病院での医薬品とは違うの…?「PMS」に効く市販薬について

薬局などで買えるPMS(月経前症候群)治療薬は、病院で処方されている薬とはどこが違うのでしょうか。


PMSのための治療薬は最近まで市販されていなかった

はっきりPMS治療薬と表示されていて、かつ消費者が直接買うことができる薬は、最近まではありませんでした。そのため、PMSの症状が軽度であれば、薬店などで購入できる漢方薬やサプリで症状を抑えていたという人も多いでしょう。
しかし、症状がひどくなると、そのようなセルフケアだけでは対処できず、病院を受診することになります。大半の婦人科医はPMSと診断すると、低用量ピルなどを処方しますが、低用量ピルは病院でしか処方できず、PMSの治療薬を入手するには病院に行かなくてはいけませんでした。


医療用医薬品ではなく、市販薬として日本初登場

日本で販売されるようになったPMSの市販薬の主成分は、西洋ハーブのチェストベリーです。チェストベリーはヨーロッパの薬局方という公定書にはすでに収録されており、PMSに有効性があるとされています。
日本では医師はまだチェストベリーを使用していないのですが、安全性の高さなどから、薬局などで販売するPMSの市販薬の成分としては使用を許可されました。


健康食品と医薬品の違い

チェストベリーは、すでに健康食品として店頭やインターネットなどでも販売されています。そのため、チェストベリーという名前を以前から耳にしていた人もいるのではないでしょうか。
医薬品としてのチェストベリーは、臨床実験などの厳しい検査を通過してきたものであり、その品質、有効性、安全性などが厚生労働省に確認されています。それに対し、一般的な健康食品(特定保健用食品や機能性表示食品を除く)は、国の確認や許可なく市場に出すことができます。
そのため、健康食品の品質は、メーカーによってバラつきが発生している可能性があります。また、健康食品は、パッケージの効能効果などの表示方法に、多くの制限が設けられています。


要指導医薬品

チェストベリーを主成分としたPMSの市販薬は「要指導医薬品」とされています。これは普通の医薬品と何が違うのでしょうか。
要指導医薬品は、使用に十分な注意を要し、薬剤師の説明、情報提供を必要とする薬として、他の医薬品と区別された薬です。医薬品の中でも、第2類医薬品と第3類医薬品は、薬剤師がいなくても販売登録者がいれば販売できます。一方、要指導医薬品や第1類医薬品に分類された薬は、薬剤師のいない店頭に置くことはできません。
また、その店に薬剤師が勤務していても、薬剤師が不在で説明や情報提供が受けられない場合は、要指導医薬品に該当する薬の購入はできません。
チェストベリーはホルモンに影響を与えるため、妊娠中の安全性は確立されていません。また、併用を避けるべき薬剤などもありますので、薬剤師に現在の状況を説明してから購入するようにしましょう。

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