腫瘍のせい?満月のような丸い顔に…「クッシング症候群」の原因

クッシング症候群は、どのようなことが原因で引き起こされるのでしょうか。原因は細かく分類されます。留意点も含めて詳しく見ていきましょう。


クッシング症候群はホルモン分泌の異常が原因で起こる

副腎では、コルチゾールというホルモンが生産されています。クッシング症候群は、このコルチゾールが副腎で過剰に生産される病気です。通常、脳の下垂体から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が分泌されることで、副腎からのコルチゾールの分泌量が増えます。そのACTHの分泌がなんらかの原因によって過剰に増えることで、クッシング症候群が引き起こされます。


クッシング症候群の原因

クッシング症候群には、副腎の機能が亢進すること(高い度合いに進むこと)で自然に発生するクッシング症候群と、副腎皮質ホルモン薬を過剰に投与することが原因で起こる医原性のクッシング症候群があります。
自然発生のクッシング症候群副腎の機能が亢進する原因には、次のようなものがあげられます。
下垂体にできた腫瘍によるACTHの分泌量の増加下垂体以外の部位にできた腫瘍によるACTHの分泌量の増加副腎にできた腫瘍が機能を向上させている医原性のクッシング症候群副腎皮質ホルモン薬を過剰に投与すると、ホルモンが作られすぎているのと同じ状態になります。それによって、クッシング症候群を起こすことがあります。これを医原性クッシング症候群と呼び、自然発生のクッシング症候群とほとんど変わらない症状が現れます。
自然発生のものと異なる点は、副腎の委縮と機能の低下がみられることです。また、投薬だけではなく、喘息の治療として副腎皮質ホルモン薬を吸入した場合や、皮膚の病気の治療として局所的に塗布した場合にも、クッシング症候群が引き起こされる可能性があります。


悪性腫瘍が原因でクッシング症候群になることはまれ

腫瘍というと、悪いイメージを持っている人が多いと思いますが、70歳までに、およそ50%に相当する人の副腎に腫瘍ができると言われています。腫瘍ができたからといって、必ずしもクッシング症候群を起こすとは限りません。むしろ、この場合においてクッシング症候群を起こすのは極少数だといわれています。さらには、副腎に悪性腫瘍ができることも非常にまれです。
副腎の腫瘍におびえることなく、クッシング症候群には自然発生と医原性があることを理解し、該当する部分をしっかり覚えておくとよいでしょう。

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