妊娠中に肌荒れが起こるのはなぜ?

妊娠中は、吹き出物やニキビが増えたり、肌がカサカサになったりといった肌荒れが起こりやすくなるといわれています。妊娠中に肌荒れが起こりやすいのは、どのような原因があるのでしょうか。ここでは、妊娠中の肌荒れについて詳しく見てみましょう。


妊娠中に肌荒れがおきやすい原因(1)ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)は、女性の身体の健康維持に大きな影響を与えると考えられています。生理の周期に合わせて、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量は変化しながらバランスを保っていますが、妊娠するとエストロゲンやプロゲステロンの分泌量が急激に増えるといわれています。エストロゲンやプロゲステロンの分泌が増えると、ホルモンのバランスが乱れて肌がカサカサになったり、吹き出物やニキビが増えたりします。
また、エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンの分泌を指示しているのは、下垂体や視床下部などの脳や神経です。脳や神経は、ストレスや睡眠不足、不規則な生活などの影響を受けると、ホルモンを分泌するための的確な指示が出せなくなります。ホルモン分泌の的確な指示がでないことが、ホルモンバランスの乱れにつながるといわれています。
ホルモンバランスが乱れてしまい女性ホルモンの分泌量が減り、男性ホルモンの分泌量が過剰になってしまうと、男性ホルモンの働きによって皮脂の分泌量が増えたり、毛穴を塞いだりするため、肌荒れが起こりやすくなります。


妊娠中に肌荒れがおきやすい原因(2)栄養バランスの偏り

日々の食事は、ホルモンの分泌を促すために大切です。しかし、栄養バランスが偏っていると、ホルモンの分泌が悪くなることがあります。ホルモンの分泌が悪化すると、ホルモンバランスの乱れにつながり、肌荒れが起きやすいと考えられています。つねに、栄養バランスの整った食事をすることを心がけましょう。
また、女性ホルモンの分泌を促す効果が高いといわれるビタミンB6やビタミンEなどは、多く含まれる食材を積極的に食べるとよいでしょう。ビタミンB6は、レバーやカツオ、サツマイモなどに多く含まれています。ビタミンEを多く含んでいる食べ物には、ウナギやアボカド、ナッツ類などがあります。その他に、大豆イソフラボンは、女性ホルモンと同様の働きがあるといわれており、ビタミンB6やビタミンEなどと同様に、積極的に食べましょう。大豆イソフラボンは、味噌や豆腐、納豆などの大豆製品に含まれています。


妊娠中に肌荒れがおきやすい原因(3)便秘

食事から身体の中へとり込まれた食べ物は、身体の中のさまざまな部位で栄養を吸収します。栄養が吸収された食べ物は、身体の外へ便として排出されます。しかし、なんらかの原因で、順調に便の排出が行われずに、大腸内に長い期間、便がとどまっている状態を便秘といいます。妊娠中は、分泌量が増えるプロゲステロンの影響で便秘になりやすいといわれています。
便秘とは、便として身体の外へ排出しなければいけない食べ物のカスが、身体の中にとどまっている状態です。とどまっている食べ物のカスは、悪玉菌のエサになってしまい、悪玉菌が腸内に増える原因になります。悪玉菌が増えると有害物質やガスが発生し、便とともに身体の外へ排出されずに、血液へ吸収されてしまいます。血液へ吸収された有害物質やガスは、身体の外へ排出されるために肌を経由します。これが原因となり、肌が持っている本来の機能が低下してしまい、肌荒れを起こすと考えられています。
便秘を解消するためには、きちんと朝食を食べましょう。また、起きたときに、水をコップ1杯飲むと、腸への刺激となり排便につながるようです。そして、善玉菌のエサになる食物繊維をたくさん含んでいる食材や、ヨーグルトなどの乳酸菌やビフィズス菌を含んでいる発酵食品なども積極的に食べましょう。さらに、水分の摂取もスムーズな排便を行うためには欠かせません。水分は、1日あたり、1.5〜2リットルほどを摂取することをおすすめします。
その他に、便秘の解消法として、おななに影響がない程度に適度な運動もよいでしょう。同じ姿勢でじっとしていると、腸の働きが悪くなり便秘の原因になると考えられています。その際は、必ず医師に相談して行いましょう。
(この記事の監修: 飯田橋駅前さくら坂クリニック 院長 / 小谷和弘 先生)
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