多汗症はただの汗かきとは違うの? 改善したい症状とオススメ対策法

多汗症って聞いたことありますか? 多汗症は体の特定の部位に限局して大量の発汗が見られる疾患で、単なる汗かきとは根本的に異なります。

また、誤解されやすい疾患でもあるので、その辺について詳しく見ていきたいと思います。

要チェック項目


□多汗症は汗かきとは根本的にことなる
□多汗症は体の問題であって心の問題ではない
□多汗症は自律神経のアンバランスが原因である

多汗症とはどのような疾患のことをいうのですか?

局所的な多量の発汗


多汗症が単なる汗かきと根本的に違うのは、汗かきと言った場合は全身から汗をかきやすいのに対して、多汗症の場合は手のひらや足の裏、顔や頭、脇の下といった特定の場所から多量に汗をかくことです。

手掌多汗症


多汗症は、手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)と言われることもあり、手のひらからの発汗に悩む人が多いのも特徴です。

それも、ちょっと緊張した時に汗をかくと言ったレベルではなく、汗が滴り落ちるようなケースも見られるということです。

人には分からない悩み


多汗症はちょっと汗ばんでいる程度でなく、日常生活に支障をきたすほどの不便が生じます。幼少のころから発症することも多く、そのため人には分からない悩みを抱えているようなケースも多々あるということです。

多汗症にはどのような特徴があるのですか?

幼少時から発症


多汗症は幼少のころから見られることが多いということです。

一般的な小児科の疾患は、思春期を過ぎる頃には症状が落ち着いてしまうことが多いのですが、多汗症の場合には成人しても、老人になっても障害に渡って続くという特徴があるということです。

発汗を繰り返す


多汗症と言っても、常に汗をかいている訳ではなく、大量に汗が出る時と汗が出ないときを繰り返すということです。

運動をして体温があがったり、外気温が上昇することがきっかけとなって発汗が見られたり、また精神的な緊張によって発汗が見られたりします。

両側性


多汗症の特徴は、左右両方に同じように発汗が見られるということです。発汗に左右差が見られるような場合には、別の交感神経系の疾患が疑われることとなります。

多汗症の原因としてはどのようなことが考えられますか

自律神経の乱れ


自律神経は交感神経と副交感神経からなっており、私たちが意識をしなくても内臓の諸機能や呼吸、体温調整などを行ってくれています。

日中活動的にしている時には交感神経が、夜になって体を休める時には副交感神経がそれぞれ優位になります。

交感神経と副交感神経は、それぞれ車のアクセルとブレーキに例えられます。日中はアクセルと、夜間はブレーキを踏んでいる状態が、自律神経が正常に働いている状態といえます。

ところが、なんらかの原因によってこのバランスが乱れることによって、体にさまざまな問題が現れます。

そもそも発汗というのは交感神経が司っているのですが、それは運動をした時に汗をかくことからも明らかです。夜に寝汗をかいてしまうという人の場合、自律神経の切り換えがうまくいっていない可能性があります。

自律神経失調症の人が寝汗をかいてしまうのは、寝ている間も「アクセル」を踏んでいるからです。

交感神経にもそれぞれ支配領域があって、手のひらや脇の下では胸部交感神経節が、足の裏では腰部交感神経節がそれぞれ支配領域となっています。

多汗症の重症度による分類について

グレード1


手のひらが濡れるくらいに発汗しているものの、手をギュッと握っても汗が滴り落ちることはないレベル。光を反射して汗をかいていることが見てとれる程度です。

グレード2


手に水滴が浮かんでいて、傍から見ても汗をかいていることが分かり、手をぎゅっと握ると汗が滴り落ちるレベル。

グレード3


手のひらを開いていても水滴が出来て滴り落ちるレベル。

多汗症の治療法はどのようにして行われますか?

交感神経へのアプローチ


多汗症による局所の発汗は、そのあらわれる場所によって交感神経の支配領域が異なります。そのため、どこに発汗が見られるかによって、どの交感神経節にアプローチすると良いのかが異なってきます。

治療法としては、ETSという手術法があるそうです。

ETS


ETSは「Endoscopic thoracic sympathicotomy」の略で、日本語でいうと「胸腔鏡下胸部交感神経節切除術」ということになります。

特に手のひらの多汗症に大しては確実な効果があり、特効的ともいえる治療法だと言われています。

手術の副作用について


多汗症の手術による副作用としては、手術した交感神経の支配領域からの発汗は抑えられるものの、その他の場所からの発汗が増える反射性発汗(代償性発汗)が見られるといわれています。

また、まぶたが垂れ下がってしまうホルネル症候群になるリスクもあるそうです。

まずは病院で相談しましょう
手術によって手のひらからの汗は確実に抑えられるということですが、その代わりに代償性発汗が100%起こるそうです。

そのため、手術を選択する際にはそのリスクをお医者さんと十分に話し合うことが必要です。

(監修:Doctors Me 医師)

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