腰痛は温湿布? 冷湿布? 腰痛の症状によっておすすめの湿布を紹介

腰痛の症状がみられたときに、痛みを和らげるために手軽に使用できるのが湿布ですが、湿布には温湿布や冷湿布など様々な種類があるのでどの湿布を選べば良いのか迷うこともあるでしょう。

腰痛の症状別にお勧めの湿布を紹介します。

要チェック項目


□急性の腰痛は冷湿布、慢性の腰痛は温湿布を選ぶ
□湿布にはパップ剤とテープ剤がある
□長引く腰痛や湿布を貼っても改善しない腰痛は受診する

冷湿布を使用するのがおすすめの腰痛

急性腰痛


急性腰痛とはぎっくり腰や打撲、圧迫骨折など何かきっかけがあって生じた急性的な腰痛です。激しい痛みを伴い、痛みのある場所の腫れや赤み、熱を帯びるなどの炎症症状もみられます。

炎症が起こっている場合は基本的にRICEの処置を行います。RICEとは、R:安静、I:冷却、C:圧迫、E:挙上を表しています。

急性期は冷やして炎症を鎮め、傷ついた組織の回復を図るることが第一です。ですので、急性期の腰痛の場合は冷湿布がおすすめです。間違ってもぎっくり腰の時にお風呂につかってゆっくり温めるということはしないように注意しましょう。

冷湿布もしくは氷嚢などで痛いところを冷やしながら、痛みが少しでも楽になる姿勢をとって安静にしましょう。

温湿布を使用するのがおすすめの腰痛

腰痛は慢性的な腰痛


腰痛の時は「お風呂でゆっくり温めるのが良い」と思われがちですが、温めてよい腰痛は慢性的な腰痛の場合です。

慢性的な腰痛というのは、何かきっかけがあって激しい腰痛がみられた後に、最初の痛みが軽減し、重だるい鈍痛が長く続いてみられる腰痛のことです。

慢性的な腰痛は、急性期の炎症は鎮まり、組織の損傷が回復した状態で腫れや赤み、痛いところが熱を帯びているといった症状はみられません。慢性的な痛みとは次のような痛みによって生じます。

痛みの種類


・炎症や組織の損傷によって発生した痛み物質による痛み
・痛みによって交感神経が興奮し、血管が収縮することで起こる痛み
・血管の収縮によって酸素が不足する状態となり、痛み物質がさらに発生することによる痛み
・交感神経の興奮によって神経が過敏となり、痛みを強く感じるために起こる痛み

このような慢性的な痛みの場合は、痛みのある場所を温めることで、血管を拡張させて血行を良くし、血管の中の痛み物質を洗い流したり、血管の収縮によって起こっている痛みを和らげたりすることができます。

また、体を温めることはリラックス効果もあり、副交感神経優位となるので、交感神経優位となって知覚過敏を起こし、敏感に感じ取っていた痛みも和らげる効果があります。慢性的な痛みには温める温湿布がおすすめです。

腰痛の湿布、パップ剤・プラスター剤(テープ剤)とは

湿布には白く厚みがあり、貼る面がプルプルとしたゼリー状になっているパップ剤と、薄くペラペラのテープ剤とがあります。

パップ剤には水分が含まれており、パップ剤の冷湿布は貼ると冷やっとした感覚が得られ冷やす作用もあります。

厚みがあって、粘着力は弱く、よれやすくはがれやすいことと、白くて目立ちやすいといった特徴があります。

テープ剤は水分を含んでいないので、貼った時の冷やっとする感覚はありません。

テープ剤には冷やす作用がないので慢性的な痛みに使われることが多く、薄くて粘着力があるので、関節部や動きが加わりやすいところにも貼りやすいという利点があります。人によっては皮膚のかぶれを起こす方もいます。

腰痛時に病院で処方される湿布とは
腰痛時に病院で処方される主な湿布は、腰痛部の痛みや炎症を抑えるためのは消炎鎮痛剤の湿布です。

ケトプロフェンやフェルビナク、ロキソプロフェンナント、ジクロフェナクナトリウムといった非ストロイド製消炎鎮痛剤(NSAIDs)の成分が含まれており、

皮膚から成分が吸収され、貼っている部分と周囲の痛みや炎症に作用します。

急性期の痛みか慢性期の痛みか、冷やっとする感覚のテープが良いか、薄くて剥がれにくいタイプのテープが良いかなど、医師との相談のうえで処方されます。

腰痛時の市販の湿布の選び方
薬局に行くとたくさんの湿布の種類があり、どれを選んでよいのかわからないということも多いでしょう。

まずは急性腰痛の場合は冷やすタイプのもの、慢性腰痛の場合は温めるものを選びましょう。

市販のものにも病院で処方される湿布と同じフェルビナクやケトプロフェン、ロキソプロフェンナント、ジクロフェナクナトリウムなどの消炎鎮痛作用のある成分が含まれているものもあります。

痛みを抑えたい時に選ぶと良いでしょう。ただし、子供や喘息のある方は使えないものもあるので用法、副作用を確認してから選ぶようにしましょう。

温熱シート(温めて血行を良くする)や冷却シート(冷やして炎症を抑える)といった消炎鎮痛剤が入っていないタイプもあります。腰痛の状態や目的に合わせて湿布を選ぶようにしましょう。

腰痛の症状や目的によって湿布は選びましょう
湿布は、皮膚から薬の成分が吸収されて痛いところだけに効くので、薬が全身に作用することなく内服薬に比べて副作用の影響を受けにくい、

貼るだけなので手軽に使用できるなどの利点がありますが、肌が直接刺激されるのでかぶれやかゆみなどの症状がみられることもあります。

自分の腰痛のタイプを知って目的に合った湿布を選ぶようにしましょう。

湿布はあくまでも痛みの緩和を助けるためのひとつの手段であり、根本的な腰痛の解決にはなりません。

長引く腰痛や湿布を貼っても痛みが変わらない、だんだん痛くなるなどの場合は受診することをお勧めします。

(監修:Doctors Me 医師)

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