【医師監修】妊娠34週目で気をつけたい注意点は? 体の変化・必要なこと

妊娠28週目からは「妊娠後期」と呼ばれています。今回は、妊娠34週目にスポットライトを当て、この時期に起こる体の変化のほか、必要なことや注意点をお伝えします。







この記事の監修ドクター

産婦人科専門医 川崎薫先生

総合病院やクリニックにて産婦人科診療を行っております。全ての女性、そして妊婦さんの心身の健康を守りたいと思っております。

妊娠34週目ってどんな時期?

妊娠34週目は、赤ちゃんの体重がやっと2,000gを超える時期ですから、1つの節目とも言えるでしょう。

「妊娠週数別の胎児体重の基準値」(*)を見ますと、妊娠34週目の胎児体重の平均値は2,156gです。ただしお腹の赤ちゃんの体重は、超音波検査で頭部や腹部、大腿骨を計測し、その数値を計算式に当てはめて概算を出しているので、実際の体重と比べ1割前後の誤差はあります。お医者さんから「順調です」「心配ありません」と言われていれば、安心して出産に備えて良いでしょう。

(*「胎児計測と胎児発育曲線について」日本産科婦人科学会)http://www.jsog.or.jp/public/shusanki/taiji_hatsuiku_kyokusen.pdf
妊娠34週目に体内で起きる変化

妊娠週数が進むにつれ、ママのお腹の中では目まぐるしい変化が起こります。それだけではなく、ママの心身にも変化が生じます。ここでは妊娠34週目に起こる赤ちゃんとママの体の変化を詳しく見ていきましょう。
赤ちゃんの変化

妊娠34週目は、赤ちゃんが生まれるにはまだ早い時期です。ただし、赤ちゃんの体の成熟を考えると、生まれてから自力で呼吸することが可能であることもあります。実際に髪の毛や爪が生えていますし、皮下脂肪もどんどん蓄えられています。

そんな成長著しい赤ちゃんは、子宮の中で約30分ごとに寝起きを繰り返しています。すでに聴力を始めとする五感が発達しているといわれていますので、お腹の赤ちゃんに話しかけたりお腹をポンポンとすると、何らかの反応が返ってくることもあります。
ママの変化
赤ちゃんの体重も2,000gを超えてママのお腹もかなり大きくなっていることでしょう。ママによっては腰痛が悪化している場合もあるかもしれません。なるべく腰や背中を冷やさないようにして、痛みが強いようであれば横になるようにしてください。

なお妊娠後期に入ってくると、むくみに悩まされるママが増えるようです。これによって、今まで履いていた靴が入らなくなることがあるため、歩くときに痛みや負担を感じないような運動靴などを一足買っておくと良いでしょう。
妊娠34週目に必要なこと

無理せず過ごすこと
「30週目以降なら、赤ちゃんがほぼ完全に育っており、早産でも生存率がかなり高い」ということをご存じかもしれません。これは事実で、在胎週数28週目以降の早産であれば、生存率が95%以上にもなります。しかし日本産科婦人科学会によれば「妊娠34週以降の、正常に近い分娩(早産)であっても、長期障害(呼吸障害など)が残る報告がある」とされています。(*)つまり、生存率は高いものの、障害の可能性が残りますので、早産はできる限り避ける必要があります。

これは妊娠期間中を通じて言えることですが「心身ともに無理をせず過ごすこと」が早産の予防には不可欠となります。

(*「早産・切迫早産」日本産科婦人科学会

http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/souzan.html)
産休・里帰りがはじまります
まだ早いとはいえいつ陣痛が来てもおかしくない時期に入っていますので、仕事をしているママはこの頃から産休に入ることが多いのではないでしょうか。里帰りする方は実家でゆったりと過ごし、地元の産院で出産されるかもしれません。

このように環境や生活リズムを変える事は、気持ちのリフレッシュになります。お産の前に、心身ともにしっかり休むようにすると良いでしょう。ただし、気の緩みから食事やおやつの量を必要以上に増やさないように気をつけてください。
妊娠34週目の注意点

妊娠34週目はどんなことに気をつけておくべきでしょうか。最後に、注意点を確認していきましょう。
「前期破水」と「尿漏れ」を間違えないように
大きくなった子宮による膀胱の圧迫や、骨盤底筋の緩みなどが原因で、尿漏れに悩まされるママもいます。ただし、尿漏れだと思っていたものが「早産のサイン」であったということもあります。ちょろちょろと止まらない尿漏れは、膀胱から出ているのではなく、破水である可能性も疑われますので、かかりつけの産婦人科を受診しましょう。
「切迫早産」の兆候を見逃さないように
お腹のはりの自覚が増え、病院を受診すると、「切迫早産(早産になりかけの状態)」と診断されることがあります。ごく軽度の兆候であれば外来通院で治療/経過観察をする場合もあります。一方、子宮頸管の長さが短縮し、子宮収縮を強く認める場合は入院をすすめられるでしょう。子宮収縮抑制剤などを使用し、適正な時期まで出産を遅らせることを目指します。ただし、子宮内の細菌感染が疑われる場合には出産し、赤ちゃんをママのお腹の外で治療することが適切と判断されることもあります。
妊娠線のケアをさらに気をつけて
妊娠中の悩みの1つが「妊娠線」だと思います。赤ちゃんの体重が2,000グラムを超え、ママのお腹もかなり大きくなってきていますので、皮膚に大きな張力がかかっている事でしょう。これに伴い、妊娠線が一気に出始めるケースがあるので、これまで以上に保湿ケアなどに気を使ってください。冬場で部屋が乾燥している時などは、加湿器を利用するのも良い方法です。ちなみに妊娠線はお腹以外(おしりなど)にも出るので、鏡などでチェックしつつ、ケアするようにしましょう。
まとめ

もうすぐ出産を迎える妊娠34週目。食事と運動の管理をしっかり行い、体重のコントロールを引き続き怠らないようにしましょう。急激な体重増加はリスクも出てきますので、気をつけましょう。赤ちゃんとの対面を楽しみに、マタニティライフ過ごしてくださいね。

関連リンク
【医師監修】妊娠35週目、体内の変化は? 日常生活で気をつけたいこと | マイナビウーマン
大和田美帆さん「子育て、どうですか?」と聞いてもらうことのメリット | マイナビウーマン
妊娠3ヶ月の体験談「嬉しくてニヤニヤ」「1日中気持ち悪く……」体調に戸惑い? | マイナビウーマン

このページのトップへ