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過ぎたるは及ばざるが如し。 ☆ヤンデレ注意☆

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テーマ:小説 > 男女関係

2018/05/12 09:27:14

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会いたかった。

声が聞きたかった。


はずなのに……




斬谷は血塗れの傘をゴミを捨てるみたいに蛭間の上に放ると、私のところに来た。



『良かったァー。間に合って。』



ニコニコと笑いながら、私の頬に触れようとした。






怖い…………








斬谷の手が止まった。








『俺の事、怖い?』







私は声に出してたのか
それとも、表情に出てたのか。



斬谷が寂しそうに笑って聞いた。



そんな事ない。
怖くない。



何故かその一言が言えず、ただ自由のきく目からは
とめどなく涙が溢れて止まらなかった。







『……そっか。』



斬谷は私に背を向け、手術室の扉の鍵を開けた。





『優子!!大丈夫かッ!』



すぐに健人が入ってきて、私を抱き締めた。

私はすごくホッとして
それと同時に張り詰めてた糸が切れたみたいに
うめき声をあげながら泣いた。






怖かった。
ほんとはすごく怖かった。















『延髄を一突きか。多分即死だな。』

『寸分たがわず。職人芸ね。』




まるで有名な絵画を見てるみたいに
七節さんとホタルさんは血だまりのなかの蛭間の死体を感心しながら見ていた。





『とりあえず。これで打ち留めだな。』

『キリ。お疲れ様。』

『……………………』




斬谷は手術室の端っこで煙草に火をつけていた。





『さて。間もなく警察と救急車が到着する訳だが。』


七節さんが私と健人の前に来た。




『その前に何枚か書類を……………無理そうだな。』


動けない私の様子を見て、勝手に納得した。



『……健…人。ジャージはきたい。
そこのやつ取って。』

『お、おう。』





さすがにパンツ姿で搬送は嫌だ。






『浅見優子。』

『……はい。』

『今後の警察の取り調べには、こちらから渡す資料通りに答えて貰いたい。』

『……はぁ………』



返事はしたものの、よく分からない。



『それと………斬谷の事なんだが……』



七節さんがチラリと斬谷の方を見た。








『コイツの事は、一切忘れて貰う。』

『………え?』




斬谷はこっちを見ることなく、煙草の煙を吐いた。

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コメント2

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  1. るるぶさん(29歳)ID:6692663・05/12

    アミラさん
    優子ちゃんのかわりに言ってあげて( ;∀;)

  2. アミラさん(47歳)ID:6692641・05/12

    嫌だ、忘れたくないっ

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