【医師監修】子宮頸がん検診の重要性は? 受けるべき3つの理由は

子宮頸がんは自覚症状がないため、自分ではなかなか気づけません。早期発見のためにも検査を受けましょう。「再検査は保険が効くの?」、「生理中もOK?」、「痛い? 出血は?」など、よくある疑問に答えます。







この記事の監修ドクター

北浜こどもクリニック 北浜 直 先生

医療機関併設型の病児保育やインフルエンザ等の予防接種、育児相談などお気軽にご相談下さい。
http://www.kitahama-kidsclinic.jp/
子宮頸がん検診の役割・目的

子宮頸がん検診はぜひ受けてください、とよく言われますが、子宮頸がんがどのようなものかご存知ない方も多いでしょう。改めてどんな病気なのかご説明します。
検診を受けるべき3つの理由とは
・自覚症状がない

子宮頸がんは子宮の入り口の子宮頸部という部分に発症する女性特有のがんです。原因のほとんどはヒトパピローマウイルスで、これは性交渉での感染が多いです。「感染=発症」ではなく、免疫機能が正常に働いていると自然にウイルスは身体の外に排出されます。ただ、ウイルスがそのまま残ると、がんの手前段階の異型細胞の増殖が起き、自然治癒しなければ子宮頸がんとなります。初期の子宮頸がんは自覚症状がないので、定期健診で見つけるしかありません。

・子どもが産めなくなってしまうこともある

子宮頸がんを早期発見できないと、進行度や状態によっては子宮摘出手術を受けなくてはなりません。つまり、子どもを産めない身体になってしまうことを意味します。若い女性の中には「子どもなんていらない」と思う人もいるかもしれませんが、ある程度の年齢になると考えが変わることは珍しくありません。高齢出産ぎりぎりになって突然子どもを産みたくなるケースもよくあります。「この人の子どもが欲しい」と思える人に出会い、出産を決意することも・・・。後々後悔しないためにも、定期的に検診を受ける必要があります。

・命を奪われることもある

子宮頸がんは命を奪われることもある病気です。子宮摘出手術を受けることになってしまった女性の中には絶望的な気持ちになる人もいるでしょう。けれどもっと恐ろしいのが、手術さえ受けられないほどがんが進行してしまうことです。発見が遅れると膀胱や直腸の粘膜までがんが転移します。この段階まで進行してしまうと根本的な治療は難しく、延命目的の化学療法などが主となります。もし感染、発症しても検診で早期発見できれば、このようなリスクを回避することが可能です。
何歳から受けた方が良いの? 頻度は?
子宮頸がんは20代以上から増加し始めます。そのため、20代以上の女性は検査を受けることが推奨されています。できるだけ20歳から子宮頸がん検診を受け始めましょう。ただ、性交渉で感染するウイルスが原因になるので、性交渉の習慣があるなら10代でも受けておいた方が安心です。子宮頸がんは特に20代後半から発症率が上昇し、30代、40代でピークを迎えます。最近は性交渉を経験する年齢がどんどん早くなり、子宮頸がんの発症年齢も低年齢化していることが報告されています。
処女でも子宮頸がん検診は受けた方がよい
今までに一度も性交渉を行ったことがなくても、子宮頸がん検診を受ける必要があります。なぜなら、子宮頸がんの90%以上は性行為によるヒトパピローマウイルスの感染が原因ですが、中には違う原因で感染、発症することもあるからです。そのため、たとえ処女でも調べておいた方が安心です。頻度は年に1回受けるのが理想的です。
子宮頸がん検診の内容・当日の流れ

子宮頸がんの検診を受けるのが初めてだと、どんなことをするのか不安に感じてしまいますよね。内容を把握していれば心配要素も減るはずです。
どこで子宮頸がん検診を受ければ良い?
子宮頸がん検診は婦人科で受けることができます。勤め先によって、健康保険組合の補助が出ることもあるので職場の健康診断条件を調べてみて下さい。また、自治体が実施している住民検診も狙い目です。条件さえ合えば、無料で受けられることもあります。有料の場合でも補助が出て2,000円前後で受けられるケースが大半です。ただ、自治体の検診だと実施回数はそう多くありません。2年に1回しか受けられないことも多いので、すぐに検診を受けたい時は直接婦人科に予約を入れましょう。保険は効かないので5,000円前後の費用がかかりますが、長期間待たずに受けることができます。ちなみに、既に症状が出ている時、精密検査を受ける時は健康保険が適用されます。
当日どんな服装で子宮頸がん検診を受ければ良い?
子宮頸がん検診では内診を行うので、脱ぎ着しやすい服装を選びましょう。身体にぴたっとフィットしたパンツも脱ぐのに苦労するので、あまりおすすめできません。靴も脱ぐので、脱ぐのに時間がかかるブーツは避けた方が無難です。ストッキングも脱ぐのに時間がかかるので、靴下の方が良さそうです。病院によってはガウンのような検査着が用意されていますが、ほとんどの医療機関では私服のまま検診を受けることになります。また、検査内容に影響する可能性があるので、前日の性行為、膣の念入りな洗浄は避けて下さい。
問診票にはどんなことを書くの?
子宮頸がん検診当日、受付を済ませると問診票を渡されます。これまでに子宮頸がんの検査を受けたことがあるかどうか、ある場合は最後に検査を受けた日付を記入します。普段の生理周期や最終月経、既婚かどうか、妊娠、出産、授乳経験の有無もスタンダードな質問です。婦人科系の病歴の有無、現在治療中の疾患の有無、子宮関係の病気を発症した身内がいないかどうか、質問されることもあります。おりものの異常など、気になる症状があったら予備欄に書きましょう。せっかくなので、気になることは積極的に質問しておくと今後も安心です。検診の順番が来るまで、待ち時間を利用して問診票を記入しますが、トイレも済ませておいて下さい。尿検査を行う病院もあるので、確認してからトイレに行った方が安心です。
子宮頸がん検診のここが気になる

