【医師監修】これって更年期障害? よくある症状(頭痛・動悸・吐き気)まとめ

40代、50代になって妙にイライラすると感じたら、更年期障害かもしれません。更年期障害の症状は驚くほど多岐に渡っています。頭痛や吐き気、動悸など他の病気でも起こる症状が更年期障害のせいで現れることも。「性格が短気なせい?」と誤解して自分を責めないよう、心と身体に出る代表的な症状をご紹介します。







この記事の監修ドクター

藤東クリニック 藤東淳也先生

女性のトータルライフをお任せいただけるような診療を目指し、
女性のライフサイクルを応援します。
https://fujito.clinic
更年期障害の全身的な症状だけでも14種類以上!

更年期障害の症状は本当に数が多く、あらゆる部分の調子が悪くなると言っても過言ではありません。胸の痛み、脈が早まる、めまい、耳鳴り、むくみ、冷え、頻尿などさまざまな症状が起きますが、特に有名な症状を取り上げてみました。
ホットフラッシュは典型的な更年期障害の症状!
運動をしたり辛いものを食べたわけでもないのに、突然顔がほてるホットフラッシュは、更年期障害の典型的な症状です。卵巣機能は年齢を重ねるにつれて衰えますが、40代を過ぎると衰えが顕著になり、卵巣から分泌される女性ホルモンの量も激減します。女性ホルモンが分泌されなくなると、脳は足りない分の女性ホルモンを補おうと、積極的に卵胞刺激ホルモンを放つようになります。

ただ、卵胞刺激ホルモンがいくら分泌されても、更年期に突入した卵巣は、脳が求めるほど女性ホルモンを生み出すことができません。女性ホルモンが減っているのに卵胞刺激ホルモンだけが必要以上に増えると言うホルモンバランスの乱れが原因で、顔が急にほてるホットフラッシュ現象が引き起こされます。

■こうすると少し楽に・・・

電車の中などでいきなり顔が真っ赤になってほてった状態になると、周りの目も気になりますよね。汗も大量に出るのでウェットティッシュやハンカチは必ず持ち歩きましょう。

扇子も重宝しますし、冷たいウェットティッシュを首筋にあてると楽になります。すぐに上着を脱げるファッションを心がけ、タートルネックは避けた方が良いかも知れません。漢方などの薬で症状が緩和されることも多いので、医療機関に相談してみて下さい。
スウェッティングも代表的な症状の1つ
顔がほてるフラッシュも有名ですが、汗が大量に出るスウェッティングも代表症状の1つです。ほてるメカニズムも汗が出るメカニズムも共通している部分が多いので、ほてりと多汗症状が一度に出ることが大半です。ホットフラッシュとスウェッティングが怖くて外出を控える更年期女性も少なくありません。

女性ホルモンの乱れによって、真冬でも突然大量の汗が顔から吹き出し、トップスの首周りがびしょびしょになるほどの汗が流れる症状が起きます。40代50代はまだ現役で働いている女性も多く、お仕事中に汗が流れ出て周りから変な目で見られ、いたたまれない思いをすることもよくあります。

■こうすれば楽に・・・

規則正しい生活で自律神経を整える対策も有効です。症状がひどい時はいつ発汗しても良いように、脇の下にも汗パットを仕込み、デオドラント効果のあるウェットティッシュなどを携帯しておきましょう。

ただし汗腺を塞いで発汗そのものを止めてしまう制汗スプレーは要注意です。スプレーを吹きかけた部分の発汗を止めても、行き場を失った汗は他の部分から流れ出るので、全体の汗の量を減らすことができるわけではありません。もし可能なら、外出時は着替えも持参した方が安心かも知れません。上下が分かれているセットアップなど、体温調整しやすい服装もおすすめです。
ショック!尿漏れも更年期障害のせい?
脱毛など女性にとっては辛い症状もたくさんありますが、尿漏れや頻尿もその1つです。更年期に入る頃の女性は自律神経がバランスを崩しているせいで頻尿症状が出やすくなっている上、年齢によって骨盤底筋が衰えているために尿漏れも起きやすくなっています。

自律神経が乱れているせいで膀胱が普段より収縮してしまい、まだ膀胱に十分尿が溜まっていないのに、激しい尿意を感じてしまいます。ちょっと笑ったりくしゃみをしただけでおしっこを漏らしてしまうので、外出中はもちろん、家族に知られただけでも本当に恥ずかしい思いをする症状です。

■こうしたら楽に・・・

肛門と腟を10秒間締め、10秒間力を抜く骨盤底筋体操を毎日10回繰り返す習慣をつけましょう。規則正しい生活で自律神経を整え、骨盤底筋を鍛えれば、症状も緩和されるでしょう。もししばらく頑張ってみても良くならないようなら、婦人科や泌尿器科で治療を受けることを検討して下さい。症状が落ち着くまでは、尿漏れパッドやデオドラント効果のある専用下着もおおいに活用しましょう。
辛いのは吐き気?それとも動悸や頭痛?意外な更年期障害の症状

「ホットフラッシュ=更年期障害」は有名ですが、吐き気や動悸、頭痛などの症状が起きても、すぐに更年期障害と結びつけて考えない女性が大半ですよね。市販の頭痛薬を飲んで余計症状をこじらせる方も・・・。
更年期になってから頻繁に頭痛が
イライラしやすくなるのも更年期障害の特徴ですよね。実はしょっちゅう頭が痛くなることで余計苛立ちやすくなっているケースも少なくありません。ホルモンの分泌量が若い頃とは変わり、バランスが崩れることで自律神経も不安定になり、脳へ十分な血液を供給しにくくなります。

