“Otaku”社長 リーダー論は『キングダム』に学べ

日本のサブカルチャーを海外に向けて配信するメディアとEコマースを運営する「Tokyo Otaku Mode」。ユーザーの9割が日本人以外とあって、サイトはすべて英語表記。社員は日本人以外にも、欧米やアジア各国からグローバルな感覚を持つ人たちが集う。

そんな多様な人材を束ねるのが、CEOの小高奈皇光氏。ユニークな視点とアプローチでチームを動かす小高氏に、マネジメントに携わるビジネスパーソンが習得すべき心得を学ぶ。

●リーダーは演じるもの? ロールモデルは歴史上の人物や漫画のキャラだっていい
30代に突入すると、チームリーダーを任される機会も増えてくる。いちプレーヤーから“責任ある立場”に置かれたビジネスパーソンは、どんなスタンスで部下と接するべきなのか?

「4人から5人くらいのチームのリーダーって、つらい立場ですよね。チームで働いていると『合う、合わない』とか『この上司は嫌い』といった、感情の部分でジャッジされてしまうこともあると思います。アドバイスするとしたら、リーダー役を“演じ切る”ってことですかね」

人を動かす求心力は、一朝一夕に身につかない。まずは未熟なりに、望ましいリーダー像を“演じて”しまえばいい…というわけか。

「リーダーになったその日から、いきなり“キャラ変”してもいいと思います(笑)。僕自身も海外系の投資銀行という激しく働く会社にいて『これ、明日の朝までにやっておいて。“YES or ハイ”ね』みたいな世界で生きていたので、その時は部下に対して“ハードな仕事振りキャラ”を演じることもありました。立場や環境によってふるまい方を変えるのは、おかしなことじゃない」

もし、身近に参考になるリーダーがいないなら、架空の存在でもいいと小高氏。自身は、歴史の世界に理想の姿を求めているようだ。

「僕は歴史オタクなんで、“自分が武将だったら”って考えることは多いです。なかでも好きなのが、『キングダム』の※公(ひょうこう。「ひょう」は「鹿」に「れっか」)っていう武将。将軍自ら『突撃じゃー!』って戦況を切り開くんです。僕も突撃したいタイプなんで、自分を重ねていますね。決裁者がそういうキャラだと、社員も『ナオミツ(小高氏)さんが突撃していくんだったら僕たちもガンガンやろう!』って、思ってくれるはず。厳しいビジネスの世界でも、戦国時代に比べたら生ぬるい。戦国の世と比べたら、死ぬわけじゃないので、ほぼノーリスクとすら思います(笑)」

●「本気」なら出世する 次代を担うリーダー像とは

では、小高氏がリーダーとして社員に求めるものとは何だろう?

「シンプルに“本気”かどうか。僕が考える本気とは、何があっても逃げずに最後まで仕事のケツ持ちをするかどうかです。知識が無くても、稚拙でも不器用でも、きっちり腹をくくれている人は強い。何かトラブルが起きた時に言い訳せず、『なぜ防げなかったのか?』と自分に問いかけられるかどうかが大事ですよね。こういう場面って、自責思考型と他責思考型に分かれますが、どれだけ自責のスタンスを取れるかどうかが重要なんじゃないかなと思います」

最後に、次世代ネットビジネスを牽引するリーダーのひとりとして、“次にムーブメントが起きるサービス”について予想してもらった。

「インターネットの存在がデフォルトになって、最近はフィンテックやIoTなど、インターネットがインダストリアル(工業、産業)に入ってきている。『○○×インターネット』はまだまだ出てくる気がしていますが、それ以外であれば、まだ解明し切れていない『人間の体』にシフトしていくような気がしています。たとえば期待しているのはバイオですね。あとは宇宙を舞台にした産業。そもそも地球が小さいぞ、みたいな。

これから10年、20年後を見据えると、これまで人間の手が届かなかった壮大な分野が来る気はしますね。今からそこに賭けてるクレイジーな人たちがいたら、ぜひ一緒に飲みたいです(笑)」

(末吉陽子/やじろべえ)

(R25編集部)

※当記事は2016年11月28日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。
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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
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