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『明日のきみ。昨日のわたし。』

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秋のこたえ

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2018/06/19 09:50:48

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秋は


なかなかお風呂場から出てこない




お皿を洗い、城のお仏壇を整頓して、




リビングのホコリ掃除をしても、まだ出てこない。







悩んでいるのね…。





『やっぱり、こんなことは出来ない』と書いてくれないかな。





秋がやっと洗面所から出て来た時には、





私は、疲れてソファで寝てしまっていた。





『姉さん、



姉さん、起きて。




ここで寝ちゃだめ。』




秋に起こされた。





もう、限界、眠過ぎる…。




お風呂はあきらめよう…。






メイク落としを使って、




洗顔だけして、




よろよろと、布団に向かった。




秋がついてきた。



『ごめんね、遅くなって、



俺も、風呂で寝ちゃってた…。』



うん、いいよ、私も疲れた…。もう、寝る…。





『アンケートは、朝までに書いて置いておくから』






…。書くんだ…。







『うん…。おやすみ…。』






私は、そのまま眠ってしまい、





起きたのは、朝7時を過ぎていた。



そして、秋は、もう仕事に出かけた後だった。









リビングに、秋からの答えが置いてあった。



それは、私が書いたアンケート用紙とは別の、



秋の便箋。













『ねえさん



おはよう。



俺は、とうとう、一睡も出来ないまま朝になってしまいました。



城が俺にくれた手紙を何度も、何度も読み返しているうちに、自分が何を望んでいるか、分からなくなって混乱しています。



23年間、俺なりに生きてきました。9歳の時、親が離婚したから、城とは離ればなれに暮らしたけど、高校生になってからは、頻繁に会ってたよ。
俺と、城は、性格があまり似てないけど、ほんとに大好きだった。自由で、明るくて、奔放で、誰からも愛される。城がうらやましかったよ。





俺は、どうやって生きていけばいいの?
もう、俺の羅針盤は無い。
海の真ん中で、渦に飲まれて、ぐるぐる回るちっぽけな船。それが、今の俺です。





俺は、こわい。いつか姉さんに好きな人ができて、その人のところへいってしまう日がくるから。
俺にはそれを止める権利が無い。ただ、遠い遠いところからそれを呆然と見るしかない立場だよ。





ぜんぜん、答えになってないな。


姉さんが着るものは全部好きだし、考えるだけで内臓が全部、口から出そう。






だから、もう、仕事に行くね。









ご飯、ちゃんと食べてね。秋より』










◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆

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