皮膚科医に聞く「ワセリン」を使った顔のケア方法と注意点

ここでは、ワセリンを顔に用いることの効果や、顔に使用する際のおすすめフェイスケアを紹介しています。


副作用がないから顔に使うのがよいの?

ワセリンが保湿剤に好んで使われる理由の1ひとつに、“副作用がない”ことがあげられます。しかし、これを盲信するのは考え物です。確かに、副作用というほどの悪影響はありませんが、ワセリンでも精製純度が低いものだと多少のかぶれが生じることもあります。ワセリンであれば、絶対に問題が起こらないというわけではありません。
また、ワセリンはべたつくので、あまり使用感が良いとは言えないですし、何も、ワセリンが万能の保湿剤というわけではないのです。そもそも、肝心の保湿能力に関してもワセリンがそれほど優れているわけではありません。肌表面にフタをして水分蒸発を防ぐわけですが、ワセリン自体に水分保持能力があるわけではないので、その効果は限定的なものにしかすぎません。実際、塗った直後は良いものの、数時間と経たないうちに乾燥してしまうといった意見も多くあります。
むしろ、保湿効果を期待するのであれば、尿素やヘパリン類似物質、アズノール軟膏といった処方のほうが効果的です。
その他、乾燥肌の人が知っておくべき化粧水選びのポイントや成分については、「乾燥肌の化粧品選び(3)化粧水」をご覧ください。また、具体的なアイテムについては「セラミド配合化粧水の正しい選び方・使い方」や「シアバターの正しい使い方と注意点」をご参照ください。


ワセリンを使ったフェイスケア

それほどの保湿効果は期待できないワセリンでも、保湿以外に美容面で有効な使い方が存在しています。ここでは、ワセリンの活用法を2つ紹介したいと思います。
<フェイスケアマッサージ>
顔をマッサージすると血行が改善され、肌のターンオーバーが活性化すると考えられています。肌を引き締める効果もあるとされており、二重アゴや頬のたるみを改善することにもつながるのです。フェイシャルマッサージ用のクリームは多く存在しますが、このマッサージクリームにワセリンを使うと、マッサージ時の摩擦が軽減されて肌への負担が軽くなります。
それでは、実際のマッサージ方法をご紹介することにしましょう。
1.手のひらに少量のワセリンを取り、温めてから顔全体に延ばす。
2.両手の人差し指、中指で顔の真ん中から外側に向かって、広げるようにマッサージ。
3.鼻、アゴ、鼻の下も揉みほぐし、さらに額も中心からこめかみに向かってマッサージする。
4.アゴから耳の方向にフェイスラインのたるみを伸ばしていき、次に首から顔へ、下から上へとリフトアップしましょう。
5.最後に、両方の手のひらで顔を包んでプレスして終了。
<化粧下地として使う>
化粧下地としてワセリンを使う方法も知られています。これは皮脂が浮いてファンデーションが崩れるといった悩みをお持ちの方にオススメの方法です。化粧下地にワセリンを塗ることで、紫外線ダメージを受けにくくなり、ファンデーションのムラが生じにくくなるというメリットもあります
(この記事の監修: しのぶ皮膚科 院長 / 蘇原しのぶ 先生)
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