最終手段は腸切除、腸重積の治療法とは

腸重積の治療は、症状の進行具合によって方法が異なります。また、患者が乳幼児か成人かによっても手術の有無が違います。しかし、どちらも最悪の場合には腸を切除しなければならない、という共通点があります。


乳幼児の場合の治療法

乳幼児が腸重積にかかった場合、初期段階なら身体にメスを入れずに治療することができます。高圧浣腸といい、おしりからバリウムなどの液体を入れて圧をかけ、腸に重なってしまった先進部を押し出すのです。この方法で、8割から9割の乳幼児の腸が正常になります。
高圧浣腸について詳しくは『切らずに治す!高圧浣腸による腸重積治療』をご覧ください。
しかし、上記の方法で戻らないときや、発症から時間が経っていて急を要するときには、開腹手術が必要です。腸重積を放置すると腸が腐ってしまううえに、腸管に小さな穴が開きやすくなります。その穴から細菌がおなかの中へ入り込むことによって、腹膜炎のような重い感染症が起こることがあります。この段階では、もはや腸を切除するしかありません。腸を切らずにすむように、初期の段階で医師の診断を受けるためにも、症状を覚えておきましょう。
乳幼児の腸重積について詳しくは『嘔吐、血便が出たら要注意!腸重積の症状』『腸重積から赤ちゃんを守るポイントは早期発見』をご覧ください。


成人の場合の治療法

成人の場合、手を使って身体の外から腸を正しい位置に戻そうとする徒手整復による治療が試みられる場合もあります。しかし、徒手整復だけでは治りきらず、そのうえで腸を切除したり、あるいは徒手整復を行わずに腸切除を行うことがほとんどです。これは、成人の腸重積の場合、他の病気がきっかけとなって腸重積が起きることが多いためです。
成人の腸重積について詳しくは『赤ちゃんだけじゃない!成人もかかる腸重積』をご覧ください。

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