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【小説】風になりたい(R18)

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【18】クラッシュ

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テーマ:小説 > BL

2018/04/24 12:27:04

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~風になりたい~     




ヨウヘイは初めて怖いと思った。

アルファから卑しめを受けた事はもちろんある。
しかし、目の前で血を流し、自分を遠ざける
アルファを目の当たりにして、恐怖を感じる。

エレベーターに乗ろうと階数表示をみると、
3基とも降りている。上がってくるのを待つ
のももどかしく思い、階段へ向かう。

手すりにつかまり3段飛ばしで降りていくと
3階の廊下に通じているドアが急に開いた。


ガンッ!


「うわぁ!」


開いたドアにヨウヘイがぶつかり、開けた方の
人が驚く。


「ご、ごめんなさい」

「いてぇ」

「大丈夫ですか?この階段使う人なんていない
からつい、勢いよく開けちゃって…」

「いえ、こっちこそ…」


ヨウヘイはチラッとネームタグを見る。


『福祉部 運動部門 阿部シンゴ』


この会社の基盤になる福祉部の人間だった。


「俺、阿部シンゴっていいます。やっぱ、
医務室へ行きましょう。付き添いますから」

「一人で行けます」

「でも~、心配だし。とりあえず立ち上がる
のを補助します」


シンゴは心配性らしい。


「判りました、じゃあ、お願いします」

「はい、俺に掴まって」


シンゴは打ってない方の腕を掴み、ヨウヘイを
ささえる。 


ヨウヘイはぶつけた右側頭部と肩をさする。
ドアを開けた男が心配そうに顔を覗き込んで
きた。


「あの……やっぱり医務室へいきましょう」

「いいえ、大丈夫です」

「でも、打ったの頭だし…」


シンゴが今にも泣きそうな程、眉をさげて
いるのに気づいて、ヨウヘイは根負けした。


「医務室へ行きます」

「付き添います」


シンゴは無駄のない動きで腰と腕を支え、
3階の廊下へ出た。ゆっくりと進み、
エレベーターの前で上のボタンを押した。


ポン


ドアが開き2~3人の社員と入れ替わりに
ヨウヘイとシンゴが乗り込んだ。

シンゴが階数パネルを操作して、医務室の
ある階に上がっていく。


「気持ち悪いとかないですか?」

「大丈夫ですよ。扉にぶつかっただけだし」

「そうですか」


会話が途切れると、ヨウヘイは不安になった。


……この人はアルファじゃないのかな?
  こんな密室で俺とくっついてて平気
  なんだから、ベータかな…


こっそりシンゴの様子を伺うと、シンゴは
階数表示のランプを、見上げていた。




☆彡(*´-`)

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