期間限定の愛人 完結編

服役囚を待つ女の、はかないひと時のラブアフェア…。 貴方は 期限付きの私の愛人…。

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もう一人のルリ 1⃣

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2013/07/20 13:14:57

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新しい出会いを求める男女であるなら、インターネット上で 相手を見つけるのは カンタンなことだ。


不倫ブログなどでは、それが如何にも運命的出逢いであったかのように、ウットリとロマンチックな勘違いとして描かれる。


しかし、男女が互いに同じ目的を持って サイト上で フェロモンを出しあっているのだから、フィーリングさえ合えば 意気投合して 男女関係に発展するのは、 しごく当然の成り行きなのである。


30代後半で離婚後、何度も 同じような「かりそめの恋」を繰り返して来たルリには、そのカラクリが 痛いほど わかっている。


だから 簡単には 男に惚れない。


しかし、今回ばかりは 手痛い失態である。


思わぬ災難で シマを失い、一時的に弱りきったルリの、痛いところを突いてきたのが 他ならぬマキであった。


マキは ある意味、ルリと似た者同士のアウトローだ。


考え方の根本が、ルリと同じで 醒めているからだ。


…だからこそ、決して彼に惚れては いけなかったのである。


二度 三度と、マキのページに わざとらしい「足あと」を残しながら、ルリは 何とも言えない 自己嫌悪に陥った。


( ああ、イヤだイヤだ…!
何故 私はこんなバカな真似を…。
マキが 他所で何をしようと、気にしなければいいじゃないか。
どうせ 彼は 私の所有物じゃない。
この男の心が、一人の女で 独占されることなんて、ありゃしないんだから。)


利害関係の一致…、これ以外に説明が付かない マキとの付き合いに於いて、彼は自由であり 何もルリに対して 悪さ?をしたわけではないのだ。


なのに、ルリは 何とかしてマキを 追い詰め、ギャフンと言わせたいという、不条理な欲望に 苛まれるのであった。



mixiで、新しいキャラ構築の為に、いくつか他のコミュにも入り、なんということもない OL風日記を書き始めると、早くも 数人の男が ルリに 個人的メッセージや、マイミクの申込みをしてきた。


( ほらね…、ここは やはり、そういう意味の相手を探している男が 多いんだわ。)


そんなメッセージに、ルリは適当な 返事をしながら、用心深く マキのページを 毎日数回 無言で訪問し続けた。



6月半ばにさしかかる頃、 新キャラ? 「クレイジー」ことマキは、ようやく ルリのしつこい無言の「足あと」に、触手を動かし始めた。


「 kaorinさん、はじめまして♪ いつも 訪問 ありがとう(^_-)☆
俺も今年こそ ホー○スの 活躍に期待してたんだけど、どーもイマイチだね(笑)
kaorinさんも 時々観戦に行ったりする? 良ければ直メで話さない?」


( …来た! マキはついに 引っ掛かった!)


日記に、電話でマキが話題にしていた ホー○スの○久保が打てない…と言う 記事を書いたルリに、彼は いきなり コメントではない個人メッセを入れて来たのだ。


しかも、ルリを誘ったあの時と同じ…、最初から直メに誘導する 速攻ぶりである。


だが 今回は 先を急がない。


注意深く マキの行動を観察し、彼の本音を 探らねばならない。


「 クレイジーさん こんばんは♪ メッセージありがとうございます(^O^)
mixiに 登録したばかりで 何もわからず、いろんな方の ページにお邪魔させてもらってました。
クレイジーさんは 北◯州在住?それじゃ ドームは近いのね。 いいなあ~。
○久保は 今年もダメですね!
私は馬○投手の大ファンなんだけど、実際に投げるところを見たことがないんです(>_<)
ドームは 遠いけど、シーズン中 1度は一人でも 行きますよ。
今年こそは気の合う人を見つけて、観戦に行きたいんですけどね(^_-)☆」


直メの件は 軽く無視して、ルリは 野球の話しで 押し通す。


だが 「43歳 バツ1独身 野球好きOL kaorin」 になりきったルリは、寂しい風情の物欲しげなオンナを シッカリアピールすることも忘れない。


「 へえ!馬○が 好きなんだ。シブイね! ムネ○ンじゃないの?(笑)
ウチの高一の息子は 野球やっててさ…。」



マキは 意外にも、水を得た魚の様に 野球ネタに食い付いた。


ルリには話したこともない息子の野球話などを始め、 この地方独自のホークスオヤジトーク全開である。


( 相手が 少し歳下の普通のOLに変われば、マキもこんな風に イキイキとしたメールを 返すのだろうか…?)


仕組まれた悪意の中に、無邪気に飛び込んできた 何も気づかないマキの楽しげなメールに、ルリの心は、言いようもない虚しさに包まれるのであった。



以下 次号

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