不妊に漢方は効果的? おすすめの漢方薬10個と服用の注意点

不妊治療をしている人の中には、漢方に興味がある人もいるのではないでしょうか?そもそも漢方とは何?効果はあるの?病院での不妊治療に疲れたら、漢方へシフトするのもアリ。今一度、自分の身体としっかり向き合ってみませんか?
漢方とは?漢方での治療ってどんなもの?

”漢方”という言葉、誰しも1度は耳にした事があるのではないでしょうか?漢方とは中国から伝えられた、医術や薬術を現す名前。漢方で1番身近なのが、「葛根湯」などの風邪薬ではないでしょうか。と、通常の人が認識している漢方の内容というとこの辺りまでの知識が普通。さらに詳しく理解されている人は少ないのではないでしょうか?

漢方というのは、いわゆる東洋医学の中の1つ。現在私たちが病院で受けている診察や治療、投薬などは西洋医学に基づいて処置されています。近頃では大きな病院に漢方に特化した科を設けるなど、徐々に東洋医学に基づいた処置もされるようになってきています。

漢方をはじめとする東洋医学は、疾患のある場所のみのケアだけでなく、不調が出るのは体内のアンバランスが原因という考え方にあります。また、その疾患が現れるのは、生まれつきの要因や食生活、精神状態にあると考えられています。そんなことから治療を受ける際には、実際に痛みや症状が出ていない部分をケアして行く場合もあるんです。

東洋医学で使われる漢方は、いくつもの生薬を混ぜ合わせ、その人に合った物を処方してくれるのが一般的。漢方は生薬のことを指すと思っている人も多いのですが、実際はその人の症状や体質に合った物、合った量を服用することが漢方治療と呼ばれているんです。
東洋医学に於ける、不妊の原因とは?

東洋医学で考えられる”不妊”の原因は、内側や外側からかかる何かによって、身体の軸になる部分が少しズレてしまっているために起こると考えられています。その何かというのは人によって違うのですが、例えば西洋医学で排卵が行われていないと診断された人がいるとします。西洋医学では排卵をするように、排卵誘発剤などを使用していきますが、これは身体に負担が結構ありますよね。

それに対して東洋医学の考えで行くと、排卵しない”何か”(原因)があるはずなので、そこへアプローチしていくと言う形になります。具体的に言うと、血のめぐりが悪くなっている”瘀血(おけつ)”。この症状がある事によって強い生理痛や不妊や筋腫ができてしまうと言う考え方があります。この瘀血になってしまう原因は、冷え性であったり長期の妊活生活のストレスであったりします。この要因を漢方によって取り除いていくケアが漢方治療と呼ばれるものになります。
不妊治療におすすめの漢方薬10個

漢方での不妊治療の代表的なポイントは”気”、”血”、”水”です。”気”は、元気などを代表する精神的な部分。西洋医学的に言うと、自律神経を整えるイメージがあります。そして身体の中に栄養を運んだり、老廃物をながす”血”。血のめぐりが滞る事により、様々な疾患が出ると考えられています。そして最後に”水”。水分も身体の中でめぐりが悪くなってしまうと、代謝や免疫機能に影響が出ると考えられています。

漢方で不妊治療を行う際は、この気、血、水の巡りを良くしていくことが欠かせません。例えば排卵をします!といった直接的なお薬が処方される訳ではないので、初めての人には少し不安があるかもしれませんね。でも、ひとりひとりに合った調合で処方される漢方は、身体を正しい状態に導くことで、結果として不妊治療を行うものです。少し長い目でみながら、妊娠しやすい身体へと近づけていくことが大切です。

不妊治療にオススメの漢方薬を10個ご紹介します。自分の体調や体質に合った物をセレクトする事が、何よりも大切です。
1.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
まずご紹介するのは、「当帰芍薬散」。この漢方は、血の巡りを良くしたいときに使われる様々な生薬を混ぜ合わせた漢方です。主な効能として、生理不順の改善、冷え、むくみなどを取りたいときに処方されることが多い物です。

