きゅん♡とするおはなし

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Wedding Song Y to K 21

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テーマ:小説 > 恋愛

2018/04/18 15:07:15

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相談もされないぐらい、頼りにならないんだ…。


そんな気持ちで、頭の中がいっぱいになった。


そもそもユウヤくんの言ってる相談の内容とか、お父さんの具合とか、考えることはいっぱいあるはずなのにそれすらも浮かばなくて。
その後ユウヤくんが何を話してたのかも、覚えてない。

…そっか。
そんなだからダメなんだよね、あたし…。




カチャッ


家に着いて扉を開けると、焦った様子でコウくんが玄関に駆けてきた。

「ユカ!どこ行ってたん!?帰ってきたらおらんし、電話も出ぇへんし…今探しに行こうかと…」
「……コウくん……」

コウくんの顔を見た途端、堰を切ったように涙が溢れた。


…こんな風に泣いて、困らせたい訳じゃないのに。
ちゃんと話をして、コウくんの気持ちを聞きたいって思うのに。

もっとあたしがしっかりして頼りにしてもらえるような性格だったら……。


コウくんがあたしの荷物を持って、リビングに連れてってくれた。
ソファに向かい合って座りながら、あたしの両手をぎゅっと握る。

「…どうした?帰り道、何かあった?」

真剣な顔で聞かれて、あたしは左右に首を振る。
コウくんは少しホッとしたのか、さっきよりも優しい声になった。

「…じゃあ…何か不安なことでもある?嫌なこととか…何でも言って」
「……コウくんは……あたしに何でも言ってる……?」
「え…」

コウくんは驚いて見開いた目を、少し逸らした。

「…本当にお父さんの具合、大した事ないの?」
「……もしかして……ユウヤか?…アイツ…っ」
「違う!詳しいことは何も聞いてないの……でも……」

コウくんの手をぎゅっと握り返して……勇気を振り絞って言葉を発した。


「……あたしに相談すること、ない……?」


コウくんは少し目を見開いた。
それから目を逸らして、何かを呑み込むような迷っているような表情で……

「……何もない」


そう、言った。

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