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【BL小説】最終作はNL

BL小説。BLとは男と男の恋愛です。くれぐれもご注意下さい<(_ _*)>

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【36】送る

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テーマ:小説 > BL

2018/05/03 21:37:51

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~風になりたい~     




「おっと、もうこんな時間だ。ヨウヘイ君、
送るよ」

「いえ、大丈夫です。ここからならタクシー
使ってもそんなにかからないですから」

「でもね、こんな遅くまで引き止めちゃって
1人で帰らせるのも…」


トシキはサイドボードの上にある車のカギを
手に取った。


「俺、男だし、1人で平気ですって」

「俺が心配なんだ。幸い酒は飲んでないし」

「本当は俺を送るために飲まなかったんじゃ
ないんですか?」


トシキはグッっと言葉につまる。


「まいったな…」

「トシキさんも疲れてるんですから、休んで
下さい」


では…と、ヨウヘイはジャケットを羽織り
トシキを振り返る。

すると、トシキはヨウヘイの腕を掴み動きを
封じ込めた。


「っ…」

「言っただろ、君は特別なオメガだって」


艶を含んだ声に、後ずさりする。トシキは1歩
1歩進み、ヨウヘイを壁際に追い込んだ。


トン


軽く壁に手をつき、俯いたヨウヘイの顔を覗き
込む。


「本当は帰したくないんだ」

「ぇ…」


ヨウヘイはハッとして顔を上げる。目の前に
迫っているトシキは余裕のない瞳で見つめ返し
てくる。

空いている手でヨウヘイの頬を撫で、徐々に
顔を近づけてきた。


「ト、トシキさん?」


ふわりと漂うアルファの香りに、ヨウヘイは
身動きできなくなる。

あと数センチで唇が触れそうになり、覚悟を
決めたヨウヘイはきつく目を閉じた。


……なんだろう…俺、嫌じゃない


トシキを受け入れようと、体の力を抜いた時、
気配が遠ざかった。


「ごめん、こんな事、嫌だよな。怖がらせて
すまん」


トシキは頬に触れていた手をギュッと握り、
ヨウヘイから離れた。


「やっぱり送ってやれない。気を付けて
帰れよ」

「は、はい」


ヨウヘイはドキドキとうるさく鳴り続ける
心臓を押さえつけ、普通を装ってトシキの
家を後にした。






☆彡( ; ゜Д゜)

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