・問診

子宮頸がんの検診は、問診から始まるのが一般的です。問診票に記載した情報をもとに、担当医から色々質問されます。答えにくい質問もあるかも知れませんが、詳しく話した方が検査に役立ちます。過去の流産、中絶経験についても聞かれますが、口頭で伝えにくいことは問診票に書いておきましょう。

・子宮頸部細胞診

問診のあとは内診台に上がり、子宮膣部の視診、子宮頸部細胞診を行います。初めての検診だと緊張してしまうかも知れませんが、下半身の力を抜いてリラックスすることで不要な痛みを感じにくくなります。子宮頸部細胞診では綿棒のようなもので子宮の入口をこすりますが、リラックスしていれば痛みを感じることもありません。ごく稀に出血することもあるので、ナプキンを用意しておきましょう。有料オプションになりますが、ヒトパピローマウイルスに感染しているかどうか調べるHPV検査を予約している時も、同じタイミングで行います。子宮体がん検査も行う場合、子宮内部から細胞を採取しますが、こちらの検査は少し痛みを感じる可能性があります。

・エコー検査

内診後は、経膣超音波検査(エコー検査)が行われます。X線は使いませんから、もしお腹に赤ちゃんがいる妊婦さんでも問題はありません。子宮内を映像で見て異常を確認する検査で、他のトラブルが見つかることもあります。
妊娠中でも子宮頸がん検診は受けられる?
妊娠中でも子宮頸がん検診を受けることはできます。むしろ妊婦検診の必須項目になっているので、希望する、しないに関わらず受けることになります。お腹の赤ちゃんを危険に晒すような検査ではないので、安心して下さい。通常妊娠8週から10週までに検査が実施されます。
・万が一妊娠中に子宮頸がんが見つかったら?
もし妊娠中に子宮頸がんを発症していることが分かったら、がんの進行具合に応じて治療が行われます。無事に出産するために治療を行わない決断をする妊婦さんもいらっしゃいますが、命が脅かされるので慎重に判断しなければなりません。がんが子宮頸部に見られる初期段階の場合は円錐切除手術が選択されます。ただし子宮頚管が短くなるので、早産、流産リスクを伴います。そのため、頚管を閉じる手術を併せて行う必要がある場合もあります。妊娠を継続するための有効なやり方を医師と相談しましょう。早く見つかればその分、母体と胎児のリスクを減らすことができます。
生理で出血中…子宮頸がん検診はキャンセルすべき?
子宮頸がん検診の予約を入れた当日、生理になってしまい出血している時は、キャンセルしなければならないのでしょうか? 結論から申し上げますと、生理初日から4日ぐらいまでは、検診を受けることができません。生理になってしまったのでキャンセルします、と病院に連絡しましょう。ただし、生理でも5日目以降で出血があまり多くない時は、受診できる可能性もあります。分からない時は病院に相談して下さい。
子宮頸がんになりやすい人は?
子宮頸がんになりやすいのは、不特定多数の男性との性交渉の機会が多い女性です。セックスパートナーが何人もいるまたはパートナーが不特定多数の相手としょっちゅう性交渉を行っているという場合は、感染リスクが高いので検診は欠かせません。発症していないだけで、性交渉を行ったことがある女性の85%以上は、ヒトパピローマウイルスに感染しているとも言われています。ヒトパピローマウイルスは100種類以上ありますが、子宮頸がんの原因になるものは4種類です。性交渉の回数が多いほどこの4種類のウイルスに感染する確率も高くなるので、定期的に調べて発症していないかどうかチェックしましょう。感染しても必ず発症するとは限りませんが、免疫力の低下、強いストレスが引き金になりやすいことが分かっています。
まとめ

子宮頸がんは感染、発症しても手遅れになるまで自覚症状が出ません。そのため、気づいた時には子宮摘出手術を受けなくてはならない段階まで進行している可能性もあります。最悪の場合、手術もできないほど転移し、命が奪われることもあります。自分の体や未来を守るためにも、子宮頸がん検診を定期的に受けることが大切です。

また、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスはワクチン接種で感染予防が可能です。予防接種は任意となっており、接種する場合は中学1年の年度に3回接種します。接種するかどうかは、医師に効果や副作用の説明をしっかり受けたうえで、医師と相談しながら決めるとよいでしょう。

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  1. アイリ(38歳) ID:yKhW1・08/29

    私この前の健康診断で子宮頚がんの検査できなかったんだよね生理でΣ( ̄Д ̄ )早く婦人科に予約入れてやってもらおう(笑)

  2. ネネ(36歳) ID:bplOa・08/28

    何故、脳のCT?かなんかの画像なの。

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