期間限定の愛人 完結編

服役囚を待つ女の、はかないひと時のラブアフェア…。 貴方は 期限付きの私の愛人…。

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ドM女の迷走 1⃣

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2013/07/21 14:17:22

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それから数日、 何も知らないマキはいつもの時間に 習慣の様な電話を、未だルリに架けて来た。


マキが アメブロを止めてからと言うもの、共通の話題を失った2人の会話は、正直に言って たいして盛り上がることも無くなっている。



たわいない 日常の出来事や、互いの仕事の愚痴、そして 次に会えそうな日は いつ?…などといった、まことに 素っ気ない話 ばかりになっていた。



既に 味わい尽くして 興味の薄れた女に、よくまあ マメに電話を入れて来るな…と呆れるが、これもまた マキと言う男の どうしようもなく残酷な気質だということも、ルリには もうわかっていた。


マキの興味は、すでに新しい女kaorin、もしくは他にメール交換しているかもしれないネットの女に移っている。


他の何人の女に、彼があの写真をバラ蒔いているのか、知れたものではない。



だがこの男は、決して 馴染みの女を自分から棄てる…と いうことは しないのだ。


己の気質を イヤというほど 女に叩き込み理解させ、それは 決して揺るがないのだと言うことを 納得させる。


そして、そんな 「俺様」を 受け入れられないなら終わるしかない…というスタンスで、女を扱うのである。


だからマキは、 決して 自分から 「別れたい」などとは 言わない。


マキはきっと、ルリが 男の身勝手に 愛想をつかし、自ら決断して離れていくのを、実は 心待ちにしているのだ。


考えれば 考えるほど、女にすれば腹の立つ話だ。


もっと 誠実で優しくて、今のルリにとって 都合の良い男は、他に居たかもしれない。


だが 自分の様な 人生を達観しきった ヤサグレ女に、マキの不誠実を批判する資格など あるのか?…とも、 ルリは思う。


( …結局 自業自得。 私がマキに惚れて、執着してしまったことが悪いのだ。
でも だからといって、彼の思い通りに この関係を終わらせるのは、どうしてもイヤ!)


素知らぬフリをして 、平然と電話で喋るマキの声を聞きながら、ルリもまた 感情を圧し殺し、わざと明るい声で にこやかに笑って見せるのであった。


「 それじゃあ 7月○日土曜日、私 逢いに行こうかな! マキさん、その日は 仕事 休めるんでしょう?」


ルリは 思いきって、ひとつの駆けに出た。


7月○日…、マキが kaorinを ドーム観戦に 誘って来た日だ。


「 この日は 俺 休みで空いてるから、kaorinちゃん、デーゲーム一緒に観に行かない?(^_^)
このカードは 良いよ!相手は好調の○天だし、ローテから行けば、たぶんマー○んが 投げるぜ。
もしかしたら ホー○スは、馬○も 登板あるかも しれないよ!(^_-)☆」


そう書いてきた クレイジーのメッセを、ルリは 忘れていない。


すると マキは、一呼吸 置いた後で、こう 返した。


「 …いいですよ ルリさま♪ 久しぶりに ようやく お会いできますな〜。
ところで、俺の 可愛いアソコはどうなってる?
少しは 生え揃って来たのかい?(笑)」


茶化すように喋るマキの声は、 余裕に満ち溢れ、焦る素振りなど 少しも見せない。


確実な馴染みの女と、不確実なネットの女を、彼は即座に天秤に架け、確実な方を 優先しただけ…と、ルリは思った。


だがそれでも、心とは裏腹に 自虐的なセリフが、自分勝手にルリの口を付いて出てくる。


「 いやだわ~ マキさん!私 お陰で 酷い目に あってるわよ。まだ、シバフ状態(笑)
まだ サウナにも 行けないしさ! せめて 草原くらいには ならなきゃ(笑)」


「あっはははは…!」


ルリの返した言葉に、マキはさも嬉しそうに、サディステイックな笑い声をあげだ。


結局ルリは、こうしてまたマキに翻弄される。


無惨に剃られた女の陰部を曝し、自ら進んで 不誠実なこの男に抱かれる為、片道200キロを走ろうと言うのか?


( だって、私には、これまで確実にマキを満足させてきたと言う、女としての自信があるわ!愛しいこの男の為なら、今だって 私に出来ることは 何でもしてやりたい…!)


と、その時 ルリは 思っていた。


( たとえ、どんなに屈辱的な愛され方だろうと、私一人だけを見つめてくれたら、どんなに心が安らぐことか…。
なのに、何故なの?マキさん!
こうして、さも満足気に 私の前で笑う貴方が、なぜ他の女を 漁ろうとするの?
どうして 貴方という男は、私にとって こんなにも 残酷で 魅力的なのだろうか? )



無邪気なマキの笑い声を聞きながら、ルリの 女心は、憐れな迷走を繰り返していた。



次話へ続く

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