期間限定の愛人 完結編

服役囚を待つ女の、はかないひと時のラブアフェア…。 貴方は 期限付きの私の愛人…。

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愛しきオスカマキリ 1⃣

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2013/07/15 18:14:24

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ラブホテルのベッドに 設置された、タッチパネルのデジタル時計は、 午後4時を示していた。



もうかれこれ、マキと戯れ始めてから5時間が経過している。



ルリとマキは、思う存分 二人して、溜まり切った欲望をぶつけあった後、さすがに力尽き、全裸で横たわっていた。



マキは ルリの身体を後ろから 抱き抱えるように密着したまま ピクリとも動かず、数分前から 軽い寝息を立てている。


こうして 互いに横向きになり、男に後ろから抱かれる形は、シマが居た頃から ルリが一番 安心できる 大好きな寝方であった。


セックスの体位も、ルリは この横臥位(横バック)が好みである。


シマは 初めて深く強烈なオーガズムを与えてくれた男だが、そのシマによって ルリは 自分が一番 快楽を得られる体位が、この横臥位だと 気付かされたのである。



そのことを、当時 自身のブログの、
「cafe 官能について考える」
…と題した記事で、ルリは告白している。


この記事は、3月14日夜にアップされ、自分はシマ以外の男では逝けない…などと言った、かなり挑発的な告白内容であり、結局 閲覧禁止となり、フィルターされてしまった。



何を隠そう 実はこれは、例のホワイトデーの夜、怒ったルリの マキに対する間接的パフォーマンスであった。



プライドの高い彼は、決して口には出さないが、N美の一件の罪滅ぼしのつもりなのか、それ以後 あの記事に暴露した ルリのセックスの好みを、 忠実に遂行していたのである。



そうして、 着実にルリの愛人としての任務を完了させたマキは、これまたシマと同じように 果てたままの体勢で女を抱き、こうして 浅い眠りに落ちているのだ。



シマもマキも、男は 皆 同じように可愛い…と、ルリは思う。


女を喜ばせ、快楽を与えることだけに 頭と身体の両方を、惜し気もなく使う。


男の 射精に伴う快感は、女が感じるオーガズムの 10分の一とも100分の一とも 言われている。



つまり、体力を消耗する割に、 男の快感は 女のそれに比べれば微々たるものなのだ。


それを考えると、男は 憐れな動物なのだと ルリは同情を感じてしまう。



カマキリのメスは、交尾の後 産卵の為に、たった今交わり 種を与えられたばかりのオスを、当たり前の様に喰らうのだと言う。


オスは、メスと交尾する為なら、命をも差し出すというわけか…?



そう思うと、たとえ女心が読めない愚かな男でも、こうして 休日を返上して 2時間高速を飛ばし、家族を偽ってまで、ルリに逢う為だけに はるばるやって来るマキが、可愛い。



そっと 肩をずらし、振り向いて ルリのうなじに顔を埋めるマキの表情を覗き込むと、「 うっ、うーん…。」と、仔犬の様に 無邪気な唸り声を上げて、さらに ルリの背中に 強く身体を密着させる。



( 私はマキを喰い殺したりはしないわ…。)



ルリの身体に、オスの魂を打ち付け、精一杯放出した後のマキの寝顔は、どこか純粋な少年のようにあどけなく、やはり愛しさが込み上げる。



「 マキさん、好きよ…。」



ルリの 微かな呟きを、聞いてか聞かずか、マキは 目を閉じたまま、小さく覗かせた舌で、本当の仔犬の様に、ルリの鼻の頭を軽く舐めた。



その夜から、ルリは 引っ越し荷物の整理に 取りかかっていた。



マキに貰った デンマと原色のTバックは、絶対に人目に触れないよう 紙袋を小さく丸め、さらにガムテープでぐるぐる巻きにして、暫くは開けない 書籍類の段ボールに しまい込んだ。



( マキさんには 申し訳ないけど、私に今必要なのは、生身の貴方だけで十分なの。
貴方が 居るだけで、私は 満足してるのよ。
敢えて 欲しいと言うなら、身体だけでなく 貴方の心も…かな?)



しかし、いくらルリが 1人で どうあがいてみたところで、所詮マキは ただの 期間限定の愛人=セックスフレンド…なのであった。


次話へ続く

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