期間限定の愛人 完結編

服役囚を待つ女の、はかないひと時のラブアフェア…。 貴方は 期限付きの私の愛人…。

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潜入する女 2⃣

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2013/07/19 22:12:20

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アメブロで書いていた当時、ルリのブログに 男女カップルで読みに来てくれる読者が居た。


その二人は、 アメーバで互いにブログを書き、それぞれの想いの丈を 密かに交換し合う、不倫関係であった。


初めルリは、あるブログの同じ読者同士であった その男性の方K氏と交流していたが、そのうち互いのブログに行き来するようになり、ルリのブログにも、K氏は時々コメントを入れるようになっていた。


必然的に、K氏の彼女Yちゃんも、次第にルリのブログに顔を出すようになり、二人は仲良く一緒に、ルリの読者になってくれたのである。 


二人のブログでは、互いを思いあう切ない遠距離不倫の感情が綴られ、時には 微笑ましい痴話喧嘩の様子なども書かれていた。


ルリは 興味深く二人のブログを覗いては、コメントのやり取りで次第に親交を深めていった。


そんな K氏とYちゃんの出逢いは、あの巨大サイトmixiであったということも、ルリは二人の記事から知らされていた。


K氏のブログには、mixiで交流する他の女性メンバーと 少しでも仲良くすると、Yちゃんがいじらしいほどにヤキモチを妬く…と言った逸話もある。


そんな話を読んだルリは、やはりmixiというサイトは 出会い系色が強いのだ…と、改めて実感し、自分の思いとYちゃんの感情を重ね合わせるのだ。


自分も間違いなくドMです…と、自身のブログで告白するYちゃんは、ルリが度々書く自虐的な記事に共感し、時々 ルリに個人的なメールも送って来るようになっていた。


( Yちゃんに招待状を頼んでみようか?)


ルリがいよいよそう思い立ったのは、それからまもなくのことであった。


YちゃんもK氏も、mixi暦はかなり長い様子だ。


mixiのサイトシステムを熟知しているYちゃんなら、ルリの切ない思いも 理解して貰えるかもしれない。


Yちゃんよりかなり年上のルリが、「mixiに潜入して秘かにマキを見張りたい…」などと言う 情けない感情を打ち明けるのは、まことに恥ずべき醜態だ。


だが、今のルリには どうしても抑制が効かない。


マキとのスッタモンダの事情は、すでにブログで暴露してYちゃんも知っているわけだから、今さらカッコつけても始まらない…と、ルリは自分に言い聞かせた。


恥を忍んで プチメールで招待状を頼んだルリに、Yちゃんは 直ぐに何とかするから…と、快く返事をしてくれた。


しかし、翌日のYちゃんのメールでは、なんでも 仲間内数人だけのコミュニティに参加しているYちゃんは、そのコミュが メンバー以外は完全にシャットアウトしている特殊なものなので、全く初めてのメンバーを 自分のゲストとして参加させるのには承認時間がかかり、直ぐには無理だというのである。


ルリは マキの言葉を直ぐに思い出した。


「 mixiでは 友達の友達というシステムで、セキュリティはとても厳しいんだよ…。」


…つまり、それほど機密性が高いということなのか?


「 お役に立てなくて ほんとうにごめんなさい、ルリさん!(>_<)」


と、メールを返した優しいYちゃんは PCと携帯2台のアドレスを駆使して、なんとかルリへmixiの招待状を送ろうと 努力してくれたようだが、それならばK氏へ頼んで…と、厚かましく申し出るわけにもいかず、結果的に ルリのもくろみは失敗した。


しかしルリは、このときYちゃんが 見ず知らずの恋する憐れな中年女のために、一生懸命に動いてくれたことに対して、今でも心から感謝している。


ネット交流にも、情けは存在するのだ。



そんなよからぬ企みを模索するルリが、ひょんなことから、mixiに潜り込むチャンスが訪れたのである。


5月の連休以降、はからずも延々と1ヶ月近くルリの家に突然訪れて居候していた 息子レイが付き合う遠距離恋愛の彼女ミライは、PCオタクの ちょっと不思議な二十歳の娘であった。(5/24掲載 可憐な娘 参照)


昼間もレイの部屋に籠もり、PCに向かい合ったままのミライに、ルリは何気なく声をかけた。


「 ミライちゃん、ネットやってるの? そろそろお昼ごはんにしようか?」


レイが 髪を切りに出かけた日曜の午前中から、ミライは相変わらず陰気に 持参したピンクのノート型PCを叩き続けていたが、ドアを開け 顔を出したルリに、ミライは微笑みながら返事をした。


「 ハイ、お母さん。直ぐ終わります。 
いまmixiを更新しているので、ほんの少し待って貰えますか?」



「 えっ!ミクシィ? ミライちゃん、mixiやってたの…?」


息子の彼女 ミライの口から突然飛び出した、ルリが待ち望む思わぬキーワードであった。



次話へ続く

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