“肺マック症”中高年女性の間で増加中!長く続く治らない咳に要注意を

2016年11月28日(月)放送の『グッドモーニング』にて取り上げられた「肺マック症」が、ネット上で話題を呼んでおります。

中高年女性を中心に増加傾向のある病気、肺マック症を初めて聞いた方も多いかと思いますが、どのような症状なのでしょうか?

今回は肺マック症について、症状、感染経路や治療、予防方法まで医師に解説していただきました。

肺マック症とは

肺の良性の病気で、結核菌に似たMAC(Mycobacterium avium-intracellulare complex)の感染症です。

非結核性抗酸菌と呼ばれる菌種のうち、7~8割くらいがこのMACであるといわれています。

肺マック症の原因・感染経路

原因はMACへの感染ですが、このMACを含む非定型抗酸菌はヒトからヒトへの感染は起こさないので、発症した患者の隔離なども必要ありません。

患者さんへの感染がどうして起こるのかは現在のところはっきりせず、水や土など生活環境にあるものからの感染ではないかともいわれています。

肺マック症の症状

初期


咳や痰が1カ月以上の長期にわたって続いたり、痰に血が混じったりする。

中期


熱が出たり、体重が徐々に減ってきたリ、全身のだるさが現れる。

後期


肺マック症によって、肺の組織に穴が開き、空洞を作ってしまい、そのまま放置した場合には呼吸困難になったり、死んでしまったりすることもある。

肺マック症が中高年女性に急増した理由

なぜ、中高年女性に肺マック症が増加しているのか、ということははっきりしていません。

エアコンなどの普及によってMACが繁殖しやすい暖かい場所や季節が増えたこと、また、肺マック症という病気が医師の間でも周知されるようになって、これを疑って患者さんを診察する医師が増えたことなどが考えられます。

また、水回りにMACが繁殖している場合が多いということで、もしかすると一般的に、水場で家事を行う機会の多い女性により発症しやすいといったこともあるのかもしれません。
 

肺マック症の検査方法

レントゲン撮影や肺のCT、血液検査や痰の検査、気管支鏡などが行われます。

肺マック症の治療方法

治療方法としては、まず、お薬による治療が挙げられます。MACに対して特効薬はまだないので、クラリスロマイシン、リファンピシン、エタンブトールなど3~4剤を併用することが多いようです。

また、肺に大きな空洞ができているときなどは手術が行われる場合もあります。

肺マック症の予防法

はっきりしたMACの感染経路は特定されていませんが、調査により浴室のシャワーヘッドや、シャワーの水、浴槽の水などからMACが検出されたという報告があり、特にこういった水回りの清潔には気を配るべきであると考えられます。

最後に先生から一言
肺マック症は、通常進行は早くなく、しっかり治療をすれば多くの場合予後良好な疾患です。

もし、肺マック症と診断されたら、症状がなくてもきちんと医師の指示のもと治療を受けてください。

(監修:Doctors Me 医師)

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