期間限定の愛人 完結編

服役囚を待つ女の、はかないひと時のラブアフェア…。 貴方は 期限付きの私の愛人…。

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真夏の別れ 2⃣

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2013/07/23 09:33:26

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マキの突然の告白は、明らかに ルリの想定外であった。


ルリは、人一倍 情にもろい。
そして、母性本能が強いと言うことも自覚している。



シマに出会って 強く惹かれたのは、彼の 孤高の寂しさと、その 情の深さである。


だが、マキはそんな男ではないはずだった。


決して彼を、愛することはない…。
何故なら、マキはシマがいない間の代用品、身体だけの関係なのだから…。



だからこそルリは、マキを浮気相手に選んだはずであった。



しかし、今 目の前に居るマキは、一番言いにくい家庭の事情を、素直にルリに告白し、カッコ悪い自分を、惜しげもなくさらしているではないか…?!



ルリは、これまで にマキから受けた冷たい仕打ちのことなど あっという間に忘れて、思わず 叫んでいた。



「 私に出来ることが ある?
何か 貴方にしてあげられることは…?!
お金が 必要なの? どのくらい?!」


…と、思わず 口走ったあとで、ルリは しまった!…と、直ぐに 口をつぐんだ。



( 私に マキを助ける資格など無い…!
私たちは そんな関係では 無い。
第一、私の握っている金は、 シマの会社の金なのだ。
私は シマのお陰で、商売を続けている 人間だ。
それなのに、私は なんてことを…!)



あわてて 黙り込んだルリに、マキは 寂しく笑いながら、穏やかに 言った。



「 ふん…、バカだなあ…(笑)
俺なんかに貢いで どうすんだよ。
ルリは そんなことをする女じゃないだろう?
愛するボスのために、貴女は必死で 会社を守ってるんだろう…?」



そしてマキは、静かに両手を ルリの身体にまわし、その全身で 深くルリを抱き寄せた。



「 女房にも パートを掛け持ちさせてるし、もちろん息子は バイトに精を出してる。
長男だけは 真面目な奴だから、来年は きちんと大学にも行かせてやりたい。
こんな状態では、いつ 俺がルリにそういう金の事を言い出さないとも 限らない。
だからもう、貴女とは 終わりにした方が いいんだよ…。」



「 でも…!」


いったい誰が、こんな結末を 予想していただろうか?



ルリは 悲しかった。



クールで 傲慢で、いつもルリを振り回してばかりいた 小憎らしい愛人 マキの口から出た 別れの言葉が、そんな 理由だなんて…!



(… なぜ 最後にそんなことを 私に告白したの?!
冷たいままで よかった!
不誠実なままの方が よかった!
マキさんのそんな姿は、見たくなかった…!)



激しい感情の高ぶりを 抑えることが出来ず、ルリは 力任せに マキの身体に しがみついた。



荒々しく唐突に、 男の唇を 奪う。



それはまるで、腹をすかせた赤ん坊が、泣きながら 母親の乳首に吸い付く時のように、まことに 本能的で 自然な行為であった。



( ああ、マキさん…、貴方が 愛しい!
貴方って人は…、本当に貴方って人は もう!)



マキは、ルリの切ない気持ちを すべて飲み込む様に、熱いキスで 応えた。



甘く、互いの舌と舌を絡めあう…。



切ない感情は、短く刹那的な 愛人関係の終わりを象徴するように、激しいキスで 表現された。



それから 二人の身体は、再び不器用に 結びついた。



ルリと、期間限定の愛人マキとの最後のセックスは、ラブホテルの薄いカーテン越しに射し込む、真夏の強い西陽を浴びて、悲しいほど熱く 燃え尽きるのであった…。





次話へ続く



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コメント1

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  1. ルリさん(55歳)ID:30404・2013/07/24

    ヒカルさん

    ありがとうございます( ^ω^ )
    最後まで、余韻が残るお話になれば嬉しいな〜と、思っています(笑)
    あと少し、頑張りますね(o^^o)

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