カタル性口内炎とは? 原因・症状と治し方

とっても痛~い口内炎。口内炎にはいろいろな種類がありますが、今回は一般的な「カタル性口内炎」について原因と症状、治療法などをお伝えします。お子さんが良く口内炎を発症するという方は要チェック!カタル性口内炎について知識を深め、不快な口内炎に負けない強い身体になりましょう! 
カタル性口内炎とは?

一言に口内炎と言っても実はいろいろな種類の口内炎があることを知っていましたか?子どもがかかりやすいものとしては、「カタル性口内炎」「アフタ性口内炎」が一般的です。

カタル性口内炎とは、赤い斑点状のものが口の中の粘膜にできること。別名「紅斑性口内炎」とも言われています。症状がひどいと、白くただれたり、ヒビ割れたりすることもあります。境界線が不明瞭で、ひどいと粘膜全体が赤く腫れあがってきますので、不快感を伴います。

「アフタ性口内炎」は潰瘍を伴いますのでかなり痛みますが、カタル性口内炎は痛みがほとんどありません。子どもの場合は、痛くないのでお母さんに訴えないことが多く、保護者が気づかないこともしばしば。軽度なうちに治癒する場合は良いのですが、カタル性口内炎は症状が進むと粘膜全体が腫れあがってくるため、次第にヒリヒリとした灼熱感のようなものを感じることがあります。また、熱いものや辛いものなど刺激の強い食べ物が患部にしみたり、ひどい場合は唾液が粘り気を増してくることや口臭が気になることもあります。

しかし、カタル性口内炎は適切に対処をすれば、1週間~10日くらいで治癒することが多い病気です。あまり深刻になりすぎることはありません。もし、「カタル性口内炎かも? 」と思ったら、症状が進む前に早めに対処しておくことが重要です。

カタル性口内炎の原因

カタル性口内炎の原因は、主に物理的な刺激によるものです。矯正器具が歯ぐきや粘膜にぶつかることによる刺激や、誤っておもちゃを噛んでしまった、指しゃぶりの際に爪で頬の内側を引っかいてしまった、頬を噛んでしまった、怪我をした際に口腔内の粘膜を傷つけてしまったことなどが主な原因になります。ほかにも熱いもので火傷した場合などの粘膜への刺激もカタル性口内炎を引き起こす要因です。

外的な刺激により歯ぐきや粘膜に傷が付くと、そこからばい菌が入って炎症を起こします。口の中が不衛生な状態であればあるほど、炎症は進んでいきます。さらにこの時、風邪や体調不良、ストレスや睡眠不足、栄養不足や偏りなどによって免疫機能が正常に働いていない場合、炎症はどんどん進んでしまうのです。

つまり、外的な刺激と免疫機能の低下、この2つがカタル性口内炎を引き起こす主な原因と言えます。カタル性口内炎を特に引き起こしやすい状況があるので、注意点として以下に紹介します。

矯正器具を付けている
歯科矯正は、口の中にワイヤーやブラケットなどを装着しています。異物がずっと口の中にあるので、通常の状態よりも口腔内の粘膜が傷つく危険性は高く、カタル性口内炎になりやすい状況だと言えるので十分注意しましょう。もしワイヤーが飛び出ていたり、外れてしまったりすると粘膜に傷をつけてしまいますので、気付いたらすぐに歯科医院で調整してもらうことをオススメします。

また、矯正器具の状態が良くても、矯正器具を付けた子どもが顔にボールをぶつけてしまったり、顔の辺りに刺激が加わると、必ずと言っていいほど口の中の粘膜に傷がついてしまいます。通常であれば、もし傷がついてしまったらすぐに消毒をすれば大丈夫ですが、口の中が不衛生だとカタル性口内炎を引き起こす恐れも。矯正をしている場合は、特に汚れがたまりやすいので、食後に歯磨きができない場合は口をゆすぐなど、普段から口の中は清潔に保っておきましょう。また、不慮の事態で傷ついてしまった場合でも、なるべく早く消毒をすることで、カタル性口内炎を予防することができます。

歯並びが悪い
実は歯並びの悪さも、カタル性口内炎の危険因子です。糸切り歯が前に出ていたり、かみ合わせが悪いと、唇や頬の内側を噛みやすいからです。歯並びが悪い方は、急いで食事をしたり、食べにくいものを噛んだりすると、唇や頬の内側を誤って傷付けやすいので注意が必要です。

頬を噛んでしまうことで口内炎が頻繁に出来てしまう、という方は、一度歯科医院の診察を受けてみることをオススメします。自分では気が付かなくても、実は歯並びの悪さが起因していることは良くあります。あまり何度も同じ場所を傷つけてしまうと良くありませんので、しっかりと原因を改善することが必要です。

歯を少し削るだけで改善する場合もありますし、場合によっては矯正が必要、ということになるかもしれません。今はワイヤーなしの矯正などもありますので、じっくりと歯科医師と相談してみると良いでしょう。

