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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2018/05/07 23:08:11

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「さ、好きな物食べて?新婚旅行のお土産のお礼よ。」

目の前で静香さんが笑顔になった。


新婚旅行から帰って一ヶ月。

四月になったと言っても、まだまだ肌寒い水曜日の午後。

何かの代休とかでお休みをもらったらしい静香さんから、お誘いがあった。

あたしもたまたま…今日は休みだ。

て言うか…

仕事はあったんだけど…

おばあ様とお義母さんが気を使ってくれたんだと思う。

と言うのも…


ある意味健康体なのかもしれないけど。

普通に、予定通り生理が来た。

何となく…妊娠したはず。なんて思ってたあたしは…トイレで呆然としてしまった。

そして…

初めて、お義母さんに告白した。

「…妊娠…しなかったみたいです…」

あたしにこんな事言われても、お義母さん困っちゃうよね…って思ったけど。

「…乃梨子ちゃん。そんな顔しないで?」

お義母さんはあたしの頬をピタピタとして。

「赤ちゃんが欲しい気持ち、分かるよ。でも、プレッシャーに思わないようにね?」

優しくギュッとしてくれた。

それについては誓君も…

「落ち込む事ないよ。乃梨子が一日でも早く欲しいって言うなら、一緒に病院行くことも考えよ?」

って…言ってくれた。


…病院…

本当は、すごく気になってる。

何となくだけど…

あたしに原因がある気がして。


「…暗いわね。」

目の前の静香さんが、首を傾げて苦笑いした。

あたしはハッとして顔を上げて。

「ご…ごめんなさい。」

ペコペコと頭を下げた。

誘って下さいって言ってたのはあたしなのに…

せっかくのお休みを、あたしに費やしてくれてる静香さんに申し訳ない!!

「…何か、悩みでも?」

相変わらず首を傾げたままの静香さんは、手にしたフォークの動きを止めたままあたしを見つめた。

悩み…

「……」

その時ちょうど…隣の席に、子供連れの女性が座った。

あたしの視線がそこに釘付けになると。

「…なるほど。」

静香さんは何かを察したように小さく頷いて。

「食べたら買い物付き合ってくれる?」

あたしの目を見て言った。



「子供が欲しいけど出来ない…って悩んでる?」

食後のお茶もせず、静香さんはあたしをお店から連れ出した。

あの場でこの話は出来ないと思ったようだ。

「…はい…」

「だよねえ…女って、まずはいい歳になると『結婚はまだか』って言われて、結婚した途端に『子供はまだか』って。一人産んだら『一人じゃかわいそうだから、早く二人目作れ』とかさ。」

「……」

あたしは一人っ子だったけど…

両親は周りからそんな事言われてたのかな…

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コメント6

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  1. ヒカリさん(100歳)ID:6691027・05/08

    シルヴェーヌさん
    ありがとうございます!
    私はいたって元気満々です!
    お元気にされてましたか?

  2. ヒカリさん(100歳)ID:6691026・05/08

    ワカナさん
    ありがとうございます!
    待ってもらえてたなんて〜!
    楽しく妄想出来る時間を取り戻さねば!
    頑張りま〜す!

  3. ヒカリさん(100歳)ID:6691025・05/08

    ペリーヌさん
    ありがとうございます!
    私自身は絶好調に元気ゆえ、動いた以上に食べてしまい…満腹太君状態です!
    ペリーヌさんも体調いかがですか?

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