ASKA容疑者 覚せい剤使用容疑で逮捕...事件から考える脳への影響と強い依存性

2016年11月28日(月)歌手のASKA容疑者が覚醒剤を使用したとして逮捕されたことが明らかになりました。11月29日(火)現在、調べに対し容疑を否認しているということです。

ASKA容疑者の真偽のほどは分からないものの、警察庁によると50歳以上の覚せい剤使用による再犯率は80%を超えるとのことで、覚せい剤の依存性の高さをうかがえます。

今回は覚せい剤が脳に与える影響、疾患や症状、そして病院側では薬物依存者に対しどのような対応をするのか、医師に解説していただきました。

覚せい剤が脳に与える快楽のメカニズム

覚せい剤を使用することによって、脳内に大量の ドーパミンを発生させ、爽快感や覚醒作用、陶酔感、幻覚などを起こすことになります。

薬物による快感を脳は忘れずに記憶する

覚せい剤によって、 脳内のドーパミン過剰状態となると、中脳にある「脳内報酬系」と呼ばれる部分に作用し、「あの快感をもう一度味わいたい」という欲求が出現します。

この欲求をそのまま何度も満たしていくことによってより強い刺激を求め、精神依存を形成するようになります。



覚せい剤が脳に与える症状

幻覚


ドーパミンの作用によって脳が異常に活性化し、様々な幻覚を見ます。

食欲不振


食欲低下し、やせることも多いようです。

昂揚感やイライラ感


気持ちが異常に高ぶったり、自分が非常に鋭敏になったように感じ周囲にイライラすることがあります。

酩酊状態


お酒を飲んだ時と似た状態を呈します。

全身脱力感


精神的にも身体的にも、非常な衰弱が起こることがあります。



覚せい剤使用による言動の変化

疑い深くなる


妄想なども相まって、異常に嫉妬したり、何かをしつこく疑ったりする場合もあります。

妄想


薬剤の影響で様々な妄想が出てきます。

自分を正当化しようとする


薬剤の使用などに関して、自分の問題に直面しようとせず、周囲のせいにしたりすることもあります。

周囲が薬物使用者ばかりになる


本人の行動パターンや言動の矛盾などから、それ以外の友人や家族が愛想をつかしてしまう場合が多くあります。

イライラし、攻撃的になる


こちらも、薬剤の影響によって顕著になる特徴です。

覚せい剤使用者における病院側への疑問

Q1:健康診断で薬物反応が出ることはありますか?


A:一般的な健康診断の中で、覚せい剤の反応を調べることは考えにくいです。

Q2:病院で薬物反応が出たor疑われた際の対応とは?


A:覚せい剤保持者・中毒者に関しては公務員には通報の義務があるため、国公立大大学病院の医師などは通報する義務があります。

それ以外の医師は通報の義務はありませんが、通報に関してはその医師や病院の方針、患者さんの状態などによって対応が異なる場合があると考えられます。

Q3:過去に覚せい剤使用歴があっても通院できますか?


A:通院、治療はもちろん可能であり、専門は精神科ということになります。

ただ、病院によっては薬物依存の治療を行っていないところもあるので、事前に連絡し、確認・予約してから受診したほうが良いでしょう。

Q4:病院で薬物依存を相談できますか?


A:薬物依存の相談は可能ですし、地方によっては薬物依存を専門的に診ている医療機関もあります。

最後に医師からの一言
覚せい剤の問題は、芸能界だけでなく社会全体に以前から蔓延している根の深い問題です。

もっと広く、覚せい剤の恐ろしさが認知されるとよいです。

(監修:Doctors Me 医師)

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