早期発見がキモ! 乳癌検診を受ける前に知っておきたい基礎知識

乳癌検診に行かないといけないと分かっていても、どんな検診をされるのか不安だったり、痛かったりするんじゃないかという固定観念で嫌煙していませんか?

乳癌は早期発見することで、リスクを軽減することができるから、自分や家族のためになるんです。

今回は、不安な気持ちを少しでも軽くできる乳癌検診の基本をご紹介します。

要チェック項目


□乳癌は「乳腺」にできる悪性腫瘍のこと
□乳癌検診は、40歳以上であれば2年に1度、低コストで検診できる
□セルフチェックで自分の身体をよく観察することで、早期発見に繋がる

乳癌とは?
乳房は、「脂肪」と「乳腺」でできています。乳癌は「脂肪」からは出来ることはなく、母乳を作る組織の小葉と母乳が通る組織の乳管で構成された「乳腺」にできる悪性腫瘍のことです。

乳癌は大きく分けて「非浸潤がん」と「浸潤がん」の2つにわけることができます。

非浸潤(ひしんじゅん)がん


乳癌全体の5~10%を占め、癌細胞が体内に侵入することがないので完全に切除すれば完治が期待できます。

浸潤(しんじゅん)がん


乳房だけにとどまらず、癌細胞がワキや胸骨傍リンパなどのリンパ節へ転移したり、血管やリンパ管を通って全身を巡ってしまいます。

乳癌検診の主な方法
乳癌検診の代表的な検査方法は4つあります。

1.視診・触診


くぼみや盛り上がりがないかを目視で確認したり、乳房全体を実際に触り、しこりがないか、乳頭から血液のような分泌物が出ていないかなどをチェックします。

乳房だけでなく、脇の下のくぼみといったリンパ節にも異変がないのかをチェックします。

2.マンモグラフィ検査


乳癌検診でよく耳にする検査のひとつ「マンモグラフィ」。2枚のプラスチックの板で乳房を挟み、1方向または2方向から撮影する乳房専用のX線装置を使って、癌の影がないかをチェックします。

検査の感度は8割前後で、触診などでは発見できない石灰化のある小さな乳癌を早い段階で発見することができます。

ただ、板で挟むため痛みを伴ったり、乳腺が発達している若い女性や乳腺密度の高い人は、乳腺が白く写るため、乳癌かどうかの判別が難しいというデメリットもあります。

3.エコー検査(超音波検査)


超音波の反射波が画像として映し出される「エコー検査」。マンモグラフィと並ぶ有名な検査方法です。

乳腺は白く映り、腫瘤は黒く写ることから、視・触診で見つかったしこりを良性か悪性かを判断するために用いられたり、小さな癌も身体へのリスクが少なく発見できます。

乳腺密度の高胃人や乳腺が発達している方でも見つけやすいというメリットがあります。ただ、石灰化は見つけにくかったり、動的な画像からの判断なので、見落とされてしまう可能性があります。

4.CT・MRI検査


X線を使用した断層撮影の「CT」と磁気を利用した「MRI」によって、癌の進行度や転移の状況などのより精密な検査をしたいときに用いられます。

乳癌検診の流れ

乳癌検診は、どのような流れで行われるのでしょうか。

検査の流れ


1.問診 → 2.乳房X線検査(マンモグラフィ)・超音波検査→ 異常なし:終了/異常あり:3.精密検査 → 異常なし・良性:終了/異常あり:5.医療機関での治療

まず、現在の病気の有無や既往歴、近親者に癌を患った人がいないかなどの問診があります。その後、乳房X線検査による一次検査を行い、乳癌の可能性がないかをチェックします。

異常がなければ今後の定期健診まで特になにもありませんが、もし異常ありと判断された場合は、2次検査の精密検査を受けて、本当に乳癌なのかをより詳しく検査します。

精密検査の結果、異常なしや良性の病変と判断されれば、そこで終了となりますが、乳癌と特定されると医療機関で適切な治療を受けることになります。

乳癌検診の費用って?
癌による死亡を減らすため、国では癌検診を推進しています。国が定める乳癌検診の対象者は、40歳以上です。2年に1回のペースで問診及び乳房X線検査(マンモグラフィ)をすることを推奨しています。

そのため、40歳異常であれば、多くの市区町村では乳癌検診の費用を公費で負担しているので、無料~3,000円前後の一部自己負担で検査できるようになっています。

40歳未満の場合は、現在は全額自己負担で受けることになります。

マンモグラフィ単独であれば5,000円前後、超音波(エコー)検査単独では3,500円前後となっており、両方行った場合は診察料を合わせて10,000円~20,000円前後の費用がかかります。

乳癌検診を受けられる場所は、お住いの市区町村によって異なりますので、気になる方は地方自治体(都道府県、市町村、特別区)や近くの保健所にお問い合わせしてみてください。

乳癌の特徴を押さえてセルフチェック

乳癌を患わないことが一番ですが、痛みもなくやってくるので気付きにくい病気でもあります。ただ、乳癌の特徴を押さえてセルフチェックすることで、早期発見できる可能性があるのです。

乳癌のしこりは、硬さがあります。パチンコ玉のように全体的に硬いものもあれば、周りはソフトなのに中央に芯があるなどの種類があるのですが、

「硬さ」を感じ、周囲とくっついて動かないようなしこりであれば乳癌の可能性があります。また、癌化するとしこり自体にじんわりとした温かさを感じたり、炎症を伴うと赤く腫れていることもあります。

このような特徴を踏まえて、どのようなセルフチェックをすればよいのでしょうか。

触診


セルフチェックは月1回でも効果があります。月経終了後から1週間程の乳腺が柔らかくなっている時期に乳房全体を手のひらと指を使ってしっかりと触りながらしこりがないかをチェックします。

内側をチェックする時は仰向けに寝転び、触診する側の腕を上げて反対の手で軽く押さえて圧迫させながら触診し、外側をチェックするときは腕を下げて確認します。

乳癌の4割が乳房外側の上方、次いで2割強が乳房内側の上方です。その辺りは特に入念に触って確かめましょう。

お風呂の中で確認するなら、石鹸などで滑りをよくすることで、しこりを見つけやすいというメリットもありますよ。

視診


鏡の前に立ち、頭の後ろで腕を組んで正面や側面だけでなく、前屈みの時や背伸びをしたときなどあらゆる視点からチェックします。お風呂に入る前など、

ちょっとしたくぼみや盛り上がりも毎日鏡でチェックしていると変化に気づくことができますよ。また、乳頭から血液のようなものが出ていないかなども確認しましょう。

出来ることをやりながら、乳癌検診もうまく利用しましょう
乳癌についてセルフチェックなどのポイントも交えながら乳癌検診の基本知識をご紹介しました。早い段階で見つけるほど、癌のリスクは低くなります。

病院が大好きなんて人はあまりいません。嫌煙する気持ちも分かりますが、自分のためや身近にいる大切な人のためにできることをやりながら、乳癌検診をうまく利用してみてくださいね。

(監修:Doctors Me 医師)

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