アリスさんのブログ

恋愛小説ふう回顧録、ときどき普通

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巧さんと私

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テーマ:小説 > 男女関係

2018/04/29 22:00:02

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巧さんと私は夜の街へ歩きだした。
「夜って素敵ね。昼間の明るい雰囲気と変わって
妖しくて」
「ああ、夜空も綺麗だしな。イルミネーションも
いい」
「ねぇ、どこに行く?」
「んー、そうだな。あ、あそこに見えるバーが
いいんじゃないか?口直しにさ」
「いいですね。バー、行って見たかったの」
二人はバーに入った。
薄暗い雰囲気がいい。
「いらっしゃいませ。どうぞ好きな場所に座ってください」
私と巧はバーのカウンターに座った。
「メニューはありますか?」
「メニューはないです。お客様の要望に答えて
即興で作ります。何かご希望はございますか?」
「じゃ、ちょっとお酒の度数が低くてカラフルな
カクテルを飲みたいです。出来ますか?」
「はい。出来ます。そちら様はどうしましょうか?」
「俺はジンロックで」
「かしこまりました。少々お待ちください」
「あの、何か食べるものありますか?」

「軽食程度ならご用意出来ます」
「あとシャーベットとアイスクリームのご用意出来ます」
「ではシャーベット2つお願いします」
「かしこまりました」
ちょっと年上の男性の優しい笑顔が印象的。
「お待たせしました。季節限定のカラフルカクテルです」
「こちらはジンロックです」
年上の男性のちょっとゴツゴツした手が私に少し
触れそうだった。
「じゃ、乾杯しましょうか。素敵な夜に乾杯」
巧さんと私はグラスを鳴らした。
少しカクテルを飲んだ。すっきりした味。
「あ、美味しい」
「なんかこの空間の雰囲気に酔うみたい」
「そうですか。大丈夫ですよ。俺がいるから」
そこへシャーベットが運ばれてきた。
「こちらは苺のシャーベットです。どうぞ」
巧さんは私が食べる様子を楽しそうに見てる。
「巧さん、食べないんですか?溶けますよ?」
「ああ、食べる。なんか恭子のくるくる変わる表情が
可愛らしいから見ていて飽きない」
「それ、からかってますよね?」
「いえ、からかってないです。本当に可愛らしいから」
なんかちょっぴり嬉しくなった。
私は可愛らしい、と言われるより「クール」と
言われるタイプだから。
こういうゆっくりした時間が大事だなぁと思った。

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