生理不順などに代表される、女性ホルモンのアンバランスな状態。女性ホルモンが安定することで、月経困難症などの生理トラブルの解消、また排卵などの生殖機能を整える役割もある、女性に欠かせない漢方。妊娠前から妊娠中、続けて服用出来るのも魅力の漢方です。

他にも、色白で血色があまり良くない人にも処方されることの多い、当帰芍薬散。虚弱体質の人などにも向いている漢方です。血の巡りを良くすることで、貧血やめまいにも効果が見込め、近頃増えている尿量が少ない人にも良く処方されます。

尿量が少ないというのは、腎機能が衰えていたり、身体の中の毒素を排出する機能が上手くいっていない場合があると考えられています。その毒素が溜まった状態は、正しい身体のバランスを保つためには好ましくない状態。その状態を改善し、妊娠しやすい身体へと導いてくれるような作用が見込めます。
2.四物湯(しもつとう)
血の巡りを良くすることが、漢方での不妊治療には欠かせないとお伝えしましたが、次にご紹介する「四物湯」は、血を養う漢方として有名な物です。先ほどご紹介した当帰芍薬散はこの、四物湯をベースに他の生薬を配合して作られた物。四物湯は、血を養うために欠かせない漢方なんです。

四物という名の通り、4つの生薬を混ぜ合わせてできている漢方で、その中身は当帰・芍薬・地黄・川芎で成り立っています。四物湯は煎じて飲むのが一般的ですが、煎じるとセロリのような爽やかな香りで甘みのあるのが特徴です。

また、身体を温める効果も高い漢方になりますので、冷え性の人、乾燥肌、しみ、しもやけなどにも効果があるとされる、美容の漢方とも呼ばれているんです。四物湯が向いている人は、”血虚(けつきょ)”血流が不足している人。貧血や強い生理痛のある人には特に処方されやすい漢方です。
3.調経種玉湯(ちょうけいしゅぎょくとう)
不妊と診断された人の中には、原因不明という診断をされた人もいるのではないでしょうか?原因不明の不妊と診断されると、何を治療して良いのか解らないというのが西洋医学の難点でもあります。そんな原因不明の不妊と診断され、漢方治療で妊娠にいたる人が、韓国では多くなっているそうなんです。

漢方の世界に原因不明の不妊は存在しません。これは、不妊ではなく難任と呼ばれる状態なんです。何事も理由があるとされる漢方医学に於いて、原因不明はあり得ないことなんです。漢方の世界では、女性の不妊治療のことを”調経”と呼んでいます。反対に、男性の不妊治療は”養精”と呼ぶんです。

ご紹介する「調経種玉湯」は、血の巡りは悪くないのに、血の質が良くない人に向いている漢方。血の質が良くないために生理時に下腹部へ強い痛みを感じたりする人に処方されやすい物です。月経症状の改善をしながら、下腹部の冷えをとり、月経不順を整えて行く漢方になります。
4.香蘇散(こうそさん)
ここからは”気”を整える漢方をご紹介します。「香蘇散」は妊娠中の風邪などにも処方される漢方なのですが、不妊への効果という点に於いてはイライラや情緒不安定、うつ症状を改善する目的で使われる事があります。気の巡りが悪くなることを”気滞”と呼びますが、ストレス過多の人は、プラクチンというホルモンが必要以上に出てしまい、それが排卵に影響を及ぼしている場合があります。

不妊治療にストレスが良くないと言われるのも、こんな原因があるからなんですね。自分でストレスを発散しようと思ってもなかなか上手くは行かないもの。体質的にストレスに弱い人もいますので、そういった方にはオススメできる漢方と言えると思います。

5.半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
この「半夏厚朴湯」も、気の流れが良くない人に用いられる漢方です。妊活は普段の生活とはまた違ったストレスを抱えやすいもの。何かの検査をした結果待ちの時など特に大きな不安を抱える人も多いと思います。精神科で貰えるようなお薬は、妊活中には服用は控えたいもの。それでも、不安で仕方ないという人には、半夏厚朴湯が処方されることが多いようです。

