【医師監修】はしかを疑う4つの症状は? 赤ちゃんは大丈夫?!

はしかが原因で毎年何十人も赤ちゃんが亡くなっていることはご存知ですか? 後遺症が残る合併症も多いので、コプリック斑などはしかの症状を把握しておきましょう。生後4ヶ月から5ヶ月以降は、母乳の免疫が切れ、予防接種もまだ打てないので感染しないよう注意しましょう。突発性発疹や風疹との違いも要チェックです。







この記事の監修ドクター

北浜こどもクリニック 北浜 直 先生

医療機関併設型の病児保育やインフルエンザ等の予防接種、育児相談などお気軽にご相談下さい。
http://www.kitahama-kidsclinic.jp/
はしかにかかりやすい年齢

はしかは身近な感染症ですが、赤ちゃんがかかるときつい症状が出ます。予防接種を打てる1歳になるまで、赤ちゃんがウイルスに感染しないよう対策を施すことが大切です。
はしかは皮膚病でなく感染症
「はしか=湿疹症状」のイメージが強いため、皮膚疾患と誤解されることもありますが、はしかは人から人へ感染する感染症です。原因ウイルスの麻疹ウイルスは感染力が非常に強く、予防接種を受けていない人間は90%以上の確率で感染する可能性があります。飛沫感染、接触感染の他、空気感染もあります。
4ヶ月から5ヶ月までの赤ちゃんははしかに感染しにくい
母乳の免疫が続いている4ヶ月から5ヶ月ぐらいまでは、はしかに感染する可能性は低いとされています。ただ、免疫が切れる6ヶ月以降、はしかの感染率が一気に上がります。はしかの感染率が一番高いのは1歳ですが、二番目に多いのは生後6ヶ月から11ヶ月の赤ちゃんです。
はしか感染を防ぐには予防接種を
はしかは深刻な合併症が出る可能性もある感染症です。症状が出ないよう、発症自体を食い止めることが大切です。発症してもウイルスに有効な薬はないので、解熱剤や咳止めなどで症状を抑えるしかありません。肺炎に二次感染しないよう、抗生物質が投与されることもあります。ただ、予防接種を打てばはしかの発症率を大幅に下げることができます。どの自治体でも定期接種に指定しているので、無料で受けることができます。ただし、ワクチンは1歳にならないと打つことができません。1歳の誕生日を迎えたら、できるだけ早く予防接種の予約を入れましょう。予防接種で免疫を完全につけるために、1歳と小学生入学前の合計2回打ちます。
感染しても発症を防げる注射があるって本当?
1歳になるまでの赤ちゃんは、はしかに感染しやすいです。合併症は本当に恐ろしいので、少しでも兆候があるならすぐに病院を受診して下さい。麻疹ウイルスは感染力が本当に強いので、感染している子どもと同じ空間で遊んだだけでも、空気感染します。実は、はしか患者と接触してから6日以内なら、免疫抑制剤のガンマグロプリンを注射し、発症率を下げることができます。予防効果は100%ではありませんが、万が一発症しても症状が重症化するのを抑えることができるので、思い当たるときは医師に相談しましょう。
もしかしてはしか? 赤ちゃんのはしかの症状

最初は咳、高熱など風邪のような症状が出ます。続いてはしか特有の症状、コプリック斑や発疹が出ます。赤ちゃんは脱水症状に陥りやすいので、食欲がなさそうな時も水分だけは与えて下さい。スプーンでひと匙ずつ、時間をかけて水分を飲ませてあげましょう。
分かりやすい症状4つ コプリック斑とは
■症状1 咳

はしかにかかると、初期症状として咳やくしゃみが出ます。ウイルスに感染したあと2~3日かけて全身に広がる間、咳などの症状が現れます。熱や鼻水も出るので、ただの風邪だと誤解しやすい時期です。もしはしかなら、目やにや結膜炎など、目にも異常が出るので注意して下さい。光をまぶしく感じるのも症状の1つです。

■症状2 高熱

赤ちゃんがはしかにかかると、熱も出ます。38度以上の高熱が3日から4日出て一旦下がったあと、発疹と共に再び熱が高くなることがよくあります。最初の発熱より高熱が出る傾向が強く、40度近くまで熱が上がることもあります。完全に回復するまで、熱は1週間ほど続きます。

■症状3 コプリック斑

はしかに感染、発症した赤ちゃんは、口の中にも症状が現れます。口腔の頬の内側、粘膜部分に白いブツブツが出ます。このコプリック斑ははしか特有の症状なので、病気を見分けるポイントになります。コプリック斑は身体の発疹が出始めると、徐々に消えていくのが特徴です。

■症状4 発疹

熱が再び高くなる頃、全身に赤い発疹が出ます。顔も腫れます。ピーク時には色々な症状が一気に出てひどくなるので、赤ちゃんも苦しい思いをします。回復期に入ると発疹の色も赤から赤褐色に変わります。色素沈着が残ってしまう可能性もありますが、時間が経てば皮膚が剥けて目立たなくなります。
突発性発疹とはしかの症状の違い
ヒトヘルペスウイルスに感染して引き起こされる突発性発疹も乳幼児に多い感染症です。生後4ヶ月から2歳までに発症しやすいのが特徴です。突然高い熱が出る症状は共通していますが、はしかのように深刻な合併症を起こすことはほとんどありません。また、突発性発疹のぶつぶつは若干盛り上がっているのが見分けるポイントのひとつです。
風疹とはしかの症状も似ている
はしかと風疹の発疹の出方はとても似ています。どちらも細かい発疹が出ますが、風疹は小学生がなりやすいので、比較的区別がつきやすいでしょう。風疹なら3日ほどで症状は消え、痕が残ることはありません。発熱すると首のリンパ腺が腫れますが、発熱するのは半分くらいの割合で、高熱が出ることはありません。ごく稀に肺炎や関節炎、紫斑病などの合併症を引き起こすこともありますが、ほとんどの場合心配いりません。
1,000人に1人は脳炎発症? はしかの後遺症

はしかは重大な合併症を発症する可能性があり、後遺症が残る確率が高い、恐ろしい感染症です。
はしかで亡くなる赤ちゃんの2大死因は肺炎と脳炎
はしかにかかった赤ちゃんが亡くなるのは、合併症が原因です。肺炎と脳炎ははしかの2大死因なので、合併症には用心しなければなりません。はしかを発症した1,000人に1人は、発疹が出てから2日から6日目頃、脳炎を合併しています。言葉を話すことができない赤ちゃんは、苦痛や異常を訴えることができません。おかしいと感じた時は、周囲の大人が早い段階で病院に連れて行くことが重要です。初期の段階で既にウイルス性肺炎を発症しているケースも少なくありません。
どんな後遺症が残るの?
はしかは合併症が多い感染症で、肺炎と脳炎の他、心筋炎、中耳炎なども引き起こす可能性があります。「合併症=後遺症」ではなく、60%の患者は無事に回復しています。ただ、残りの40%は知能障害、運動障害など深刻な後遺症が残っています。中枢神経系に異常が残るケースが多く、致死率は約15%です。
まとめ
赤ちゃんは4ヶ月から5ヶ月頃までは母乳の免疫で守られていますが、生後半年頃からはしかなどの感染症にかかりやすくなります。1歳で予防接種を打つまでの間、パパ・ママははしかの症状に敏感になりましょう。口の中に白いぶつぶつができていたり、コプリック斑と思われる症状があるときははしかの可能性も。少しでもおかしいな、と感じたら病院を受診しましょう。

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