歯や肌だけじゃない!“白目のホワイトニング”で目の濁りを改善

ホワイトニングといえば歯や肌を真っ先に思い浮かべますが、白目のホワイトニングもあるのをご存知でしょうか?


最近、雑誌でも取り上げられ各メディアも注目し始めており、例えばドライアイで濁ってしまった白目を、本来の美しい白色に戻したいという女性が増えているようです。


しかし、白目のホワイトニングとは一体どのような方法で行われるのでしょうか?白目が濁る原因なども含め、詳しく医師にお話をお伺いしました。






白目のホワイトニングとは 

女性の瞳のアップ


白目の赤み・黄ばみ・ほくろ(母斑)などで悩んでおられる方が、生活習慣の改善や点眼、手術などの方法で白目をきれいにしようという需要が美容業界で生まれており、白目のホワイトニングと呼ばれているようです。




白目が濁る原因 

目が充血している女性


白目は表面側にある結膜とその奥にある強膜の二層構造になっており、結膜、強膜それぞれに細かい血管が通っています。


白目が濁る原因を、色別の症状で詳しくご紹介します。


黄色


■ 瞼裂斑(けんれつはん)

結膜に脂肪や石灰分などの老廃物がたまって黄色っぽく見えるものです。まばたきによって老廃物が押し寄せられ、黒目の水平方向に隣接する部位に溜まるため、人目につきやすいです。


疲れた時、お酒を飲んだ時などに充血して赤っぽくなり、より目立つという場合もありますし、炎症を起こして瞼裂斑炎という状態になり赤みが増す場合もあります。


加齢とともに生じやすくなりますが、30代でも見られる場合もあります。医学的には治療適応ではありませんが、炎症があればステロイド点眼を使用し、炎症を繰り返す場合はごくまれに手術で取る場合もあります。


■ 眼窩脂肪ヘルニア

目を鼻下側に動かしたとき、耳上側からぽこんと丸く黄色い固まりが出てくることがあります。これは眼球の後ろにある脂肪が加齢とともに飛び出してくるもので、基本的にお年寄りの病気です。


飛び出してきておさまりが悪い場合は手術で取る場合もあります。


■ 翼状片

結膜が黒目の上に伸びて来て、黒目の上に三角形の白い領域が現れます。原因は不明で、紫外線をよく浴びる農業・漁業従事者の高齢者に多いとも言われていますが、特にそういった原因のない20代の方でも見られることがあります。


黒目の中心まで伸びてくると視力が下がるため、手術をする場合もあります。目に薬品や油を浴びて怪我・やけどをした場合にも似た状態になることがあります。


赤色 


■ 物理的刺激

目にゴミが入った、紫外線を浴びて目の表面が傷ついたなどがあると、早く治そうとして血流が増え、充血します。コンタクトレンズも目にとっては異物ですし、脱着の際に目に触れる刺激も加わり、充血しやすくなります。


特にレンズをつけたまま寝たり、長時間の使用は充血の原因になります。


■ 眼精疲労(疲れ目)

目の使い過ぎがあると結膜の血管の血流が増え、充血します。


■ ドライアイ(乾き目)

涙の量や質が足りないと充血が起こります。


■ 結膜炎

細菌やウイルスなどの感染、もしくはアレルギーによる結膜炎があると、血流が増えて充血します。


■ 上強膜炎、強膜炎、虹彩炎、ブドウ膜炎

結膜より奥の白目や、その奥にあるブドウ膜に炎症が起こると、血流が増えて充血します。これらの原因による充血は、市販薬の充血止めに含まれる血管収縮剤を点眼しても消えません。


■ 結膜下出血

結膜に通っている細い血管が、何らかの刺激で破れ、周囲に血液が広がったものです。痛みは通常なく、鏡を見たり人に指摘されて鮮やかな真っ赤な目になっているのに気づき驚くことが多いです。


結膜がたるむ結膜弛緩症やドライアイを伴っていることがあります。血管収縮剤を点眼しても消えず、自然に治っていくのを待つしかありません。


茶色〜黒色


■ 結膜母斑

結膜にできるほくろです。


■ メラノーマ

ごくごく珍しいですが、結膜や強膜にも皮膚と同じようながんができたり、ブドウ膜にできたがんが大きくなって白目に透けて見える場合があります。


青色


■ 青色強膜

子供のころは誰でも強膜が薄く、青っぽく見えるのですが、骨形成不全症という病気では、生まれつきコラーゲンの異常があり、骨・歯・目・耳に異常があります。白目の強膜が薄いため、青っぽく見えます。


■ 太田母斑

顔面の皮膚と白目に青っぽいあざがあります。顔面の青あざはレーザー治療します。




白目のホワイトニング方法1:目薬

目薬をさす女性 

主な成分


塩酸テトラヒドロゾリンという、血管を縮める成分が主となり、それに加えてドライアイや眼精疲労を和らげるビタミンBやピント調節を助ける成分が加えられています。


注意点 


血管を縮める成分は、アレルギー性鼻炎の鼻づまりに対する点鼻薬にも含まれていますが、点鼻薬を使いすぎることで薬の必要量が増えたり、粘膜が厚くなって薬がないと鼻が詰まるようになってしまう方がおられ、薬剤性肥厚性鼻炎として問題になっています。


点眼薬についても同様に、血管収縮剤を使用しないと充血が取れない状態になる可能性があります。




白目のホワイトニング方法2:手術

海外の手術風景


手術内容


海外では結膜の変色した部分を一部切除して、縫い合わせる手術が美容目的で行われる場合もあるようです。


しかし、日本では現在行われていません。


注意点


結膜は網膜剥離・緑内障・斜視などの病気を治す手術をする際に必要となり、美容目的で手術をしたことで、将来的にこれらの手術が難しくなる可能性があります。




最後に医師から一言

PCで眼精疲労の女性


白目が変色する原因には様々なものがあります。


治療を要する状態がないかどうか眼科で相談し、コンタクトレンズの使用法を見直したり、眼精疲労を防ぐためにパソコン作業やスマホの使用時間を減らすといった工夫をしてみましょう。

  

(監修:Doctors Me 医師)



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