハタ
・オニカマス
・イッテンフエダイ

■症状
・温度感覚の異常
・筋肉痛
・関節痛
・四肢痛

貝毒


■毒を含む魚介類
・カキ
・ホタテ
・アサリ

■症状
・麻痺
・下痢
※種類によって異なる。

テトラミン


■毒を含む魚介類
・ヒメエゾボラ

■症状
・頭痛
・しびれ

ディノグネリン


■毒を含む魚介類
・ナガヅカの卵巣

■症状
・腹痛
・嘔吐
・下痢



最後に医師から一言
山菜やキノコには十分注意する方でも、魚は危険なものがあるという認識はない方が中にはいらっしゃるかもしれません。

妊婦さんはもちろん一般の方も水銀、その他の魚に含まれる有害物質に関して、十分気を付けて召し上がるようにしてください。

(監修:Doctors Me 医師)

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