妊娠中はカンジダ膣炎に要注意! 赤ちゃんの為にも知っておきたい対策

妊娠中は、体がめまぐるしく変化を遂げます。そのため、普段では考えられないようなトラブルに見舞われることもあります。

中でも多いのは、デリケートゾーンのトラブルです。

妊婦健診で、カンジダ腟炎を指摘されることは非常に多く、たくさんの人が妊娠中にカンジダ腟炎を発症します。

そこで、妊娠中のカンジダ腟炎について、ご紹介していきます。

要チェック項目


□妊娠中は体の変化によってカンジダ腟炎を発症しやすい
□カンジダ腟炎は腟洗浄・腟剤・塗り薬で治すことができる
□カンジダ腟炎は、日ごろの生活を見直すことで防ぐことができる

カンジダ腟炎とは
カンジダ腟炎とは、カンジダが腟内に繁殖したことで起こる炎症です。カンジダ腟炎とはどのような病気なのか、詳しくみていきましょう。

カンジダとは?


カンジダとは、カンジダ真菌というカビの一種です。このカンジダ真菌が繁殖することで、さまざまな症状を引き起こすのが、カンジダ腟炎です。

カンジダ腟炎の症状


カンジダ腟炎に感染すると、以下のような症状が現れます。
・外陰部のかゆみ
・外陰部の赤みや腫れ、発疹
・排尿痛
・おりものの量が増える
・カッテージチーズのようなボロボロとしたおりもの
・酒かすのような粒が混じったおりもの

カンジダが繁殖する原因


健康な腟内は常に酸性に保たれており、これによって雑菌や細菌・ウイルスなどの侵入を防いています。

しかし、腟内の環境が乱れるなどすることで、適切なpHを保てなくなることがあります。すると、有害な菌やウイルスなどの腟内への侵入を防ぐことができなくなり、カンジダも発生しやすくなるのです。

また、体力が低下したときにもカンジダが繁殖しやすくなります。体力が低下すると、腟内の自浄作用も弱まってしまいます。すると、元気なときには何の影響もないウイルスや菌にも感染しやすくなってしまうのです。

そのほかにも、汗をかいて蒸れやすいときにも、カンジダは繁殖しやすくなります。

妊娠中にカンジダ腟炎になりやすい理由
妊娠中は、カンジダ腟炎になりやすい環境が整いやすいといえます。

体力が落ちてしまう


妊娠中は、つわりなどで体力が落ちてしまいがちです。そのため、カンジダにも感染しやすくなります。

体温が高くなって汗をかきやすい


妊娠中は体温が高くなるため、汗をかきやすくなります。汗をかくと、体が蒸れやすくなり、雑菌や真菌が繁殖しやすくなるのです。

カビの一種であるカンジダも蒸れた環境を好むため、汗で蒸れた体に繁殖しやすくなります。

蒸れやすい下着をつける機会が増える


妊娠中はお腹をカバーするために大きめの下着をはいたり、腹巻をまいたりと蒸れやすい下着を身に着けるようになります。そのため、カンジダにも感染しやすくなるのです。

おりものが増えるため


妊娠中はおりものが増えるため、蒸れやすく雑菌やカビが繁殖しやすくなります。カンジダについても繁殖しやすくなってしまいます。

赤ちゃんや妊娠への影響は?

赤ちゃんにカンジダがうつることもある


出産するときにカンジダ腟炎を発症していると、赤ちゃんが産道を通るときにカンジダに感染してしまいまう可能性があります。

もしもカンジダに感染してしまうと、生後7〜10日頃に赤ちゃんの口腔内や股が白くなる「鵞口瘡(がこうそう)」や皮膚炎を発症したり、おむつかぶれがひどくなったりすることがあります。

自然治癒するケースが多いですが、症状がひどい場合には抗真菌薬を使うことになります。

溶連菌の感染にも注意


カンジダに感染している妊婦さんは、溶連菌の感染率も高まります。溶連菌は誰の体の中にも存在する菌ですが、体力や免疫力が落ちているときには悪さをすることがあります。

また、腟内に溶連菌がいる妊婦さんもおり、場合によっては抗生剤を投与しながらの出産になることもあります。

妊娠中のカンジダ腟炎の治療方法
カンジダ腟炎に感染してしまった場合、婦人科で治療を受ける必要があります。

腟洗浄ですべて洗い流す


腟洗浄をして、腟の中の雑菌やカビをすべて洗い流します。症状によっては、数日間毎日洗浄のために通うことになることもあります。

腟剤


腟内に錠剤を入れて、菌やカビを排除します。腟剤を入れている間はいつも通りの生活をしても構いませんが、性交渉などは控えるようにしましょう。

塗り薬


塗り薬には、直接カンジダ菌に作用する抗真菌剤と、腟のかぶれがひどい場合に炎症を抑える軟膏があります。症状があるうちは抗真菌剤を使い、症状がある程度おさまってから軟膏を処方されるケースが多いようです。

妊娠中のカンジダ腟炎を予防するために
妊娠中は、体力の面や腟内の環境の面から、カンジダ腟炎を繰り返すこともよくあります。

しかし、場合によっては赤ちゃんに影響を及ぼし手しまうことも考えられるため、できるだけカンジダ腟炎にならないように対策をとっておきましょう。

通気性の良い下着をつける


できるだけ通気性の良い下着を選ぶようにしましょう。化学繊維の下着は通気性が悪くなりやすいので、綿など通気性が良く汗を吸い取ってくれる下着を選ぶと良いでしょう。

また、パンティストッキングなど締め付けのある下着も蒸れの原因になるため、なるべく控えるようにしましょう。

清潔に保つ


トイレの後のふき取る際の向きに気をつけたり、こまめにシャワーを浴びて汚れがついたままの状態にしないようにしましょう。

また、シャワーお風呂のあとはデリケートゾーンを完全に乾かすようにすることで、蒸れによるカンジダ繁殖を防ぐことができます。

妊娠中に多いカンジダ腟炎を防ごう
妊娠中は体の変化に伴い、カンジダ腟炎に感染することは非常に多く、誰でもかかる可能性があるものです。そのため、恥ずかしがる必要はありません。

必要な処置をしっかりと受けることで、再発や赤ちゃんへの影響を避けることができます。

また、カンジダ腟炎は食事や生活習慣によって感染を防ぐこともできます。食事や生活習慣を見直すことによって、カンジダ腟炎を防ぐだけでなく、さまざまなメリットも得られます。

妊娠中のカンジダ腟炎を予防して、快適なマタニティライフを送りましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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