ムダ毛処理の方法(2)剃毛・毛を剃る

カミソリを使った剃毛は、費用をかけずに手軽に行えるため、もっともスタンダードな方法のひとつとなっています。
しかし、この処理方法では、毛はすぐに生えてくるため、剃る頻度が多くなり、肌トラブルも発生しやすいというデメリットもあります。自宅での剃毛は、正しい方法で肌に負担をかけずに行うことが重要です。
ここでは、身体の部位ごとに、正しい剃毛の仕方をご紹介します。


カミソリによるシェービングは、肌に負担がかかる



電気シェーバーとカミソリによる剃毛方法

カミソリでの処理は、毛抜きで一本一本抜くよりスピーディに行えて痛みも無く、サロンやクリニックのように高額な費用がかかることもありません。数ある除毛方法の中でも、一番スタンダードな処理法と言えるのではないでしょうか。しかし、剃ったムダ毛はすぐに伸びてしまいます。手軽に処理できる分、「伸びたらまた剃ろう」など考えてしまいがちですが、これがカミソリ処理の罠なのです。
毛だけを剃っているように見えても、実は毛とともに皮膚の角質もはがれています。すると肌は炎症に近い状態になり、乾燥しやすかったり、かゆくなったりします。しかも、肌はその状態から抜け出そうと、メラニンを集めようとするので、色素沈着や黒ずみなどの肌トラブルにつながるケースもあります。また、意外と知られていないところで、自己流のカミソリ処理では、毛穴を広げてしまうことにもなるのです。
カミソリによる剃毛は、正しいやり方で肌への負担を極力減らすよう心がけましょう。以下が、特に注意しておきたい点です。
使用するカミソリをチェックするカミソリの刃には、小さな刃こぼれが起きています。まだまだ使えると思っても、その刃こぼれが肌を傷つけてしまう原因となるので、刃の使用限度は2週間ほどに留め、こまめに取り換えましょう。
カミソリの刃は、皮膚を切る心配が軽減されるセーフティガード付きの一枚刃がおすすめです。また、剃毛の際は、シェービングクリームや保湿ジェルなどを十分に塗って、肌への負担を軽くするようにしましょう。
電気シェーバーの刃もこまめに交換する電気シェーバーには腕や脚などに使われる大きなヘッドタイプと、顔用の小さなヘッドタイプがあり、肌に直接触れないため肌を切りつける心配が少ないというメリットがあります。
しかし、構造上、雑菌が繁殖しやすいため、清潔に保つことが重要になります。電気シェーバーも、刃はこまめに交換しましょう。


部位別の剃毛方法

トラブルをできるだけ防ぐためには、シェービングを始める前と終わった後に、肌のケアを十分に行うことが大切です。最初に、全体的に押さえておくべきポイントについて見てみましょう。
シェービング前は、身体を清潔にして雑菌を洗い落とす蒸しタオルで毛穴を開いてから剃るシェービングクリームやジェルなどを使用するシェービング後は、敏感肌用のクリームでしっかり保湿する雑菌が入らないよう、冷水に浸けたタオルなどで毛穴を引き締めるまずは清潔なお湯が張っている湯船に浸かって、剃る部位を温めます。こうして毛を濡らすことで、毛を柔らかい状態にして剃ることができます。長い毛はハサミでカットしてから剃るように心がけましょう。
剃る際にはシェービングジェルを使わず、ボディソープや石けんの上からカミソリをあてる方も多いようですが、これはNGです。ボディソープや石けんの泡はすぐに流れてしまうので、それではカミソリを直接肌にあてていることと変わりません。肌には必ずシェービングジェルを塗りましょう。剃り終わった後の肌は敏感な状態なので、熱いお湯に浸かるのは避け、刺激の少ないローションやクリームでしっかり保湿をすることも大切です。
次に、部位別の正しい剃毛方法について説明します。
ワキワキは窪みができやすいため、なるべく平らにしてから剃りましょう。極力肌に負担をかけないよう、毛の流れに沿って、強い力で押し当てないようにして剃毛することが大切です。
腕と脚腕は肩から指先に向け、脚は、ヒザ下の場合はひざから足首へ向けて剃っていきます。ヒザやヒジなどシワができる部分は、シワを伸ばしてからシワに沿って剃毛しましょう。
背中背中は見えないため、自分で処理するのが難しい部位です。できるだけ友人や家族などに協力してもらいましょう。剃るときは、背中の上から下へ、毛の流れに沿ってゆっくりと剃毛すると、肌への負担を軽減できます。
ビキニラインビキニラインはとてもデリケートな部位のため、専門の施設で処理することをおすすめします。
どうしても自分で処理するしかないという場合は、Vラインは毛の流れに沿って上から下に剃る、Iラインは座って脚を開脚し、鏡を正面にセットして毛の流れと同じ方向に剃る、という流れで行いましょう。どちらの場合も、慎重に行ってください。角質層を削ってしまわないようワセリンを薄く塗り、蒸しタオルなどで処理する毛を柔らかくしてから剃毛するのもおすすめの方法です。
なお、VIOラインはシェービングすると、再び生えてきたときに毛先がチクチクするといった問題が起こりやすいのですが、ヒートカッターを使って毛先を丸くするとチクチク感が軽減されます。
「ムダ毛を剃ると毛が濃くなる」という噂をよく耳にしますが、これは間違った剃り方によってカットされた根元の断面がそのまま伸びたことにより毛が太く見える、というだけです。
正しい処理を行うことでその悩みも解消されますので、自己処理の際は、剃毛とケアのポイントをしっかり踏まえたうえで行いましょう。


剃毛するときにやってはいけない4つのこと

剃毛するとき、以下の4つはしないように気をつけましょう。
必要以上に力を入れて剃毛すること剃毛の際に力を入れ過ぎると、肌に必要な角質までも除去してしまいます。肌への負担もかなり大きいため、肌荒れやひりつきが起こる原因となります。
毛の流れに逆らって剃毛すること毛の流れと逆方向に剃毛をすると、きれいに剃ることはできますが深剃りや毛穴を傷つける原因となります。
ジェルやクリームで保護しないことジェルやクリームで保護しないと、カミソリがスムーズに滑らなくなりシェービングに力が入ってしまいます。それによって色素沈着や黒ずみ、かゆみやカミソリ負けなどの肌トラブルが起きてしまいます。
シェービング後に保湿ケアをしないことシェービング後の保湿ケアを怠ると、乾燥や毛穴の黒ずみなどの肌トラブルが起こります。


ムダ毛じゃない可能性も!体毛の役割について

身体には、ほぼ全身に毛が生えています。全身に生えている体毛の数は約150万〜200万本といわれています。その中でムダ毛と呼ばれるのは、腕や足、わきや背中などに生えてくる毛です。
これらは、見た目を悪くするとしてムダ毛と呼ばれているのですが、実は重要な役割があるのです。
体毛の主な役割は、以下のとおりです。
体内にある毒素を、毛を伝わせて排出する働き外部から与えられる肌への刺激を和らげる、クッションの役割外部のゴミやチリなどを吸い込まないための、フィルター機能直接肌に触れる前に毛に触れることによって、刺激を察知する感覚機能体温を一定に保つ、保温・断熱機能外からの紫外線をカットする働き見た目がよくないとされるムダ毛ですが、完全に処理すると上記のような役割を果たせなくなり、身体が冷えやすくなったり、感覚機能が鈍くなったりする可能性があります。
(この記事の監修: / スキンケア大学参画ドクター 先生)
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