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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/10/13 11:43:31

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「え。」

今夜は二階堂本家にお泊り…なんだけど…

二階の海さんの部屋で寝てるリズの顔を見て、リビングに降りると…

「どうしたの…?おばあちゃま。」

おばあちゃまがいた。

「遊びに来ちゃった♡」

「遊びに…って…こんな時間に?」

時計の針は、とっくに九時を回ってる。

「…おじいちゃまは?」

「置いて来ちゃったー。」

「置いて来ちゃったー…って…」

あたしはたくさん瞬きをして、海さんのご両親を見た。

「サクちゃんには?」

お父様がそう言うと、おばあちゃまは首を横に振った。

…何?

どういう事?


「海さんは?」

「まだ仕事なの。」

「あら、そう…」

おばあちゃまは少し考えてる風だったけど…

「咲華も二階堂の人間になった事だし、打ち明けなきゃね。」

うんうんって頷きながら…そう言った。

「…何?」

お母様があたしにもお茶を入れてくださって、あたしはおばあちゃまの隣に座って…

何だか…ざわざわする気持ちを抑えられずにいた。

するとそこに…

「あ、帰った。」

お父様とおばあちゃまが同時にそう言って、お母さまが首をすくめる。

その数秒後…

「ただいま。」

海さんが帰って来た。

「おかえりなさい。」

あたしは立ち上がって、海さんからジャケットを受け取る。

「こんばんはー。お邪魔してます。」

「あ…いらっしゃい。えーと…高原さんは?」

「置いて来ちゃったー。」

「あはは。」

海さんは笑いながらあたしの腰を抱き寄せて。

「リズは?上?」

小声で聞いた。

「うん。」

「ちょっと顔見て来る。」

「起こさないでよ~?」

「…自信ないな。」

「もうっ。」

「あ、ジャケット。咲華はここにいて。」

「あー…うん…」

海さんがあたしからジャケットを受け取って、二階に上がって…

本当なら、あたしもついて行くところだけど…

…気になった。

おばあちゃまが、何を話そうとしてるのか。


「咲華。」

「…はい。」

「あたしはね、二階堂の人間なの。」

「…………えっ?」

あまりにもあっさりした告白に、あたしは口を開けた。

だって…

えっ?


「ここで…この二階堂の敷地で、生まれ育ったの。」

「……」

それはー…

信じられない…ううん…納得のいく話だった。

誰よりも耳のいいおばあちゃま。

みんなが驚くような事を、普通にしてのけるおばあちゃま。

「研修で渡米して、脱走して…」

「……脱走?」

「そ。シンガーになりたかったから。」

「……」

「その脱走中に、なっちゃんと出会って。」

「…えっと…て事は、お父様もお母様も…おばあちゃまの事、ご存知だったんですか?」

あたしが二人に問いかけると。

「あたしがここに来た時は、もういらっしゃらなかったから…あたしは知らなかったわ。」

お母様はそう言われて。

お父様は…

「陸坊の結婚式の時、俺は分からなかった。周りはみんな、分かってたみたいだけどな。」

首をすくめられた。

「…分からなかった?」

「そう。さくらさんに、記憶を消されてたから。」

「えへ。ごめんね。」

「……」

記憶を…消されてた…?

「って…え…っ?」

記憶を消すって…

そんな事が出来るの!?

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