ニキビ跡は消える? 種類、原因、ニキビ跡を残さない対策

なかなか消えないニキビ跡、ずっと付き合っていかなくてはいけないと諦めてはいませんか? ニキビが跡になってしまう原因や跡を残さないための方法を、皮膚科医の宇井千穂先生に教えていただきました。

■ニキビ跡の種類とは?

ニキビ跡は大きく分けると、次の2種類があります。

◇陥凹性の瘢痕(はんこん)

ニキビが強い炎症をおこして肌の深くまでダメージを受けると、皮膚が破壊されクレーターと言われる「陥凹性の瘢痕」になります。

◇肥厚性瘢痕

ニキビの強い炎症により破壊された皮膚が、その修復のためコラーゲンを過剰分泌して盛り上がり、赤みや盛り上がりのあるケロイドのような跡が残ると「肥厚性瘢痕」になります。

上記以外にもニキビの痕が残る状態は多く見られ、ニキビの炎症によるダメージが赤みとして肌に残る「赤色調皮疹」、ニキビの炎症により肌がダメージを受けて表皮にメラニン色素をたくさん作り出してしまう「色素沈着(シミ)」ほか、さらに細かく分類することもできます。

■ニキビ跡が残る原因

ニキビ跡には、いくつかの種類があることがわかりました。では、どうしてニキビ跡が残ってしまうのか、そのメカニズムを教えていただきましょう。

◇ニキビ跡ができる原因

ニキビを引き起こすアクネ菌は毛穴の常在菌です。しかし、毛穴がふさがってしまうと、酸素を嫌い皮脂を好むニキビのアクネ菌は増殖しはじめます。そしてアクネ菌が炎症を起こし、悪化すると毛穴の中の細胞は破壊されてしまい、炎症がおさまった後も「瘢痕」と呼ばれるニキビ跡になります。さらに、瘢痕が収縮すると皮膚が硬くなり、「陥凹」が起こってしまうのです。

また、赤く盛り上がってしまった炎症性のニキビを放置しておくと、徐々に拡大し、周囲の正常な皮膚にも影響を与えてしまうことがあります。こうして、拡大してしまったニキビは消えないニキビ跡になりやすいです。

◇ニキビ跡は消えるの?

個人の肌質によって違いはありますが、肌の赤みや色素沈着のニキビ跡は消えるケースもあります。また、早い段階で抗菌薬の内服や塗り薬の使用など適切な処置を行えば、拡大を抑えたり、ニキビ跡が残らないこともあります。ただし、先ほど説明したような陥凹性や肥厚性の瘢痕になってしまうと、ニキビ跡を消す治療は難しいこともあります。

■ニキビ跡を残さないための対策

肌にニキビ跡を残さないようにするためには、健康な肌を作ることが大切です。そのためにできる生活習慣の改善やスキンケア方法をご紹介します。

◇生活習慣の改善

☆食生活を見直す

健康な肌を作るために、まずは食生活を見直してみましょう。皮脂の主成分のひとつであるトリグリセリドの増加を避けるために、動物性脂肪や糖質の過剰な摂取などにも注意が必要です。また、お肌によいビタミンや食物繊維の豊富な野菜は、積極的に取り入れるようにましょう。

☆規則正しい生活を送る

バランスのよい食事だけではなく、規則正しい生活習慣を意識することも大事です。特に睡眠時は細胞の修復作業が行われて、お肌が作られる大切な時間です。睡眠時間をしっかりとるよう心がけましょう。

☆外的刺激から肌を守る

乾燥や紫外線などの外的刺激から肌を守るために、保湿やUVケアをきちんとするよう心がけましょう。

◇スキンケア方法

☆やさしく洗顔する

まず手を清潔にして、洗顔料はよく泡立てから洗います。その際、肌を手で摩擦しないようにやさしく洗いましょう。その後、流し残しのないように十分洗い流してください。メイク落としは多めの量を使って、肌に負担をかけないよう洗顔し、十分洗い流してください。このとき、ふき取るタイプのメイク落としは摩擦が肌への負担になりがちなので、刺激の少ない洗い流すタイプのほうがオススメです。

☆肌を保湿する

洗顔後は、直ちに化粧水などで水分の補給をします。その後、美容液や乳液で肌にふたをして潤いを閉じ込めます。この時、肌に刺激を与える行為(コットンでのパッティングなど)はさけたほうがいいでしょう。

■まとめ

一口にニキビと言ってもいくつか種類があるので、自分がどのタイプなのかをきちんと把握して、早急に正しい処置をしたいですね。また、お肌のために生活習慣の改善や正しいスキンケア方法など、できることからはじめてみましょう。それでも不安な方は、早めに皮膚科を受診して医師に相談することをオススメします。

(監修:宇井千穂)

※画像はイメージです

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