赤ちゃんには軟水が良い?硬水との違いや代表的ミネラルウォーターを紹介

人の身体の50~70%は水でできている……そんなことを聞いたことはありませんか? 今回は、人間が生きていくために欠かすことができない「お水」にスポットを当てて、ママと赤ちゃんの健康に役立つ知識をまとめてご紹介します。硬水と軟水の違い、赤ちゃんにおすすめのお水など、ママなら知っておきたい情報ばかりですよ。
そもそも水の硬度とは?

蛇口をひねるとジャーッと出てくる「お水」。最近では、健康に気を使って、浄水器を使ったり、市販のペットボトルのミネラルウォーターを利用している方も多いのではないでしょうか?

さて、この「市販のお水」を利用するときに気になるのが、「いろいろなお水があるけれど、一体どんな違いがあるの?」ということではないでしょうか。

日本産のお水だけでも、南アルプスのお水から、富士山のお水など様々な商品が出ています。さらには、海外産のものにも目を向けると、非常に高価なものもあります。スーパーでもネットでも、本当に多種多様なお水が売られています。あれこれと目移りして迷ってしまいますよね。
硬度ってなに?
お水の違いを調べるときに、最も分かりやすいのが、「硬度」の違いです。

硬度とは、お水に含まれるカルシウムとマグネシウムの含有量の合計を表す数値です。

お水には他にもカリウムやナトリウムといった成分が含まれており、これらを総称してミネラル(無機質)と呼びます。ミネラルは、体にとって必要な量はほんのわずかですが、人の体内で作ることができません。そのため、飲食物で摂取する必要があります。

さて、ミネラルについて説明しましたが、簡単に言うと、硬度が高ければ高いお水ほど、このミネラルが豊富に含まれているということです。とはいえ、口当たりが柔らかい軟水に比べ、硬水は飲みにくいと感じるかもしれません。また、「ミネラル豊富な硬水をたくさん飲めば健康にいい」というものではありませんのでご注意ください。

ちなみに、硬度という考え方は、石鹸の泡立ちやすさを示すために誕生しました。硬度が低いほど泡立ちやすいお水ということになります。

さて、硬度で分類したお水は硬水と軟水に分けられます。厳密な数値は国や地域によって異なるので、参考までに、WHO(世界保健機構)が公表した分類と、日本での一般的な分類を比べてみましょう。

※どちらも、お水の硬度=(カルシウム量(mg)×2.5+マグネシウム量(mg))×4で計算しています。
【WHOが公表した分類】
●軟水: 0~60mg/L未満

●中程度の硬水:60以上~120mg/L未満

●硬水:120以上~180mg/L未満

●非常な硬水:180mg/L以上
【日本での一般的な分類】
●軟水:100mg/L未満

●硬水:100mg/L以上
硬水とは?
硬度が高く、ミネラルが豊富なお水を「硬水」と呼ぶことがわかりましたが、どんな性質を持つのでしょうか。一般的には、石灰質でミネラル分が豊かな地域をゆっくりと長い時間をかけて下ってくるお水の硬度は高くなると言われています。そのため、ヨーロッパの多くのお水が硬水となっています。

●飲みごたえ:コクがあって、しっかり、苦味を感じることも

●適する用途:パスタやお肉の煮込みなどの洋風料理・運動後の水分補給

●健康:腸内刺激による便秘の解消・ダイエット

●赤ちゃん:NG

それでは代表的な硬水のミネラルウォーターを見てみましょう。
■エビアン
■ペリエ
■ゲロルシュタイナー
■コントレックス
■スポルト
軟水とは?
硬度が低く、ミネラルがあまり含まれていないお水を「軟水」と呼びます。一般的に地中に留まっている期間が短く、急峻な河川を一気に下ってくるお水の硬度は低くなると言われており、日本の多くのお水が軟水となっています。

●飲みごたえ:クセがなく、まろやか

●適する用途:炊飯などの和風料理・コーヒーやお茶を含む日常的な水分補給

●健康:お肌や臓器への負担軽減

●赤ちゃん:OK

次に、代表的な軟水のミネラルウォーターを紹介します。
■い・ろ・は・す
■南アルプスの天然水
■おいしい水 六甲
■クリスタルガイザー

赤ちゃんのミルク作りには軟水を

ママにとって一番気になるのは、「赤ちゃんの飲料水に適しているのは、硬水と軟水のどっちなの?」という点ではないのでしょうか?

結論から言うと、赤ちゃんには「軟水」が最適です。
赤ちゃんに軟水が適している理由は?
新生児の身体は約80%がお水でできており、成長を促すために水分不足は絶対に避けなければなりません。とは言え、水分なら何でも与えて良いわけではありません。

生後6カ月までの赤ちゃんには、母乳およびミルクが主食となります。調乳時にミネラルウォーターを利用するのであれば、ぜひ「軟水」を使用してください。

日本小児科学会によると、市販の粉ミルクは、一部の硬水を使うと粉ミルクが十分に溶けないことがあるそうです。また赤ちゃんは臓器や排泄機能が未熟なため、硬水のミネラル成分が身体への負担になってしまう可能性もあります。粉ミルクは、あらかじめ赤ちゃんが摂るべき栄養を考えて作られているため、硬水をわざわざ使う必要はありません。

夏場などは、湯冷ましをはじめとした「お水」を飲ませたい機会もあります。その場合も、赤ちゃんの身体への負担が大きすぎるため、やはり「硬水」は避けましょう。ミネラルウォーターを利用する場合は、「軟水」で水分補給しましょう。

●日本小児科学会ホームページ「「食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定的な指標値 100Bq/キログラムを超過する濃度の放射性ヨウ素が測定された水道水摂取」に関する、日本小児科学会、日本周産期・新生児医学会、日本未熟児新生児学会の共同見解」

http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/touhoku_6.pdf

まとめ
ママたちが、独身時代の頃には、ダイエットや美容のためにミネラルウォーターを購入する際は、「硬水」を選んでいた方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも、赤ちゃんの体に適しているのは、実は「軟水」。この事実は、あまり知られていないのではないでしょうか? 刺激が強い硬水を飲みすぎると、大人でもお腹を下してしまうという人もいます。小さくてデリケートな赤ちゃんなら、なおさらですね。身近すぎて、普段はあまり意識することのないお水ですが、実は「硬水」と「軟水」で様々な違いがあるのです。

妊娠したら、やはり赤ちゃんの健康が第一優先。お水の成分はもちろんですが、安全性にもしっかり気を配ってミネラルウォーター選びをしたいものですね。
※表示価格は、時期やサイトによって異なる場合がございます。詳細はリンク先のサイトでご確認くださいませ。

関連リンク
【医師監修】ノロウイルスとロタウイルスの症状の違い、予防法や治療法は? | マイナビウーマン子育て
【医師取材】ノロウイルスの予防策4つ、薬の効果は有効なの? | マイナビウーマン子育て
妊婦さんもコーヒーを飲んでも良い? 正しいカフェイン摂取量を知ろう | マイナビウーマン子育て

このページのトップへ