その結果偏頭痛や緊張型頭痛を引き起こしますが、この2つの頭痛は病院で検査を受けても異常が発見されないタイプの頭痛です。頭が痛い時は物事を冷静に考えるのが難しいので、しょっちゅうイライラして周りから「性格が変わった」と距離を置かれることも珍しくありません。

■こうすると楽に・・・

痛い時は市販の頭痛薬を飲んでも大丈夫ですが、長期スパンに及び薬を飲み続けると胃にダメージが蓄積され、吐き気を催すこともあるので注意しましょう。吐き気も更年期障害の症状の1つなので、既に吐き気で食欲不振に陥っている場合は胃に負担がかかる頭痛薬は避けた方が安心です。

漢方など胃に負担をかけない薬を処方して貰いましょう。筋肉の緊張も良くないので、適度に身体を動かし、冷えないよう身体を温める対策も有効です。また、偏頭痛は光や音で誘発されやすいので、痛み出したら暗いところで休むようにして下さい。
頭痛が吐き気に繋がることも!更年期障害の負のスパイラル
吐き気も更年期障害のよくある症状ですが、頭痛と吐き気がダブルで襲ってくる症状も珍しくありません。症状がひどいと実際に吐いてしまうこともあるので注意が必要です。気持ち悪くなるのが嫌で食事を苦痛に感じ、体重が減ってしまうケースもありがちです。自律神経がうまく働かず、交感神経が活発になり過ぎているせいで胃腸機能がダウンするのが原因ですが、更年期に多いめまいの影響で吐き気を感じるパターンも。

■こうすると楽に・・・

吐き気がない時にお腹いっぱい食べると、突然気持ち悪くなった時に嘔吐する可能性もあります。健康のためにも腹八分目を心がけましょう。気分が悪くなっても意識して動揺せず、ゆっくり深呼吸をして心身を落ち着かせましょう。ちゃんとリラックスできれば、徐々に吐き気も落ち着いてくるはずです。大豆イソフラボンが多い食材やサプリも効果的ですが、症状がひどい時はホルモン補充療法などの治療を受けましょう。
動悸も心臓病じゃなく更年期障害の可能性大
ある程度の年齢になって動悸を感じたら、まず心臓の異常を疑いますよね。検査を受けても問題がないことが分かったら、更年期障害を疑いましょう。階段を上ったり降りたりしたわけでもないのに急に心臓の鼓動が激しくなり、夜間睡眠中にもいきなり起き出すことも。

自律神経は心臓の脈拍をコントロールする役目も担っているので、女性ホルモンのバランスのせいで副交換神経と交感神経の切り替えがうまくいかなくなると、こういった症状が出るようになります。

■こうすると楽に・・・

スケジュールがたくさん詰まっている時、悩み事を抱えている時、強いストレスをうけている時に動悸がひどくなる傾向があります。余裕を持って予定を組み、意識して心身を休める対策が有効です。心配なことがある時は一人で抱え込まず、誰かに相談するだけでも気分が楽になるかも知れません。
更年期障害のせい?運動器官系の2大症状

肩や腰など運動器官系に症状が出ると、単純に「年だから」と片付けてしまいがちですよね。ただ、肩こりも腰痛も更年期障害の特徴的な症状の1つです。不快症状を諦めず、更年期障害のサプリや治療で快適な状態に戻りましょう。
肩こりや腰痛は年齢じゃなく更年期だから?
特に重いものを持ったわけではないのに肩こりや腰痛がひどい、40代50代になってから肩や腰が妙にだるくなるようになった場合、もしかすると更年期障害の症状かも知れません。女性の身体が更年期に差し掛かると女性ホルモンのエストロゲンがあまり分泌されなくなります。

その影響が血液循環や筋肉に出て、全身の血の巡りが悪くなります。血流が足りなくなると筋肉にも十分な酸素や栄養が行き届かなくなり、硬化します。その結果肩や腰がこりやすくなるメカニズムです。



■こうすると少し楽に・・・

元々年齢を重ねた身体は筋力が衰えているので、肩や腰にも負担がかかりやすくなっているので注意が必要です。できるだけ重いものを持たない、など肩や腰を労わって生活しましょう。
手足がしびれるのも更年期障害の影響
重い荷物を持ったわけでもないのに腕や手の指がしびれる、長時間正座をしていたわけでもないのに足がしびれる・・・なんて経験はありませんか?実はこの症状も更年期症状のせいで起きている可能性があります。更年期になり自律神経が乱れると、血行不良が起きやすくなります。

血流が悪くなってしまったせいで、体内では栄養や酸素の運搬もうまく行かず、余った水分が滞ることも。この影響でむくみやすくなる症状も現れますが、末梢神経や末端神経も圧迫され、手足のしびれに繋がります。また、肌が乾くことで皮膚がしびれたように感じるケースも珍しくありません。

■こうすると少し楽に・・・

マッサージや入浴、ビタミン対策で症状が改善することがありますが、脳腫瘍や脳梗塞が原因で手足がしびれていることもあるので、症状がひどい時は病院で診て貰いましょう。手のしびれがあり、しゃべりにくく感じる時も脳に異常が起きている確率が高いので要注意です。
まとめ

頭痛や動悸、吐き気など更年期障害の特徴的な症状についてお伝えしました。「思い当たる!」とびっくりしている方もいらっしゃるでしょう。市販薬を飲むにしても、症状が起きている原因が分からなければ、適切な薬を選ぶことができません。心身の不調がひどい時は医療機関に相談し、楽になる治療を受けましょう。

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