学資保険は返戻率で決めてはダメ?返戻率の仕組みを知って賢く選ぼう

子どもの将来の教育資金として加入している方も多い学資保険ですが、これから加入を検討している方は、どの学資保険を選べば良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか?今回、大手保険会社の例を挙げて、学資保険を選ぶポイントの1つとなる返戻率について考えてみましょう。
学資保険の返戻率とは?

学資保険を選ぶ際のポイントの1つとして挙げられる「返戻率」とは、その商品の貯蓄性の高さを示すバロメーターだと言えます。支払った保険料に対し、受け取る保険金総額の割合がどの程度であるかを数値化したものです。

100%であれば、支払った保険料と同じ額の保険金を受け取ることになります。利率が100%を切るものは、利回りが悪く、払った保険料よりも少ない額の保険金しか受け取ることができないため、貯蓄性は低いと言えます。100%以上の場合は支払った保険料よりも多くの保険金を受け取ることができ、収益性の高い商品だと言えるでしょう。
受取時期によって変動する
学資保険の返戻率は、保険金を受け取る時期によって変動します。保険金の受取りは、満期を迎えたときに受け取れる満期保険金のほかに、祝い金として、満期を迎えるまでにあらかじめ設定された時期に保険金を受け取ることができるものがあります。一般的に祝い金は、保険金総額にプラスされるのではなく、保険金総額から引いて先に受け取る形になるため、祝い金の金額や回数が多ければその分、満期保険金の返戻率は下がるということが言えます。

ただし、学資保険の保険金というものは、資金を必要としている時期にお金が支払われるということが重要です。いくら満期金の返戻率が高くても、お金が必要なときに手元にお金がないようでは、意味がないとも言えるでしょう。返戻率だけにとらわれるのではなく、資金計画としてのバランスを検討して決定することが大切です。
返戻率は事前に確認しよう
保険会社各社のパンフレットやホームページには、返戻金の高さをメッセージ性のある文言でアピールしているものが多くあります。例えば、返礼率120%の商品がある場合、契約すれば誰でも返礼率120%の学資保険に該当するのかというとそうではありません。返礼率120%を実現するには、加入する子どもや親(契約者)の年齢、保険料の支払いを終えるタイミング、保険料を受け取るタイミングなどさまざまな条件のクリアが必要になります。

学資保険を決める際には、きちんと情報を先に読んで納得してから契約することをおすすめします。
返戻率を上げる支払い方はどれがベスト?

同じ保険商品でも、保険料の払い込み方によって返戻率が異なります。返戻率を上げるためには、どのような支払い方法が一番適しているのでしょうか?それぞれのメリット・デメリットを確認してみましょう。
月払い/年払い
月々の保険料の支払い方法で最も多く選択されているのが月払いです。毎月口座から保険料が自動で引き落としになるパターンが主流です。1年分を一括で支払う方法もあります。

年払いは月払いに比べて保険料が少しお得になるケースが一般的です。デメリットとしては、契約者に万が一のことがあった場合に、保険料の支払いが今後免除になるという払込免除特約が翌年分からになるという点です。

また、年払いを考えている場合は、支払い月をある程度計算して加入しなければ、他の保険の支払いなどと重なるとまとまったお金が必要になり、毎年その時期は家計が苦しくなってしまうという可能性もあります。
全期前納
「全期前納」は保険料をすべて先に納めてしまい、保険会社に保険料のすべてを預けることを指します。保険会社は預けられたお金を保管し、毎年預かり金から保険料を受け取ったという処理を行います。契約者から見ると、手元からすべての保険料を渡した形になるので、一見すべて「支払った」ように感じられますが、これは一旦「預けた」だけであり、支払ったわけではないというのが、全期前納です。

手元からお金は離れますが、毎年保険料を納めているのと同じことになるため、毎年生命保険料控除を受けることができます。また、契約者に万が一のことがあった場合に、保険料の支払いが以後免除になるという払込免除特約が有効で、前納した内で、まだ保険料として充当されていなかった分がある場合には返金される点も特徴です。途中解約の際は、解約返戻金と未経過の払込期間分の保険料も返金されます。
一時払い
一時払いは、前期全納のように保険会社に保険料を預けるのではなく、すべての保険料を先に「支払って」しまうことを指します。保険料の割引率が高い点が特徴で、結果的に返戻率を上げることができます。

ただしデメリットとして、すべての保険料を払い込んでいるため、契約者に万が一のことがあっても払込免除特約は該当しません。また、途中解約した場合も解約返戻金は戻ってきますが、それ以外の保険料が返金されることはありません。保険料を1回で支払うことになるため、生命保険料控除も支払った年1回だけが適用になります。
大手保険会社の返戻率を比較

では実際に、どのような学資保険があり、それぞれの返戻率がどの程度なのかチェックしてみましょう。
JPかんぽ生命「はじめのかんぽ」
郵便局の学資保険として人気の「はじめのかんぽ」。現在は郵政民営化にともない郵便局から独立した株式会社かんぽ生命保険が運営しています。

保険料を改定したことによって、多くの商品は返戻率100%を切り、90%台のものが大半となってしまいましたが、保険金の受取時期と払い込み満了年齢、補償内容の組み合わせによって、返戻率を改善することができます。

「はじめのかんぽ」を検討している場合は、コースやプランの組み合わせ方などをチェックし、返戻率を上げるポイントを確認してから加入することをおすすめします。

●簡保生命ホームページより

http://www.jp-life.japanpost.jp/products/lineup/gaksi/prd_lu_gks_index.html
明治安田生命「つみたて学資」
保険料の払い込みが早期に終了する明治安田生命の「つみたて学資」は、高い返戻率をキープしていることから人気があります。 

300万円の保険金受取総額に設定し、払い込み終了を最長の15歳に設定した場合、月々の保険料は15970円、返戻率は104.3%です。払い込み終了を10歳に設定すると返戻率は105.8%、加入時の一括払いにすると109.0%となります。

●明治安田生命ホームページより

http://www.meijiyasuda.co.jp/find2/light/list/tumitategakushi/
ソニー生命「学資保険スクエア」
ソニー生命「学資保険スクエア」Ⅲ型は、18歳からの毎年計4回の進学学資金と22満期学資金が均等割りで支払われるため、1回に受け取れる保険金の金額はやや少なめのタイプです。

保険料の払い込み期間を10年に設定すると返戻率は107.2%、払い込み期間を18年に設定しても103.8%と100%以上をキープしています。

●ソニー生命ホームページより

http://www.sonylife.co.jp/gakushi/
まとめ

学資保険選びの大きなポイントとなる返戻率ですが、その数値にとらわれる過ぎることなく、教育資金が必要な時に、必要な金額を受け取れることが最重要だと言えます。返戻率が低めの商品の場合は、返戻率を上げるように工夫してみるのも学資保険管理のひとつです。

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