ブログランキング54

【BL小説】最終作はNL

BL小説。BLとは男と男の恋愛です。くれぐれもご注意下さい<(_ _*)>

  • 記事数 3034
  • 読者 658
  • 昨日のアクセス数 3706

【17】鮮血

しおりをはさむ

テーマ:小説 > BL

2018/04/24 12:24:42

  • 34
  • 0

~風になりたい~     




ヨウヘイは後ずさりたい気持ちを抑え、
じっとトシキを見る。

そばまで来たトシキはヨウヘイの両肩を
強い力で掴む。


「あのな、普通のアルファなら、気づかない
フェロモンでも、この課の奴らは勘づくぞ。
俺らは研ぎ澄まされた感覚の持ち主だ。CEO
が探し出した感覚の…」

「またCEOですか」

「ああ」


ヨウヘイはうんざりと言わんばかりに、表情
をしかめる。


「あの人だってオメガでしょ。どうして、
そんなに崇めるんですか?俺には判らない」

「世間はオメガをカーストの底辺だという。
だがな、あの人は違う。人類に置いて一握り
しかいないオメガこそカーストの頂点だと
思わせる人だ。

そのCEOがお前を見出した。わかるか、この
意味が」


ヨウヘイはフルフルと首を横に振る。


「まあ、今は仕方ない」


トシキは肩を掴んだままヨウヘイを壁際へ
追い込んでいった。


「な、何するんですか」

「判らないはずないよな」


トシキはギラギラした目でヨウヘイを見る。


「離して下さい」

「俺もそうしたいんだがな、お前のフェロモンが
そうさせてくれないんだ」

「ちょっ……」


トシキの顔が徐々に近づいてくる。ヨウヘイは
逃げる事を諦めて、目をギュッとつむった。


……俺はここでも、卑しめを受けるのか…


そう覚悟したとき、痛いほど掴まれていた
肩がフッと軽くなる。


「え?」


恐る恐る目を開けると、目の前のトシキが
苦しそうに顔を歪め、後ろへ下がっていく。


「俺の……理性が崩れない内に、退社しろ」


トシキは自分の太ももにカッターを突き刺して
いた。


「ト、トシキさん……血が…」

「そんな事どうでもいい!早く出ていけ!!」


ヨウヘイは怖くなって部屋を走りさった。

転がるように廊下を走り、ゲートを突っ切り
6階までがむしゃらに走った。






☆彡

同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

関連するブログ記事

  1. ほらね…

    2017/04/17

    彼は今朝も何もなかったように振る舞う…彼の中でいろいろと...

  2. 慎)「流風 最近 冷たいよなお前 喋り方、冷たい」...

  1. 『なんだぁ?お前は』おっさんがギロリと高志を見下ろした...

  2. 気まぐれなあの人との距離感が掴めてきた今更...

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

11/20 編集部Pick up!!

  1. 妊娠報告に「バカなの」と義両親
  2. 「孫依存」の母に振り回される
  3. 未婚なら複数交際するのはありか

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3