日本人の2人に1人はアレルギー!? 厚労省、初のアレルギー対策指針案策定へ

2016年12月2日(金)アトピー性皮膚炎や花粉症などアレルギー疾患への対策の方向性を定めた、基本指針案を厚生労働省がまとめました(参考)。

日本人の約2人に1人が"何らかの"アレルギー疾患にかかっているというデータもあり、増加傾向のあるアレルギー疾患(※1)ですが、この基本指針案によってどのような変化が期待できるのでしょうか。
※1:リウマチ・アレルギー対策委員会報告書(平成23年)

今回はアレルギー疾患の知識、基本指針案による今後の変化などについて医師に解説していただきました。

アレルギーとは?
アレルギーとは本来は身体に無害であるはずの物質が、体内の免疫と反応することで引き起こされることで起こるさまざまな疾患のことを言います。
アレルギーの原因物質としては
・食物
・ハウスダスト
・カビ
・花粉
・金属類
など、さまざまなものがあります。

今回は 「アトピー性皮膚炎」とこれからの季節気になる 「花粉症」についてもう少し詳しく説明します。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の原因


皮膚のバリア機能の異常により皮膚からアレルゲンが侵入してしまうことや、ストレスなどの要因が複合的に重なって起こると考えられています。
また「アトピー素因」といって、ご家族に
・アレルギー性鼻炎
・アレルギー性皮膚炎
・結膜炎
・気管支喘息
などをお持ちの方がいると、アトピー性皮膚炎になりやすいと考えられています。
ただし明確な原因は解明されていません。

アトピー性皮膚炎の症状


・皮膚のかゆみ
・繰り返す湿疹
・乾燥
など

アトピー性皮膚炎が増加傾向にある理由


医療機関を受診するアトピー性皮膚炎患者数は増加傾向にあるようです。
理由としては遺伝的な要素に加え母乳育児の減少など、いろいろな可能性が指摘されています。



花粉症

花粉症の原因


スギ、ブタクサ、ヒノキなどの花粉に対して過剰に免疫反応が起こってしまうことが原因です。

花粉症の症状


・くしゃみ
・鼻づまり
・鼻水
・涙
など

花粉症患者が増加傾向にある理由


アトピー性皮膚炎同様、花粉症もまた医療機関を受診する患者数は増加傾向にあるようです。

花粉症を引き起こす主なアレルゲンにスギ花粉があり、過去に植林されたスギがちょうど花粉を出す樹齢に達し、花粉の絶対量が増えていることが一因として考えられます。



アレルギー対策指針案によって考えうる変化

地方にいくと、専門性をもった医師や病院の偏在が大きく、アレルギーの適切な治療が受けられない場合があります。

アレルギー疾患は、時として重症な状態に至る場合があります。従って適切な治療が受けられる環境の整備によってそのような患者さんにいち早く対応ができるようになればよいです。

また学校などでも教員の方を中心にアレルギーに関する正しい知識を研修するとありますので、アレルギーをお持ちのお子さんにとってもより生活しやすい学校が期待できるのではないでしょうか。

最後に医師から一言
アレルギーは一度発症すると直ぐに治せるものではなく長期で付き合っていかなければならない疾患です。従って根気よく治療していくことや、対処していくことが必要です。

また花粉症などの場合は、花粉が飛散しやすい時期やその前から自分で予防していくことも有効です。

例えば外出時にはメガネ・マスクなどを着用する、花粉が多い時は窓を閉めるなど、対策をとった方がよいことも沢山ありますので、ご自身でも実践してみてください。

(監修:Doctors Me 医師)

【関連記事】
3大食物アレルギーの1つ“牛乳アレルギー” 注意したい食材と活用できる豆乳
謎の不調はカフェインアレルギー?コーヒー以外に注意したい食品ベスト5
知っておきたいアレルギー検査&アレルゲンの種類と症状について

Doctors Me 5日前

このページのトップへ