『明日のきみ。昨日のわたし。』

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どんなに愛しても

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テーマ:恋愛 > 熱愛

2018/04/29 09:34:11

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「ただいま」



「おかえり、愛ちゃん。




…。どしたの?疲れちゃったの?」




何度も泣いたせいで、お化粧がぐちゃぐちゃ?



そのまま、洗面所に行ったら、城くんもついてきた。




鏡を見たら、ファンデーションから流れ落ちて、見るも無惨な顔だった。



「なんでもない。疲れちゃった。」




そうだよ、疲れちゃったよ。




あんたたちのせいで、と心の中で悪態をついていた。





「秋は?帰ったの?」





「うん。帰ったよ、国立の家に。



あいつ、就職してから、一度も母さんのところに帰ってないから。


親孝行して来い、って言ってやった。」






親孝行…その言葉、




城くんもだよ…。




また泣けてきた。


もう、完全に、情緒も涙腺も崩壊の一途をたどってる。





「愛菜、どうしたの?新しいおうち、見たんじゃないの?」








「見たよ、要一郎と…。」




城くんの顔が、さっと悲しくなった。




え…。要一郎さんと見たの?





うん。不動産屋さんにコネがあるから。鍵、借りてきてくれたの。




そうなの?要一郎さんと…。



廊下に、




二人でへたり込んだ。



「城くん」



「わたし、」














「だめ。それ以上言わないで、もう黙って!」







ぎゅう、っと城くんに抱きしめられたまま、また泣いた。


「やだ。俺別れないよ、絶対に」





なんで分かるの?私の言いたいこと。








「今日、愛菜がいない間、ずっと不安だったよ。



秋には、愛菜のこと好きなら、もっと愛菜のつらさを考えろ、って言ったけど、


それ、俺にも言えるじゃん。



いつも仕事優先で、愛菜を一人にさせたから、


こんなに痩せて…。病気になって…。」




城くんも泣き出した。泣き虫。






「城くんのせいじゃないよ、


私の心が弱いから病気になったの



それだけだよ…。



城くん、自分を責めないで、お願い。






わたし、秋のことでよく分かったの。



寺崎のお義母さんに合わせる顔が無いよ。



城くんと結婚しただけでも、申し訳ないのに。




その上、秋くんまで、不幸にできないよ。




私さえいなければ、こんなことには」








もう、城くんは、しゃくりあげるくらい泣いていた。




「自分を責めてるのは、愛菜じゃん。



子どもは、航平がいるからいいんだ、



航平が俺の子なんだから。母さんたちには孫でしょ?



やだ、別れない、絶対別れない、


要一郎さんにも渡さない!」








愛してるよ




愛してるよ、城くん






でも、それだけじゃ







幸せになれないの





なんで、こんなことになっちゃうのかな






愛してる




それだけじゃ、いけないのかな
















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