あなたの振る舞いは大丈夫? 社会人なら知っておきたい飲み会マナーをおさらい

学生時代の飲み会とは違い、社会人の飲み会は、上司や同僚とコミュニケーションを深めることができる場でもあります。会話を楽しみながらも、節度やマナーはしっかり守りたいもの。飲み会での振る舞いひとつであなたの職場での評価が変わるかもしれません。

今回は、マナー講師の松本繁美さんに「20代以上の社会人女性が知っておきたい飲み会でのマナー」について教えてもらいました。

■飲み会の基本! 3つのマナーを確認

まずは、飲み会での基本的な3つのマナーを確認しておきましょう。最近は、上司や先輩から飲み会のマナーをきちんと教えてもらえない場合も多いそうです。春から社会人になる人は、基本のマナーだけでも覚えておくと安心ですね。

◇飲み会の席次、正しい順番は?

飲み会の席次には「上座」と「下座」というルールがあります。上座は上司など上の立場の人が座る場所であり、下座は新人や年少者など下の立場の人が座る場所のことです。

和室も洋室も、出入口に一番近い席が下座とされています。なぜなら、人の出入りが激しく落ち着かない席だからです。また、和室では、床の間の床柱を背にした席が一番の上座とされています。

◇上司との乾杯、グラスを上げる高さは?

目上の人と乾杯するときは、相手のグラスよりやや低めにグラスを上げて乾杯します。同じ高さにすると、敬意の気持ちを表わすことができないためです。また、ビールジョッキのようなカジュアルなグラスであっても、大きすぎる音を立てて乾杯するのは考えもの。ふさわしい音量に抑えましょう。

◇上司からのお酌、正しい受け方は?

上司など目上の人に限らず、お酌をしてもらったら、まずひと口飲むのがマナーです。「ありがとうございます。頂戴いたします」とお礼を述べてから口に運べば問題ありません。頭をほんの少し下げれば、恐縮している気持ちも表せます。一気に飲み干さず、ひと口飲んだらテーブルに置きましょう。

まったくアルコールが飲めない体質の人は、「申し訳ありません。アルコールに弱い体質で、残念ですが…」と正直に辞退します。常識のある上司であれば、ジュースやウーロン茶などを新たに注いでくれるはずです。

■知っておくと役立つ、飲み会でのマナーと気遣い

続いて、飲み会で「しっかりした人だな」と思われるマナーや気遣いのコツをご紹介しましょう。

◇飲み会でお酒を注ぐタイミング

乾杯が終わったら、両隣や手が届く範囲の上司、先輩のグラスにお酒を注ぎましょう。お酒の量がさほど減っていなくても、「どうぞ」と声をかけてお酌をします。このとき、相手は「ありがとう」などと答えて、中身を少し飲んでからグラスやおちょこを差し出すはずです。急かさずに、相手がグラスを置くのを待ってからお酌をするのが良いでしょう。話が途切れたタイミングや、おのおの談笑が始まったら、離れた席に座る上司のもとにも足を運んでお酌をしましょう。

テーブルの配置や席次にもよりますが、お酌をするときは、相手から見て下座の位置からお酒を注ぐのがベストです。ビールはラベルを上にして利き手で持ち、もう一方の手を下に添えます。お銚子も同様で、両手でお酌します。

<レディ・ファースト>

欧米では、女性はどんな場合もお酌をしません。このマナーを知っている上司は、新入社員や部下であっても女性にお酌をさせません。しかし、日本では「宴会マナー」ということで、レディ・ファーストより、上下関係が優先されるのが現状のようです。「郷に入っては郷に従え」ということわざのとおり、その企業の常識に合わせて振る舞うのがいいですね。仕事も男性に負けないくらいがんばるのですから、宴会でも男性同様の位置付けで応対するのだと割り切りましょう。

ただし、ワインやシャンパンなどを自分たちで注ぐ場合は、男性に任せるべきです。「お願いできますか?」などと、上手に頼めばいいでしょう。注いでもらう際に、グラスを持ち上げるのはNGです。つい持ち上げてしまいがちですので注意しましょう。

◇飲み会での会話やお礼の仕方

☆会話のポイント

飲み会での会話のネタは、一般的に、スポーツ、テレビ番組、食べ物など、誰にでも受け入れやすいものが良いとされています。しかし、無理にネタを提供する必要はありません。近くの人が話している内容にあいづちを打ったり、質問をしたりすれば十分です。無理に自分の持ちネタで話を進めなくても、周りの人の話に参加をすれば盛り上がります。

また、ひとつの話題で話し始めると、ずっと同じ相手とばかり話し続ける状況が生まれることがあります。こんなときは、黙っている近くの人にもアイ・コンタクトをしながら話すといいでしょう。例えば、5人のテーブルで3人だけ話し込んでいたとしても、あとの2人にも目配せだけはするのが、スムーズに会話を進めるコツです。

なお、個人攻撃や噂話などはNGです。つい語調が強くなったり口が軽くなったりして、失敗につながりかねません。お酒に酔っているときは気が大きくなりがちなので、意識して避けるよう気を付けましょう。

☆飲み会の締めくくりの挨拶

同席した上司や幹事には「本日はありがとうございました。とても楽しかったです」「ご馳走様でした。お料理、とてもおいしかったです」「お世話になりました。ありがとうございました」などと挨拶をしましょう。

また、飲み会の翌日に改めてお礼のメールを出すことで、良い印象を与えることができるでしょう。内容としては「昨晩はありがとうございました」とお礼を述べてから、「とても楽しかったです」「とても勉強になりました」など自分の感想を簡潔に伝えるようにします。素直に感謝を伝え、ネガティブなことを書かなければ問題ありません。

■「誰かに見られている」ことを意識して参加しよう

20代以上の女性が知っておきたい、飲み会でのマナーを解説してきました。社会人の飲み会では、さまざまな年齢や立場の人と同席することが多く、常識力や気遣いの仕方が試される場でもあります。あなたのちょっとした振る舞いも、誰かに見られているということを意識して参加しましょう。「この場合はどうするんだっけ?」と飲み会でのマナーに迷ったときは、この記事を読み返してみてください。

(監修:松本繁美、文:佐藤由衣)

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