最後の恋を思い出して書いてみる

思い出せる限りの恋愛(不倫)回顧録。誰よりも大好きだった…。

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13.送ってもらう

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テーマ:小説 > 回顧録

2018/05/15 14:43:36

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試合のあとはユキさんの車で、イツキさんのうちに。
そのままユキさんも一緒に泊まって雑魚寝した。

この頃、こんな風にお泊りすることはしょっちゅうあった。


「じゃ、姫送ってく」
「ありがとうございます」

翌朝二人はまた別のサッカーの試合があるらしくて、あたしは仕事だったのでユキさんがうちまで送ってくれた。
ユキさんはマンション前で車を泊めると、自分も運転席から降りてあたしのいる方に回ってくる。

そしててっきりそのままお別れするかと思っていたら…すっと自然に手を繋がれた。


えーっ!?


内心驚きつつも、一気に心拍数が上がる。

「鍵は?」
「あ、はい」

片手でカバンから鍵を出して、オートロックを開ける。
そのまま二人でマンション内に入った。


これはいつものパターンだと……流されて関係を持っちゃう感じ……?
うんでも車……それにユキさんはサッカーあるし…??


ぐるぐる考えながら部屋に入ると、繋いでいた手が離れて体に回ってきた。
部屋の真ん中で、立ったままでぎゅっと抱き締められていた……。


ドキドキ、心臓の音が伝わってるんじゃないかってぐらいうるさい。
温かくて、逞しい少し固い腕…。


「…あー…幸せ…」

ポツリ、とユキさんが呟いた言葉に心臓が跳ねた。

「サッカー行きたくねー。ずっと姫といたい」
「……仕事が……」

胸がいっぱいで、それしか言えなかった。

「……そだな」

名残惜しそうに呟きながら体を離して、いつもの明るい笑顔でお別れした。


…あたしも、もっと一緒にいたいって思った。


感情が零れるようなユキさんの言葉が、嬉しくて。
好きとか言われた訳じゃないのに…気持ちをいっぱい貰った気がして。


……次、会えるのが楽しみ……。

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