おたふく風邪の症状・感染経路とは? 大人も注意すべき合併症

皆さんは耳下腺炎という病気をご存知ですか? もしかすると「おたふく風邪」といったほうがわかる人が多いかもしれません。

おたふく風邪というと子供がかかる病気のイメージがありますが、大人だって感染してしまうことがあります。

今回はおたふく風邪についてご紹介します。

要チェック項目


□おたふく風邪は「お多福」のようになる
□子供の感染が大半
□大人のおたふく風邪は合併症の心配も

おたふく風邪とは?
おたふく風邪といっても、名前を知っているだけでどんな病気かよくわからないという人も多いと思います。ですので、まずは改めておたふく風邪について簡単にご紹介したいと思います。

正式名称


おたふく風邪というのは、正式には流行性耳下腺炎という名称です。病気にかかった際には、まるで「お多福」のように顔と頬が丸く膨れ上がることから、おたふく風邪という名前で認知されています。

おたふく風邪というのは、ウイルス性の病気であり、ムンプスウイルスというウイルスに感染することで発症してしまいます。

このウイルスが、耳や頬、舌のところにある大唾液腺で炎症を起こすことにより、顔全体が腫れてしまい「お多福」のような見た目になってしまいます。

患者のほとんどは子供


おたふく風邪というのは、その大半は子供が感染するといわれています。飛沫感染を起こすので、幼稚園や小学校は出席停止とみなされて、一時的に通うことができなくなってしまいます。

おたふく風邪の症状
おたふく風邪になってしまうと、どのような症状が発症するのでしょうか? 多くの場合、主に4つの症状が発症することがあります。これらの症状が出てきたときは、おたふく風邪を疑いましょう。

顔が腫れる


一番メジャーな症状として、おたふく風邪の名前の由来である顔が腫れる表情です。顔が腫れるといっても個人差があることもあり、特に小さなお子さんの場合は、腫れているのかどうかわかりづらいことがあります。

もしその子が食事を嫌がるのであればおたふく風邪の可能性が高いので病院で診察を受けましょう。

発熱


発熱自体は、インフルエンザのような高熱になることはなく、通常の風邪程度の熱であると理解しておけばよいです。また、発熱した場合でも2~3日で回復することが多く、発熱しないこともあります。

しかし、時に38℃以上の高熱を発することもあり、その場合は通常の風邪と同じ解熱剤を使用できますので医師の判断を仰いでください。

嘔吐


嘔吐は、症状が出る人でない人が様々ですが、あまりにひどい場合は入院を要します。嘔吐があまりにひどい場合は、炎症が脳にまで伝わっていることがあります。おたふく風邪で、吐き気が酷い場合は注意が必要です。

頭痛


頭痛についても、発症する場合と発症しない場合とがあります。頭痛の症状がある場合は、脳までに炎症が達していないけれども、脳を覆う髄膜が炎症を起こしている可能性があります。

また、おたふくかぜ特有の腫れが引いた後に発症するケースもありますので油断は禁物です。

大人のおたふく風邪の感染経路や潜伏期間
おたふく風邪というのは、ほとんどが子供に発症することが多いのですが、大人でもウイルス感染してしまうとおたふく風邪を発症してしまうことがあります。

また、子供と違って、大人が感染すると症状がひどくなる傾向にあり、入院を要する場合が多いです。

感染経路


感染経路の最も多いものが飛沫感染です。おたふく風邪のウイルスを持っている人の咳やくしゃみが直接口に入ったり、手についてそれが口に入るなどして感染することが多いです。

感染する場所は、子供のおたふく風邪から感染することもありますし、混雑している場所で大人から感染することもあります。

潜伏期間


おたふく風邪の最も厄介なポイントが潜伏期間です。潜伏期間は最短でも14日から最長で25日程度とされ、すぐに発症するわけではありません。

しかも、耳下腺が腫脹する3日前から、耳下腺の腫脹が消失するまで感染源となるため、病状が治まってからも7日ほど継続する可能性が高いため、他者に感染させてしまう確率が高いです。

おたふく風邪の怖い合併症
また、大人がおたふく風邪に感染してしまった場合、合併症を引き起こすケースも高いと報告されています。合併症の種類によっては、危険なものもありますので注意しましょう。

睾丸炎


成人男性でおたふく風邪になった場合、2~3割の確率で睾丸炎を発症するといわれています。睾丸炎になると、発熱や頭痛、睾丸の激痛などの病状が発生します。

まれに睾丸が委縮することもあるようですが、片側だけにとどまることが多く、不妊症になる可能性は高くないです。

卵巣炎


成人女性の約7%が卵巣炎になる可能性があるといわれています。40℃以上の高熱や下腹部の痛みを伴うことが多いです。

流産


おたふく風邪になったからといって、生まれてくる子供が先天性の危険性はないという研究報告がありますが、妊娠初期におたふく風邪になってしまった場合は流産の可能性が高くなるという報告があります。

また、妊婦はおたふく風邪のワクチン接種を受けることができません。

おたふく風邪の治療法や予防法

おたふく風邪に感染して発症してしまった場合は、症状に応じて対処療法が進められます。もちろん、感染を拡大しないように隔離されたうえでの治療となります。

髄膜炎になっていないかを検査したうえで、問題が無ければ鎮痛解熱剤を投与して、安静に努めます。もし、脱水症状が現れた場合は、点滴により改善を図られます。

おたふく風邪の予防方法は、今の所弱毒化したムンプウイルスによるワクチン接種しか予防する方法はありません。

もちろん、すぐに効果が表れるわけではありませんので、おたふくかぜ患者と接触したからと言って、すぐにワクチンを接種しても予防効果はないといわれています。

現在最も有効な方法は、集団生活に入る前に接種する方法しかないといわれています。

感染記録や予防接種記録の再確認を
今回は、おたふく風邪の症状や大人になってから発症した場合の合併症についてご紹介させていただきました。

大人になってからであれば、症状が悪化することが多いですので、両親などに予防接種の記録や、幼少のころに罹患した記録があるかどうかを確認しましょう。

もし、記録が無いようであれば早めにワクチン接種を受けておくことをおすすめします。

(監修:Doctors Me 医師)

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