【医師監修】妊娠35週目、体内の変化は? 日常生活で気をつけたいこと

妊娠28週目からは「妊娠後期」と呼ばれています。今回は妊娠35週目にスポットライトを当て、この時期に起こる体の変化のほか、必要なことや注意点をお伝えします。







この記事の監修ドクター

産婦人科専門医 川崎薫先生

総合病院やクリニックにて産婦人科診療を行っております。全ての女性、そして妊婦さんの心身の健康を守りたいと思っております。

妊娠35週目ってどんな時期?

妊娠9ヶ月の最終週に当たるのが妊娠35週目です。

「妊娠週数別の胎児体重の基準値」(*)をみますと、妊娠35週目の胎児体重の平均値は2,333gとなっています。低出生体重児の定義は「2,500g未満の赤ちゃん」とされているので、まだ出産には早いですが、仮に出産になった場合でも生存率は95%以上であり、何らかの障害が残る可能性もかなり少なくなっていると考えられます。

(*「妊娠週数別の胎児体重の基準値(超音波検査法による)」日本産科婦人科学会)http://www.jsog.or.jp/public/shusanki/taiji_hatsuiku_kyokusen.pdf
妊娠35週目に体内で起きる変化

妊娠週数が進むにつれ、ママのお腹の中では目まぐるしい変化が起こります。それだけでなく、ママの心身にも変化が生じるのです。ここでは妊娠35週目に起こる体の変化を詳しく見ていきましょう。
赤ちゃんの変化

赤ちゃんがママのお腹の中で大きく育っていると思います。「妊娠週数別の胎児体重の基準値」によれば、翌週の妊娠36週目には胎児体重の平均値が2,500gを超えます。また37週未満の出産は定義上「早産」とはなりますが、すでに赤ちゃんの肺が成熟していることを考えると、生存率・後遺症の両面からの心配もかなり少なくなっているといえるでしょう。
ママの変化 
妊娠35週目ともなれば、すでに「前駆陣痛」を感じているママもいるかもしれません。お腹の張りやチクチクする痛みなどが不規則で起きるようならば、それは前駆陣痛と考えられます。ちなみに前駆陣痛がはじまっても、本陣痛までは開きがあることが一般的です。ただし、上記の症状が「定期的でなおかつ短い間隔」で出始めたら、本陣痛がきている可能性もあるので、かかりつけの病院へ連絡しましょう。

ところで「胃が苦しくて食事が摂れない」などということはありませんか? すでに子宮がとても大きくなっていますが、これが胃を押し上げる原因となっています。それに伴って、食事を摂ると気持ちが悪くなったり、食欲はあるにもかかわらず1回あたりの食事量が減ってしまうことがあります。また子宮による膀胱の圧迫の影響は、頻尿や尿漏れといった症状としても現れることもあります。
妊娠35週目に必要なこと

食べ方を工夫してみましょう
胃が子宮に圧迫されることにより、1回の食事で満足のいくエネルギーや栄養素を摂れなくなっているかもしれません。妊娠後期は、非妊娠時に比べて450kcal程度多くエネルギーを摂取する必要がありますので、1回あたりの食事量を減らし、食事回数を増やすなど食べ方を工夫するようにしましょう。また、食欲がなくなっている場合は、消化のよいメニューにしたり、カロリー飲料やサプリメントを補助的に活用すると安心です。この時期は特に血液量がピークを迎えており、栄養不足がすぐさま立ちくらみやめまいなどの「貧血症状」につながることがあります。特に鉄分・葉酸などの造血成分が不足しないように注意しましょう。

軽いストレッチや運動で心身をリフレッシュ
体調がよければ、軽いストレッチや運動を行いリフレッシュするのもよいでしょう。妊婦さん向けのスポーツ教室に通ったり、散歩を日課にしているママも多いと思います。ストレッチや運動を行う際は「呼吸」を意識することがとても大切です。息が上がらず、心地よいと感じるような強さ、スピードで行ってください。なお、切迫早産などの兆候があり、医師から安静にするようにと言われている場合は、運動やストレッチは控えましょう。

妊娠35週目の疑問

おりものの量が増えてきたけど、大丈夫?
妊娠すると、エストロゲンというホルモンが増加することにより子宮頸管での粘液の分泌が増え、おりものが増える傾向があります。そのため、妊娠週数が進むほど、水っぽいおりものが多くなります。悪臭がしたり、かゆみがあるときは、感染の可能性もありますので、かかりつけの先生に相談しましょう。
逆子が直らない…対策は?
妊娠中期の間は赤ちゃんがまだ小さいため、逆子になっても自然に頭位に戻ることが多いです。しかし妊娠34〜35週目に入っても逆子が治らない場合は、「妊娠38週頃の帝王切開術の予約」を医師から勧められる場合もあります。赤ちゃんの体が大きくなり、逆子が戻らない可能性が高くなっているという判断からですが、帝王切開術の予定の日までに逆子が治る可能性もあります。

病院では「逆子体操」を医師から勧められることもあるかもしれませんが、体に負担のかかる体操ですので、必ず医師の指示のもと行うようにしましょう。切迫早産などがある場合には症状を悪化させる可能性もあるので、勧められないこともあります。体操中にお腹のはりや腰の痛みを感じることがあれば、体操は中断しゆっくりと横になりましょう。休んでも痛みが変わらない場合や、赤ちゃんの動きが乏しいといったことがあれば、すぐにかかりつけの先生に相談しましょう。
まとめ

出産の時期が近づいてきています。いつ陣痛が来ても大丈夫なように準備を整えて、赤ちゃんを迎えられるようにしてください。

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