手根管症候群の原因となりやすい人とは?効果的な3つの治療法もご紹介

手根管症候群って聞いたことありますか? 小さいお子さんをお持ちの女性なら知っている方、というか実際に経験した方もいらっしゃるかもしれませんね。

今回は手根管症候群の原因や症状、どういった人がなりやすいのかなどについて見ていきたいと思います。

要チェック項目


□手根管症候群は手にしびれが出る疾患である
□妊婦中や産後、更年期の女性が発症しやすい
□比較的簡単に手術が可能になっている

手根管症候群とはどのような疾患なのでしょうか?
手根管症候群は、「しゅこんかんしょうこうぐん」と読みます。脳から出た神経は脊髄通って、途中で分枝し、体の各部へと向かいます。

手の先に行く神経の一つに正中神経というものがありますが、手根管症候群はちょうど手首の真ん中あたりで正中神経が圧迫されることで、指先にしびれが生じる疾患です。

手の疾患としては、整形外科でも最も多く見られるということです。

なりやすい人



手根管症候群になりやすい人としては、妊娠・出産期の女性、および更年期の女性が挙げられます。

そのほかにも、仕事やスポーツなどでよく手を使う人や、手首の骨折を経験したことがある人、また、長期間に渡って人工透析を受けている人などもなりやすいということです。

手根管症候群になるとどのような症状が出ますか?

手のしびれ


手根管症候群を発症すると、手のしびれが見られます。それも特徴的な手のしびれで、親指の外側から、薬指の外側にかけてしびれ、小指にはしびれが見られません。

これは、正中神経の支配領域が親指の外側から、薬指の外側だからです。薬指の外側というのは、解剖学的にいうと、親指側のことを言います。一般の認識とは違うので注意が必要です。

しびれの順番


手根管症候群を発症したからと言って、直ちに親指から薬指までが全部しびれるのではありません。

まずしびれが見られるのが中指で、次第に周りの指にしびれが広がっていくということです。また、しびれが出る時間帯は夜間や明け方が顕著です。

痛み


手根管症候群を発症すると、しびれだけでなく痛みがあらわれることもあります。典型的な例では夜間や明け方に痛みで目が覚めるというようなことがあります。

筋委縮


手根管症候群の症状が進行すると、母指球といって、手の親指の付け根あたりにある膨らんだ部分が徐々に痩せていきます。

これは筋力が低下することによって起こるのです。そのため、ボタンをかけたり、物を指でつまむなど、親指とその他の指を使った細かい動作が出来なくなってきます。

手根管症候群の原因はどのようなものがありますか?
手根管症候群の原因は、現代医学を持ってしても、いまだにハッキリとしたことが分かっていないのが現状です。

ただ、症状を訴える人を見ていると、以下のような傾向が見られるので、それがリスク因子となっている可能性はあります。

女性ホルモン


手根管症候群になりやすい人は、妊娠出産期の女性や、更年期を迎えた女性であると先述しました。

当然ですが、女性にしかおこらない現象なので、女性ホルモンが何らかの形で関与しているのではないかと考えられています。

女性に関しては、つわりになったり、子宮筋腫が出来る原因もよく分かっていませんが、それも女性ホルモンが関係あるのではないかと言われているそうです。

腎臓疾患



人工透析を長期間受けている人も手根管症候群になりやすいということです。何故かというと、アミロイドというたんぱく質が手根管内にたまることで、正中神経を圧迫するからと考えられているからです。

手根管症候群の治療はどのようにして行われますか?

安静


手根管症候群もそうですし、腱鞘炎などもそうですが、お医者さんに行くとたいてい、「使わないようにしてください」なんて言われます。

サポーターやテーピングなどで、手首を曲げ伸ばししなくてもすむようにします。夜寝ている間も固定して経過を見ます。

薬物療法


痛みが強い場合には消炎鎮痛剤を用います。また、ビタミンB12製剤が用いられることもあるそうです。

注射


症状が強く表れている場合には、手首に直接ステロイド剤を注射することによって、症状緩和を試みることがあります。ただ、神経を傷つけてしまうリスクがあるため、繰り返して行うことは出来ません。

手術


ステロイド剤の治療を行っても効果が上がらない場合や、筋委縮が進行して日常生活に支障が出るような場合は、手術療法も検討されることとなります。

最近では技術の進化によって、内視鏡下での手術が可能となっています。わずか1cm程度の切開で手術を行うことが可能なため、手術後の痛みが少なく、早期の社会復帰が可能という点が大きなメリットです。

手術時間も20分程度で、水に触れなければその日から手を使っても大丈夫です。

手根管症候群になったらどこで見てもらえばいいの?
手根管症候群の治療は、一般的に整形外科で行われます。手術を要するようなレベルでなければ、整骨院を受診するのも良いでしょう。

手のしびれには要注意です!
手根管症候群は、最悪の場合、手術が必要となる疾患です。

しびれがある場合には速やかに原因を究明し、出来る限りの対処をして、手術は最後の手段にしたいですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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