ストレスや不安症状からくる不眠やうつ症状は、妊活の大きな妨げとなることもあります。精神状態を整える事で、身体のバランスも良くしていこうという漢方です。
6.四逆解毒湯(しぎゃくげどくとう)
「四逆解毒湯」は、ストレスから来る不眠などに悩む人に処方される漢方です。質の良い眠りは、身体のバランスを整えるのに不可欠。イライラして頭に血が上りやすい人にも症状を緩やかにしてくれるような作用が見込めます。また、不妊だけでなく更年期障害にも使われる漢方で、精神状態の安定で妊娠しやすい身体作りを目指していくものです。
7.甘草乾姜湯(かんぞうかんきょうとう)
「甘草乾姜湯」は、新陳代謝をよくしてくれる漢方です。甘草と乾姜、この2つが組み合わさることにより、血行を良くしむくみなどを取ってくれる作用が期待できます。風邪などに処方されることも多いこの2つの生薬。胸や腹部を温めると入った効果も見込めるので、冷えによる生理不順などにも効果が期待できます。
8.桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
「桃核承気湯」は、血が滞っている状態の人に処方される漢方薬です。特に生理の不快症状へ効果があると言われており、生理不順をはじめ、腹痛、腰痛、頭痛などにも効果が見込めるとされています。さらに、女性ホルモンが乱れることにより陥りやすい便秘にも効果があるとされています。この桃核承気湯は、昔から”やせ薬”という異名も持っており、ストレスからくる過食や、太り気味で妊娠しにくい体質の人にも用いられやすい漢方です。
9.桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
桂枝茯苓丸は、特に瘀血に効果を発揮する漢方として使用されます。今まで妊活でホルモン治療を行ってきた人は瘀血が溜まっている人が多いと言われ、その改善にも用いられやすい漢方です。この桂枝茯苓丸が合う人は、ガッチリタイプの女性とされ、虚弱や貧血タイプの人には合わないとされているので注意しましょう。
10.大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)
「大黄牡丹皮湯」は、ホルモンバランスを整え、生理不順や困難、便秘などに効果を見込める漢方です。特に下半身の疾患に用いられることの多い漢方で、子宮や尿路の疾患にも用いられることがあります。
漢方薬を服用するときの注意点

漢方薬=体に優しいと言ったイメージもあるかもしれませんが、飲む人の体質や量によっては副作用が出ることもあります。食品でもアレルギー反応が出ることもありますよね?それと同じように、漢方薬であってもアレルギー症状が出ることもありますので注意して下さい。

発熱や消化器系の異常、湿疹や痒みなどが出た場合には素早く医師に相談しましょう。漢方薬でもうひとつ注意しなければならないのは、同じ成分の生薬の摂り過ぎです。漢方薬は幾つかの生薬が混ざってできているものなので、効能が良いからと言って幾つも手を出してしまうと、摂取しすぎと言う事になる場合があります。病院での処方でなく、自分で服用する場合には薬剤師などに相談し、過剰摂取をしないよう心がけて下さいね。
漢方薬を手に入れる方法

一昔前、漢方薬を購入しようと思うと専門的な医療機関や、漢方を扱う薬局に足を運ばなければなりませんでした。しかし現在ではドラッグストアなどでも購入ができるようになり、大変身近な物となってきています。身近だからこそ、手にとって服用しやすいものですが副作用などがある場合もあります。

できればちゃんと病院で相談し、処方して貰うことがおすすめです。漢方医療とはその人の体質などを加味し、適正な生薬や量を用いてするものです。自己判断では危険と言うこともありますので、注意して購入するようにして下さいね。
まとめ

漢方薬での妊活は、西洋医学で出される薬や注射や処置よりも身体に負担が少ないことが最大の利点。しかし、すぐに効果が出る人もあれば、効果を感じるまで時間を要する人もいます。妊娠するまでの期間は人それぞれ。身体を元気な状態にし、精神的にも安定することが漢方に於ける妊娠への近道です。あまり悩みすぎず、ストレス過多にならないよう医師と相談しながら長い目で続けていって下さいね。

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