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*秘密の日常*13

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/13 16:04:13

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意識を失っている間
私は夢を見た。

小さい頃の夢。

多分、私が幼稚園かそれぐらいの時。

私は小さい頃、いじめられっ子で
友達なんて1人もいなかった。

引っ込み思案で人見知り
声も小さく、いつもオドオドしてる私を
周りの男の子達は面白がってからかった。

そんないじめっ子達から
助けてくれたのは、
いつだって翔ちゃんで…

ポロポロ涙を流して泣く私の頭を
優しく撫でながら口癖のように言ってた。



''大丈夫、俺が結衣を守るから''



私、翔ちゃんに
依存し過ぎてたんだね。

いつでも翔ちゃんに
守ってもらえると思ってた。

私には翔ちゃんがいる
翔ちゃんがいれば
他には何もいらないって思ってたの。


ーー翔ちゃんはきっと、違うんだね。





目が覚めると
私は保健室にいた。

ゆっくりと目を開けると
なんと目の前には
翔ちゃんが心配そうな顔をして
私の事を見下ろしていた。


「…っ、しっ、翔ちゃん?」



ビックリして起き上がった
私の頬にそっと触れる翔ちゃん。



「…結衣、大丈夫?まだ気分悪い?」


「…えっ?あ、う…ううん。」


「…良かった。」



翔ちゃんの手は
昔と変わらず大きくて、温かい。



「…いきなり倒れたからビックリした。」



私の顔を覗き込む
その瞳は柔らかく
優しさで溢れてる。


今、私の目の前にいる人は
紛れもなく私の大好きな翔ちゃんだ。




「…っ、翔ちゃんあのね…」


「さっきはごめんね。」


「えっ?」



私の言葉を遮り
いきなり謝る翔ちゃんに
私は首を傾げた。



「…結衣の事、知らないふりして。」


「あぁ…うん、いいよ。」


「ほら、学校では俺ら…生徒と教師だから。」



ほんの少し
照れ臭そうに笑う翔ちゃん。



「生徒と教師があまりにも仲が良かったら不審に思われるでしょ?」




あぁ、そうか。
確かに。
言われてみればそうだよね。




「うん、そうだよね。…ってか翔ちゃん、いつの間に戻って来たの?しかも教師になってるし。私の担任だし。せめて一言連絡くらい…」



ーーして欲しかたな。

って言おうとした私の事を
翔ちゃんはそっと抱きしめた。



「…っ、あのっ…翔ちゃ…」


「ビックリさせたくて。…結衣の驚く顔が見たかったんだ。」


「んっ、そっ…そっか…」



翔ちゃん、
耳元なんかで囁かないで。

なんか身体が
むず痒くなっちゃうよ…

変な声、出ちゃったじゃん。
恥ずかしい…




「…結衣、なんか身体が熱い。」


「そっ…そんな事っ…」


「もしかして、俺に抱きしめられてるから?」


「…っ!」




それを言わないでっ!!
恥ずかし過ぎて
顔から火が出ちゃうっ!!




「…ねぇ結衣、俺に会いたかった?」


「…うん。」


「ふふ、嬉し。」


耳元で甘く囁く
翔ちゃんの柔らかい声が、
私を抱きしめる大きな手が、
翔ちゃんの全てが愛おしい。



会いたかったよ。

ずっと、ずっと、ずっと、

会いたくて、会いたくて、

仕方なかったよ。

翔ちゃんは?

翔ちゃんは私に、会いたかった?




言葉に出しては
言えなくて
代わりに翔ちゃんの
背中に回した手に
力を込めた。

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