カタル性口内炎の症状

カタル性口内炎は、口腔内の粘膜や歯ぐきに紅斑状の炎症が起きるので、別名「紅斑性口内炎」とも呼ばれています。炎症の境界線ははっきりとしてなく、炎症している辺り全体が腫れ上がってきます。症状が進むと、白くただれたり、ヒビ割れてくる場合もあります。また、粘膜が腫れることにより、灼熱感を感じる人もいるようです。

中には唾液の分泌量が増えたり、唾液が粘着性を帯びてきたりする人もいます。口臭がきつくなることもあるようで、子どもの口臭が気になって口の中を見てみたら赤く腫れていた、と口臭からカタル性口内炎に気付く場合もあります。

カタル性口内炎の場合、痛みはほとんどありません。そのため、年齢が低いこどもだと自分から訴えることもなく、保護者が気づかない場合もあります。歯磨きなどで口の中を見る時には、歯ぐきや粘膜に異常はないか確認することも必要です。

カタル性口内炎の治し方

カタル性口内炎は、適切な処置をすれば1週間から10日くらいで治癒します。処置をするのが早ければ早いほど、治りも早くなりますので、症状に気付いたらなるべく早く対処するようにしましょう。

治し方としては、原因を探り、その原因に応じた治療をすることが必要です。矯正器具などの刺激によるものだとしたら、歯科医院での調整が必要になるでしょう。歯並びや変な噛み癖などが原因だとしたら、それらを取り除くことに努めましょう。虫歯や歯周病が原因として考えられるのなら、早急に歯科医院での治療が必要です。

そして、これ以上カタル性口内炎の症状をひどくさせないためにも、できるだけ口腔内を清潔に保ち、菌を繁殖させないことが必要です。ぬるま湯でうがいをする、抗生物質入りの軟膏を患部に塗布する、などはとても効果のある方法です。

また、口内炎を治すためには、身体の免疫機能の状態を良い状態に保たなければなりません。しっかりと栄養を摂り、睡眠時間をたっぷり確保すること、できるだけ心身ともにストレスの少ない状態で過ごすように心がけましょう。

カタル性口内炎を予防するには

カタル性口内炎を予防するには、原因である外的刺激を加えないようにすることが大切です。矯正器具が粘膜に当たっているのなら歯科医院で調整してもらう、虫歯で歯に穴が開くことで舌や頬に傷が付かないように定期的に歯科医院で治療を受けることも重要です。

小さい子供でしたら、指しゃぶりをしたり、おもちゃを口に入れてしまう時に、爪が伸びていたり角がある物をくわえてしまうことで粘膜に傷が付くこともあり得ます。子どもの身の回りの物には、危険な物がないかどうか細心の注意を払うこと、爪の長さなど身だしなみのチェックにも注意しておきましょう。

万が一傷が付いてしまっても、口の中が清潔であればカタル性口内炎にはならず、すぐに治癒することが期待できます。一方で口の中が不潔だと、傷口からばい菌が入り炎症を起こしてしまうので注意が必要なのです。

普段から丁寧なブラッシングをすること、どうしても歯磨きができないときは口をゆすぐだけでも良いので、口の中に食べカスが残らないように気を付けましょう。また、矯正器具を付けている場合は、特に口の中が不衛生になりがちです。ブラケットとワイヤーの間には食べカスが詰まりやすいですし、歯ブラシの毛先も届きにくいので、セルフケアだけに頼らず歯科医院での専門的なケアを定期的に受けるようにした方が良いでしょう。

病院に行くかどうかの判断基準

カタル性口内炎は、痛みをほとんど伴いませんので、いつ病院に行ったらよいのか迷う人も多いかと思います。特に小さい子どもは、痛みがなければお母さんに訴えることも少ないかもしれません。

ところが、症状が進んでしまうと治療にも時間が必要になります。症状が進み、灼熱感を感じるようになると「何だか分からないけどヒリヒリする」というので機嫌が悪くなったり急に泣き出してしまう子もいます。できるだけ早めに処置をすれば、不快感を感じることもありませんので、「痛くないなら病院に行かなくても良いか」などと判断せずに、口内炎を見つけたらひどくなる前に病院に行きましょう。

まとめ

いかがでしたか? カタル性口内炎は、主に外的な物理刺激によって起こる口内炎です。痛みはほとんどないものの、粘膜が赤く腫れ上がったり、ヒリヒリとした灼熱感を覚えることもあるので、できるだけ早く処置するようにしたいですね。抗生物質入りの軟膏を患部に塗布したり、ぬるま湯で口をすすいで清潔に保つことが大切。あとは栄養や休養をしっかりとることで、1週間くらいで治癒に向かいます。カタル性口内炎かも? と思ったら、まずは自己判断せずに歯科医院を受診しててくださいね。

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