期間限定の愛人 完結編

服役囚を待つ女の、はかないひと時のラブアフェア…。 貴方は 期限付きの私の愛人…。

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哀しい女のプライド 1⃣

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2013/07/15 11:29:10

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「 …いや、まいったなあ(笑)
俺 なんだか冷や汗が出てきちゃったよ、あはは。
だけど、考えてもみてよ。
N美さんは ○○在住だぜ。そんな遠距離な人に、俺がリアルでその気になるワケが無いだろう?
貴女とだって けっこう離れているのに、そんな遠方の女と そう簡単に付き合うことなんて出来やしないよ。」



マキは ようやく態勢をたて直し、電話の向こうで やや焦りながら ルリにそう言い訳した。



「 別に…。私はそんなこと気にしてないわよ。
ただ、あの人のコメントが あまりにもイタいから、貴方のブログを心配しただけ…。
まあ ネット上には 色んな人間が居るからね(笑)
私は N美さんとは 対照的な女だから。」



気を取り直し、ルリは慌てて 優しくフォローの言葉を返したが、果たして これが今さら フォローになったのだろうか?



マキの電話を切った後、ルリはコンビニの駐車場に車を停め、メンソール煙草を吹かしながらようやく落ち着き、 先刻の不毛な会話を 反芻した。



( 私は まったくもって、嫌な女だ…。
黙って見逃せば良いものを、我慢出来ずに 見苦しくキツい言葉で マキを追い詰めた。
私の 何事にも動じない、冷静沈着な大人キャラ?が 台無しじゃないか!
そしてなにより、マキに対して かなり気の毒な事をしてしまった…。)



やっちまった…!と 言う後悔が、哀しい虚無感と共に 沸き上がって来ていた。



自分でもよく解っているが、今のルリには 、N美のように天真爛漫な可愛らしさが 全く無い。



だが、シマが居た頃は そうでも無かったはずだ。。



「 ルリ、お前は 可愛いなあ…(笑)」



…と、シマは時々 些細な事で本気になって怒るルリを眺めながら、鋭い目を糸のように細くして 、愛しげに笑っていた。



それを見るたび、ルリは 包まれるような安心感に満たされ、 いつも幸福を確信していた。



しかし、マキには 間違ってもそんな芸当は 出来ない。



彼は ただ、ルリと会ってセックスする時、飢えた女に快楽と言うエサを与え、征服した瞬間に サディスティックな冷笑を 見せるだけだ。



( 私はただ、マキがくれるその快楽のエサを、都合よく食べて 空腹を満たしているだけじゃないか!
第一、彼には本来 愛すべき妻と家庭がある。
それでもこうして、自ら他の女を漁るような男に、愛情なんか 有るワケがない。)



それなのに、なぜ N美ごときネットの女に ヤキモチを妬く必要があるのだ?!



大学時代 恋に落ちた年下の夫は 海外に単身赴任、女子高生の娘が1人、自身はサークル主宰で 、楽しみは優雅なエステとネイルサロン通い…と、言うセレブ奥様 N美。


どこまでが本当か嘘かは わからない。



だが、ルリが掴み損ねた幸せを、絵に描いたように綴られた N美の日常生活ブログが、ルリには 眩し過ぎたのかも知れない。



( ああ…、もう 二度と くだらない嫉妬はしない。
マキとN美のやり取りも、もう読まない。
私は N美とは違うのだ。マキを都合よく 利用しているだけ。
もう 私は マキになんて、絶対に 振り回されないから…!)


ルリは 心の底から そう思った。



( セレブなN美奥さまは、煙草なんて 間違っても吸わないだろう…。)



2本目の煙草に火を点けながら、孤独な女 ルリは そんなことを 考えていた。




2009年 4月、ルリは以前から考えていた 会社と自宅 2軒同時の移転計画を 実行に移した。



手頃な 1階店舗付き2階住居のビルが 見つかったのである。



事務所経費の大幅削減と、シマの事件で家宅捜索を受け、喜怒哀楽に溢れる思い出深いマンションを、敢えて出る為、ルリは やむを得ず 暫くブログを休載する事にした。



休載記事をアップした翌日、ルリは 久方ぶりに マキと 密会していたのである。



以下 次号


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