生理の期間とおりものの量について

女性の身体は、28日から35日周期の生理周期により変化しています。それぞれの期間に分泌される女性ホルモンによって、おりものの量や体調が変化します。


生理周期とは

成人女性の卵巣と子宮内膜の働きは、生理を中心に4つの周期にわけて考えることができます。この周期を生理周期と呼び、生理中の月経期、子宮内膜が再生される増殖期、排卵が起こる排卵期、着床する準備期間の分泌期に分けられます。生理周期には、2つの女性ホルモンが密接に関係しています。
ひとつは、卵胞より分泌される卵胞ホルモンであるエストロゲンです。エストロゲンは女性らしい身体を作るためには欠かせないホルモンです。もうひとつは、黄体より分泌される黄体ホルモンのプロゲステロンです。この二つの女性ホルモンの働きにより、生理周期が巡っているのです。


生理周期別で見る体調変化

女性の身体は、生理周期に従いさまざまな変化をしています。通常の生理周期は25日から38日サイクルで、4つの期間にわかれています。
増殖期(卵胞期)生理が終わると、卵巣の中では卵胞が発育し始め、エストロゲンの分泌が活性になります。また、エストロゲンの働きにより子宮内膜が少しずつ厚くなっていきます。この期間は、卵胞期と呼ばれることもあります。
排卵期卵巣で卵胞が成熟することで、エストロゲンの分泌が急増します。子宮内膜も分厚くなり、エストロゲンの分泌量がピークに達すると、脳下垂体より排卵刺激ホルモンが分泌されます。このホルモンにより卵胞が刺激をうけて、卵子が排出されます。これを排卵と呼びます。排卵が起こることで、基礎体温が上昇し高温期に入ります。
分泌期(黄体期)排卵が終わると卵胞が黄体に変わり、プロゲステロンが分泌されるようになります。プロゲステロンは子宮内膜を分厚く柔らかくして着床しやすい状態を作ります。
月経期受精が行われなかった場合はプロゲステロンとエストロゲンが激減して、黄体が小さくなります。そして、使われなかった子宮内膜や血管が血液と一緒に体外へ排出されます。生理が始まることで、基礎体温が下がり低温期に入ります。通常は3日から7日間続いて約50ミリリットルの経血を排出します。経血を排出するときに、痛みを強める働きがあるプロスタグランジンが分泌されるため、生理痛などの体調不良を感じる人が多い時期でもあります。


経血やおりものの量について

生理周期に合わせておりものの量や質が変化していきます。これは生理周期によって、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量に変化があるからです。それぞれの期間に排出されるおりものや経血には、次のような特徴があります。
増殖期生理周期の中でおりものの量がもっとも少ない期間です。粘り気がなく、さらっとしているのが特徴です。エストロゲンの分泌が増加するにしたがい、乳白色や白っぽい色に変化していきます。
排卵期エストロゲンの量が増加する期間のため、もっともおりものの量が増える時期です。これは、受精するときにスムーズに精子を受け入れられるようにするためです。粘り気が強く、透明なおりものになるのが特徴です。
分泌期エストロゲンの分泌量が減少するため、おりものの量が減少していきます。粘り気がなく、白っぽいおりものへ変化していきます。生理前になるとおりものの量が増え始めて、においを感じる場合もあります。また、生理前経血が少量まざる場合があります。
月経期通常は3日から7日間に渡って、約50ミリリットルの経血が排出されます。この期間は、経血がまざったおりものが出ることがあります。生理が終る頃には、さらりとしたおりものに変化していきます。


おりものや経血の変化が気になったら

おりものには、子宮や卵巣に細菌が侵入するのを防ぐ自浄作用があります。また、性交時に受精を助ける働きもしてくれます。おりものの量は、年齢や体質、月経周期により個人差があります。しかし、生理以外に出血があったり、いつもと違う異常を感じた場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。また、おりもののにおいがきつくなったり、赤色や黄色っぽい色をしている場合は感染症の疑いがあります。放っておくと、妊娠しにくい身体になってしまうこともあるため、早めに適切な治療を受けましょう。


基礎体温表を持参して

婦人科やレディースクリニックなどの医療機関を受診するときには、基礎体温表を持参することをおすすめします。医師が基礎体温表を見ることで、ホルモンバランスの乱れや体調の変化を推測することができます。また、日頃から基礎体温表をつけることで生理周期や排卵時期を読みとることができ、体調管理にも役立ちます。


生理周期とおりものの変化で体調管理を

女性の身体はホルモンの影響を受けて、生理周期により変化していきます。日頃から生理周期とおりものの変化を把握しておくことで、体調管理にも役立ちます。もし、異常を感じた場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
(この記事の監修: ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ 院長 / 清水なほみ 先生)
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