「元・貧困女子FP」が教える! アラサー未婚女子の生命保険の選び方

元・貧困女子の石川福美が、「貧困」を経験したからわかったお金の話をします。今回は「未婚アラサー女子が考えるべき生命保険のこと」です。
前回の第2回で、「今の自分に足りない保障は何かを知った上で保険を選ばないと、支払った掛け金が無駄になってしまう」とお話しました。「お守り代わりに」と思って、よく考えずにあれこれ加入すると、生命保険が自分を守ってくれるどころか、毎月の高い掛け金の支払いに苦しめられるかもしれないのです。では、独身のアラサー女性はどんなものに入ればいいのでしょうか? 私の過去の失敗談から考えてみましょう。

■過去のトラウマから、毎月の保険料が5万円超に

20代半ばで体調を崩し、治療費と生活費などが重なり、300万円の借金を背負った私は、この経験がすっかりトラウマになってしまいました。(※詳しくは前回を参照)

体調が回復し、フルタイムの仕事に戻ってからも、「いつまた病気になるかわからない」という不安が消えず、「今度こそ万全の備えをしておこう」と決意します。ところが、当時の私が持っていた知識といえば、「生命保険に入っておけば安心だろう」という程度のもの。そして保険会社の営業マンに勧められるまま、医療保険から死亡保険、養老保険まで、ありとあらゆる保険に加入しました。その結果、毎月の保険料はなんと5万円を超えてしまったのです。

せっかく仕事に復帰して、毎月お給料をもらえるようになったのに、旅行やショッピングなどの好きなことにお金を使うのを我慢して、保険料に回さなくてはいけない。将来のリスクに備えるために、現在の生活をちっとも楽しめないなんて本末転倒ですよね。そのうち私もこの生活に疑問を感じるようになり、民間の保険のことや公的な社会保障制度について勉強をはじめました。それがきっかけとなり、今こうしてフィナンシャルプランナーとして活動するようになったのです。

■未婚アラサー女子の生命保険の選び方

誤解がないようにお伝えしておきますが、生命保険そのものが無駄だと言っているのではありません。上手に選べば、いざという時の心強い備えになります。私の失敗は、必要のない保険にまで入ってしまったこと。自分にとって本当に役立つ保障内容を見極めることが何より重要なのです。

生命保険に加入する際に考えるべきなのは、「自分の収入が途絶えたら、誰が経済的に困るのか」ということです。独身女性なら、実家の家計を支えている人を除けば、多額の死亡保障や残された家族の収入を保障するプランは必要ないでしょう。また前回お話した通り、入院が短期化している現在は、入院日数に応じてお金が支払われるタイプの保険もそれほどメリットはありません。

では、未婚アラサー女子は、どんな生命保険を選ぶべきなのでしょうか。ポイントは、「結婚や出産などのライフプランの変動があっても活用できる保障」がついているかどうかです。この世代の女子は「いつ結婚するかわからないし、子どもを産むかどうかもわからないから、保険のことはライフプランが定まってから考えよう」と思っている人も多いようです。でも結婚や出産の後も、転勤や親の介護などで生活のスタイルがガラリと変わることはあり得ます。日本人女性の未婚率は上昇しているので、もしかしたら“おひとりさま”の人生を選択する人も出てくるかもしれません。

そう考えると、女性の人生において、ライフプランが完全に定まる時期はないと言えます。だからこそ、どんな状況になっても使える保障内容を選び、早めにリスクに備えるのが生命保険の賢い活用法です。

■アラサー女性にオススメ保険の一例

例えば、「三大疾病保険」というものがあります。これは「がん・急性心筋梗塞・脳卒中」の3つの病気に対応した保険です。がんは20代の死因で3位、30代で2位、40代以降で1位となっていて、若い世代から年齢を重ねた人まで、誰にとっても他人事ではありません。また、がんは入院や治療が長期化する可能性が高く、仕事の休職や退職を余儀なくされるケースが多い病気で、がんになった人の3分の1は職を失うというデータもあります。公的な高額療養費制度を使えば治療費は最低限の支払いで済みますが、まとまった貯金がない人には生活費の不安が重くのしかかってくるのです。

こうしたお金のリスクをカバーするのが三大疾病保険です。「三大疾病と診断されたら、すぐに一時金を受け取れる」という「一括前払い方式」の商品を選べば、受け取ったお金を治療費だけでなく、生活費の補てんにもあてられます。死亡保障もついているので、将来結婚して家族ができたら、お金を残すこともできます。これ一つ入っておけば、未婚でも既婚でも、働く女性でも専業主婦でも、ライフプランにかかわらず活用できるわけです。

■まずは現状の見直しを

三大疾病保険はあくまで一例ですが、「どんな時に、何に使えるお金を、どれだけ支払ってもらえるか」をきちんと確認した上で検討すれば、いくつも保険に入らなくても、いざという時にじゅうぶん備えることができます。「新入社員の頃に、保険の外交員に勧められるまま加入してしまった」という人は、ぜひこの機会に、自分が今入っている生命保険の内容を見直してみましょう。

(石川福美/クレア・ライフ・パートナーズ)

※画像はイメージです

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