長時間労働の温床?「定額残業代」にネットで議論勃発

過重労働に改めて社会の関心が集まるなか、企業で導入されている「定額残業代」の是非を問う議論がネットで盛り上がっている。

議論のきっかけとなったのは、11月28日に毎日新聞が公開した「<長時間労働>過労死につながる『定額残業代』とは」という記事だ。定額残業代とは「みなし残業代」「固定残業代」とも呼ばれ、毎月「一定時間」の残業をすることを前提として、残業代をあらかじめ決めて支払う制度のこと。

記事によると、この制度では、社員が「一定時間」まで残業をしなくても残業代をもらうことも可能。しかし、「一定時間」を過労死ラインである80~100時間に設定することにより、企業が社員の長時間労働を放置するケースもあるという。それゆえツイッターでは、

「定額残業代の恩恵受けまくってるので世間の拒絶反応にはびっくりだな フレックスと相まって仕事効率的にこなして労働時間減らせるから得しかしてない」
「うちの会社もみなし残業だけど45時間だから問題ないと思う。無理のない設定だから、逆に45時間がボーダーラインとして意識が働く」

と、定額残業代の制度を肯定的に捉えるユーザーもいる一方、実際には長時間の残業を強いられているユーザーも多いようで、

「うちの会社の事。 マジでこの制度やめろ」
「僕が働いてた前の会社もそうだった。ほんと従業員をなめてる制度としか言えなかったけど…」
「定額使いたい放題残業は、経営側から見たらぜんぶ使わないとソン意識の発動。この制度を導入する企業はたいてい高すぎる残業コストの解消」
「こんなの経営者が従業員を都合良く使う為の制度だろ。しかもそんな経営者ほど残業を多くしてる奴を良く評価するからタチが悪い」

といった怒りの声が寄せられている。

本来は、定額残業代が採用されていても、実際の残業時間が定額残業時間(固定残業時間)を超えた場合、企業は超過分の残業代を必ず支払わなければならない。しかし、ネットの声を聞く限り、このルールが機能していない企業も少なくなさそうだ。
(金子則男)

(R25編集部)

※当記事は2016年12月01日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。
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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
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